スト終了宣言はまだ…だけど平常が戻りつつある…かな
バイーア州警察のスト11日目のサルバドールです。
いまヤフーで検索かけたらこのブログに当たったのでびっくり。ブラジル 警察 ストで検索。
遠い日本から、当地のことを気にかけて調べて下さっている方がたくさんいらっしゃるのですね。
ありがたいやら、情けないやら。とほほ、のサルバドールです。
さて、昨日リーダーの一人が逮捕され、10日間にわたる会議上での数百人規模の立てこもりは終わりましたが、ストはまだ収束していません。
今回のストの目的は、賃上げ要求(ベースアップ)。国内でも最低賃金が安いわが北東部(ノルデスチ)では、リオやサンパウロなど都市部と比べると、警官の給料も安いんだそうで。そこのところを訴えていたのがストの始まり。
ベースアップに関しては州政府側も妥協しているんだけど、今問題になっているのは、ボーナス(特別手当?)支給の時期について。
バッチリな日本語訳が見つからないんだけど、Gratificação de Atividade Policial (GAP IV e V)と呼ばれる手当について、州政府側は、今年の11月から支払うと言っている。
でも警察側は、11月からでは遅い!と言っている…。
まぁもうそろそろ妥協してよね…と言いたくなるやりとりなんですが…。
さて、これを書いている最中にふたたび地元紙A Tardeのオンライン版を確認したら、警察隊長がスト中の警官たちに最後通告を出した!との見出しが。
「今日から任務に戻りなさい。さもなければ、減給するぞ!本日以降、任務に就かない人は、法律に基づき、罰するぞ!」と言った、とのことです。
そんなのもっと早くから通告してよ…って気がするのですが。
そもそも武器を持った集団によるスト行為は違法のはずですが。
そのあたりの詳しいことはよくわかりません。どこまでが合法で、どこからが違法のストなのか。
しかしこの宣言をもってストが終了、とはならないようです。
本日午後4時から、州政府側とスト警官側の話し合いが予定通り行われるそうです。そこで、手当の支給時期について妥協されれば、終了と言えるのかな…。
これらの状況を受け、市民生活は少しずつ正常に戻っているようです。
今日から授業を開始した私立高校もあるし。
ほとんどの学校は、週明け月曜日から授業再開することになってます。アレックスも月曜日から無事に1年生になれそうです♪
サルバドールのこの時期(カルナヴァル前)に欠かせない音楽イベントも、この週末はずいぶん行われるようです。
まぁそれ以上に、ストのせいで中止になったショウは数えきれないんですけどね。経済的損害は、そりゃもう信じられないくらい甚大です。
今後は、それらの損害補償を誰がどのようにどうするの?っていう話になってくるでしょうね。
ところで今度はリオの警察がストに入ったというニュース。大勢の警官が集まってのろしを上げている様子が放映されていました。
一応、リオ州警察は、「警察活動をストップさせてはいない」と言っているようですが、ラジオのレポーターによると、普段いるところに今日は警官が立ってない…という地域が相次いでいるとのこと。
あの…来週からリオもカルナヴァルなんですけど…。
サルバドールの二の舞にならないことを祈るばかりです。さすがにブラジルもそこまで馬鹿じゃないだろうから、二の舞はないだろうけど。
サルバドール市内の殺人が通常時の2倍って、ありえないでしょう。
それがリオでも起こったら…?
そしたら本当に誰もブラジルに来てくれなくなっちゃうよ!
今日の午前中、どうしても行かなければならないところがあって(ずいぶん前から予約をしていて、次の予約を取るのも難しい案件)、仕方なく外出したんだけど…
警備にあたっている軍隊の兵士を初めて見ましたよ。
私がいつもジョギングしている海辺を、大きな機関銃抱えて闊歩していた…。
セーラー服と機関銃ならぬ、ビーチと機関銃ですよ。もう。
なんなのこの光景…。
早くいつものきれいな平穏なビーチに戻って!と願わずにはいられません。