サルバドールで日本文化まつり&盆踊り
日系人が極端に少ないサルバドールで開催される、第5回目の日本文化まつりが週末の二日間に渡って今年も行われた。日本文化祭り(Festival da Cultura Japonesa)としては5回目だけど、その前身である「BON ODORI」(盆踊り大会)としてはもう20回目になるというからスゴイ…
私にとっては去年に続いて2度目の参加。サルバドールに来たばかりの年は、この時期は一時帰国中だったから行けなかったんだ。その時はダンナだけが参加したけど、彼曰く、年々祭りはパワーアップし、来場者数も増えている感じがするって。
今回は私も微力ながらチラシ配りに協力させていただいた。長男、次男の学校に貼らせていただき、サッカー教室にも貼らせていただき、語学学校にも貼らせていただいた。私が関わるすべての機関ってこんなもんだけど(笑)、幸いにも、日本に興味を持つブラジル人が結構いる機関ばかりだ。長男次男のお友達家族もずいぶん会場に足を運んでくれたみたい。
さて、祭りの内容はと言うと…
まずは今年の祭りのテーマである「オリガミ」の展示が。サンパウロのオリガミアーティストによる作品群、緻密にブラジルの歴史や文化を織り上げていて素敵でした。うちの子たちが釘付けになっているのは…
そして、
・日本食の飲食コーナー(うどんとか寿司ポルキロとかてんぷらとか焼きそばなどの屋台)
・日本の商品の物販コーナー(盆栽とかマンガとか招き猫とかお菓子とか小物とか着物:ポリエステルのだけどね、とか)
・日本の演芸披露ステージ(ヨサコイとか演歌とか和太鼓とか…ヨサコイは、サンパウロ州の有力チームGrupo Sanssey:グルッポ三世がはるばる出場!→よく見ると衣装はちょっとチャイナが入ってますが(笑)踊りは素晴らしいものでした)
・日本の企業の展示コーナー(車が主だけど、日清カップ麺とか公文式も)
・日本の武道披露ステージ(空手、柔道、相撲など)
・各種体験教室(日本料理、折り紙、切り紙)
・バイーアの日本団体紹介コーナー(サルバドール日本語学校とか、レシフェ領事館のサルバドール事務所とか)
と、ここまででも結構充実しているでしょ。なかなかの規模なんですよ、これが。そしてどこもお客さんで賑わっているの。たいしたもんです、日本文化人気。
去年は気づかなかったんだけど、年配の方向けミニ講演コーナーもあったのね。(演目は「笑いの効果」「心臓の病気と予防」などなど)こういうとこ、とても日本らしいと言えば日本らしいよね。密かに。
子供の遊具コーナーは、まぁあまり日本とは関係ないけど(こういうイベントと言えばだいたい登場するもの)、うちの男児たちも大喜びで遊んでいた…。おいおい、もう4年生だぜ。いいのか。
そして盆踊り会場には、芝の広場に日本らしいやぐらを立てて、太鼓を置いて。その周りを和服のおばさま方が円を描いて踊る。その周りを一般参加者たちが踊る…。なんだか今年はものすごい人だよ、輪の中心にいるおばさまの見本踊りが見えないくらいに、円周が分厚くなっている…。
私、日本人ですが、すいません、炭坑節も東京音頭もよく知らないの…。
バリバリ浴衣着て、顔も日本人ですが、ごめんねちゃんと踊れないの…。
と、円周の外のほうで私の踊りを真似ようとしているブラジル人に向かって心のなかでつぶやく。
あ、ママは踊れるんだろうと確信している我が息子たちに対しても心のなかで謝る(笑)
ソーラン節ならいけるんだけどなぁ!(だって道産子だもの)
そういえば、去年は恥ずかしがって嫌がって踊らなかった息子たちは、今年はヤル気マンマンで踊の輪に入って行った。日本で買ってきたはっぴも、嫌がらずに着ていた。どういう心境の変化かな?いずれにせよ、みんなで楽しめて嬉しいよ。
そして今年は、震災の犠牲者となった方々に手を合わせるコーナーも設けられていた。焼香台だ。ブラジル人たちもみな、見よう見まねでお線香を立てて手を合わせていた。
そうそう、宗教コーナーというのもあったけど、私が見たときに実演(?)していたのは、MAHIKARIだけであった。それなりに人が集まっていたけど、ブラジル人にとってこういう日本の新興宗教って、どんなふうに映るのかな…。
と、見どころ満載の日本文化祭り。日本が満載の楽しいイベントだ。これなら入場料を払っても納得の内容でしょう。(ちなみに前売り券は5レアル:250円、当日券は10レアル:500円って、倍だよ!)
我が家が一番楽しんだのは、何を隠そう、飲食コーナーかも…。
うどんと、天ぷらと、寿司量り売りを満喫しました。コイに自分の分を取らせたら、もう、寿司が更に山盛りに!!!絶対残すなよ〜と強く言ったら(だって100g250円だもの、決して安くはない)、しっかり平らげておりました。ちなみにこれらの屋台は、サルバドール市内の日本食レストランが提供しているもの。食べに行けばいつでも食べられるんだけど、やっぱりね、祭りの雰囲気の中で食べるのはまた格別というわけで。
これだけの規模の祭りを企画・催行するなんて、サルバドールの日系社会もなかなか力がありますなぁ。実際には、ずいぶんサンパウロから助っ人が入っていたようだけど、そういうことを組織立ててやれること自体、さすが日系だなあ、と思う。
この祭りをきっかけに、また日本びいきなブラジル人が増えるといいな〜
(そしてこれ以上私の日本語の生徒さんが増えたらどうしよう…なんて。)
最後に一枚。
レシフェ領事館サルバドール事務所の紹介コーナーにあった、北海道グッズとともに。決して全都道府県のグッズが揃っていたわけじゃないのよ、たまたまなぜかわが北海道の、木のアイヌちゃんがいたの〜。こういうの、すごく嬉しい。(ちなみに持っている風船は、くもんのロゴ入りでした)