シュノーケリングスポット2題(その1、タイプ・ヂ・フォーラ)
現在、パスコア(イースター)の3連休で、バイーア州のマラウー半島に来ています。サルヴァドールから車で約4時間半ほど南下し、そこから高速ボートで30分、さらにそこからタクシーで15分…という、かなりアクセスが不便なバイーアの隠れ家スポット(?)、Taipu de Fora(タイプー・ヂ・フォーラ)というビーチにあるポウサーダに2泊しているところです。無線LANがつながると聞いてパソコンを持ってきたんだけど、なんか電波が弱いのか、どうもつながらず…。
(というわけで、アップは帰宅後になりましたが)
ここでの一番のお楽しみはシュノーケリング。サルヴァドール近郊でシュノーケリングスポットを探すのは実はなかなか難しいのだけれど、ここはとにかく、シュノーケリングがご自慢だそう。だからここに来たの。きれいな海を求めて。
で、今朝、ビーチに行ってみたんだけど…いやぁ、素晴らしくキレイな海でした。確かにここはいいわ。
やはりここもプライア・ド・フォルチなどと同様に、引き潮(maré baixa)の時間帯にのみ現れる天然プールを楽しむわけだけれど、今日は0時半が引き潮タイム。ということで11時半ごろから海に出たのですが、もうすでにかなりの人がシュノーケルマスクを付けて海中に入っていました。どうやらシュノーケリング講座も開催されているみたい。そしてダイビングのタンクなどもありましたよ。ってことは潜れるのね、ここは。
我が家は全員、シュノーケルマスクではなく普通の競泳用の水中メガネで泳いだんだけど、もう、それで十分素晴らしい!
まず、波打ち際の海水がすでに透明度バッチリ。ブラジルの海って、海水は結構キレイなんだけど、砂が黒ずんでたり、その砂を波が巻き上げたりするもんだから、あまりキレイに「見えない」。とても残念なんだけどね。
ところがここは、最初に出会う海の水がクリスタル。すっごいキレイ。そして少しずつ沖に向かうと、少しずつ深さが増し、そのうち足がつかなくなるんだけど、なんせ透明度が高い海なので、足がつかなくても中が明るい海だから、なんか怖くないの。
いつもシュノーケルの時はマスクもフィンもレンタルし、浮き具(救命胴衣タイプ)もしっかり身につけてラクラクで泳ぐんだけど、今回はそれら一切なし。足の届かない海を、ずっとずっと泳いで、だいぶ沖まで行っちゃいました。サンゴ礁のわきを、魚を探しながら泳いで泳いで。アレックスは浮き具をつけて、コイは大人と同じ状態、つまり足のつかない海を浮き具なしで…。これ、自分の小学生時代には考えられない行為。足のつかない海なんて恐ろしくて、絶対入れなかったよね、私たち…。ダンナも私も。いや、ブラジルの海が温かくてキレイだから出来ることなのかなぁ、コイにはそういう恐怖感がないんだって。そりゃそうだ、怖かったら入りたがらないよね、普通。
そう、海水が温かいのもいい。さらにこの海、ぐるりとサンゴ礁に囲まれているからか、とにかく波もうねりもなく、穏やかなのだ。だから泳いでいても恐怖感が全くない。流されそうな怖さがないのよね。本当に穏やか。
肝心の海の中の様子は…と言うと、それなりに魚がいましたよ。赤青黄色のカラフルな熱帯魚がうようよ…という感じではないんだけど、それなりに。シマシマの魚とか、ヒラメみたいな形のとか、白い細長いのとか。群れで移動していたり、サンゴ礁の陰から顔を出したり。地味めだけど、十分楽しめるレベル。
なんだかんだと1時間近く泳いでた。気付いたら背中がすごく日焼けしてて、家族全員、海パンのあとがクッキリ。まるで白いパンツをはいてるみたいな状態(笑)。もうパンツは脱いでるのに。
正直、モッホ・ヂ・サンパウロとか、マセイオとかの海も同じくらいキレイだった気もしないでもないんだけど、波打ち際がここまでキレイなのは他になかったかも知れないなぁ。モッホは、引き潮時、相当遠くまで海が引くので、波打ち際に到達するまで1キロ近く歩いた気が…。そしてマセイオは遠浅すぎて、それはそれで魅力なんだけど、ここみたいな魚たちを手軽に眺められる環境ではなかったね。そして後述するマラカジャウーの海は、岸から7キロも沖に行かないと天然プールが現れないという状態。有名なポルト・ジ・ガリーニャスの天然プールも、帆掛け舟でだいぶ沖まで出るからね。これもちょっと、手軽という意味では、ね。
これで、もうちょっとサルヴァドールからのアクセスが良ければ言うことなしなんだけどなぁ。移動に半日かかるというのはちょっとね…。もしイリェウスまで飛行機で移動しているなら、そこから車で2時間弱で来られると思うんだけど、それでも遠いよなぁ。
(はい、帰りは、連休の帰省ラッシュ?の渋滞に巻き込まれ、なんとトータルで7時間もかかりましたよ…助手席で7時間はマジできつかったっす。)
ま、アクセスが悪いおかげで、まだまだ訪れる人も少なく、素朴で、だからこそキレイな海が守られているというのもあるんだけどね。ともあれ、我が家的に、かなり気に入ってしまったビーチスポットの一つです。