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プライア・ド・フォルチで海ガメの赤ちゃん放流

放流ってついつい書いてしまう私は北海道出身者。サケの稚魚を川に放流…っていうのがイメージなんだよね。
ここブラジルでは、サケではなく海ガメの赤ちゃんを海に帰すの。
Projeto Tamar(プロジェット・タマール)という海ガメ産卵プロジェクトがあって、ブラジルの大西洋沿岸各地で行われております。


我がサルヴァドールから車で約1時間強のPraia do Forte(プライア・ド・フォルチ)というところに、割とおおきな海ガメセンターがありまして、そこで放流が行われるのです。
普段はちょっとした水族館のようになっていて、大きな屋外水槽に巨大海ガメが泳いでたり、小さいサメがいたり。海ガメに関するビデオ上映の部屋があったり、飲食できるコーナーがあったりと、結構楽しめる。
海ガメの産卵→放流は、毎日必ずあるわけではなくて、砂の中で深夜、海ガメの卵が返った日の夕方にのみ行われるのだそう。
卵がいつ返るのか?それは自然に任せてあるので、海ガメのみぞ知る…
ただ、11月〜1月の産卵シーズン中は、かなりの頻度で放流があるようですよ。


私たちは事前にセンターに電話して、今日はあるかどうか確認してから出かけました。短期間の滞在の場合は、もしかしたら産卵のタイミングをはずすかも知れないねぇ。
それでも、プライア・ド・フォルチ自体、とても素敵なビーチリゾートなので行く価値は大アリ!!!
放流があればラッキー、という感じで出かけてみてもいいと思います〜。


放流は午後5時から。
砂浜の産卵エリアで係員が砂を掘り、孵化した赤ちゃんガメがいるかどうかを確認。すると、いましたいました…この日はちょっと少なめ?7匹ほどの海ガメのちびちゃんがおりました。
エリアをぐるりと取り囲む人だかり…みんなカメラを手に撮影する気マンマンです。すごいです。
係員は人々の目の前を、赤ちゃんガメを見せながら歩きます。最前列にいると触らせてもらうこともできます。


真っ黒でまだこうらもやわらかい赤ちゃんガメ…可愛いっ!!!
子どもたちもすっかり魅了されてました。



その後、教会前の浜辺にみんなで移動して、そこからいよいよ放流。
海辺から5メートルちょっとのあたりに赤ちゃんガメを離すと、みんなしっかり海に向かってハイハイしていきます。まさにハイハイだわ〜


そして波打ち際に寄せてきた波にさらわれ、子ガメたちは海の中へ…
ちっちゃいからすでにもう見えないんだけど、どうやらちゃんと泳げるようで、みんな無事海の中へと入って行きました。
成長したらまた産卵のために戻って来るんだね。
この小さいカメが、体長1メートル以上の巨大ガメに成長するとは想像できないわ、ほんと。

夕日をバックに海に向かうチビちゃんたち。なかなか感動的で、絵になります。


5時から始まったセレモニー(?)は、5時40分くらいに終了。
サルバドール行きのバスは最終が6時だから、それにちゃんと間に合うようになっているのかなぁ、なんて思いました。
私たちはその後、少しお土産売り場を見て、めちゃめちゃ可愛いカメ人形などを購入。ここで売られているショートパンツやTシャツなどのウェア類がまたセンスいいのよね〜。品質も良さそうだし、色もカーキやエンジ系の落ち着いたダークカラーで素敵。


この街は夜が華やかで楽しいので、本当は1泊していきたいところ。
ひき潮時の海も天然プールのようになって魚が見られて楽しいし、サルバドールに来る人にはぜひ足を延ばしてほしいスポットのひとつです。