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映画『糸』に思いがけず大感動…私の要素がいっぱい詰まりすぎてて泣けて大変だった話

みなさん、三密を避けて、楽しくエンタメライフ満喫していますか?

 

実は私は7月ごろからエンタメ目的のお出かけをしています。(そのことを書こう書こうと思いつつさぼっていたのですが)

主に、大ホールでのクラシックコンサートに出かけていたのですが、

 

今回はコロナ自粛生活以降、実に半年以上ぶりに「映画館で映画を見る」ということをしてきました。これもまたひょんなきっかけだったんだけれど。

その日の朝まで全く映画を見るつもりはなかったの。

その日の夕方からバイトがあるけど、それまではフリーだという長男が、ひとりで映画を見に行くという。あら珍しい、彼女は一緒じゃないの?と聞くと、その映画だけは見たくないと盛大に彼女に拒否されたという…。(理由は不明)

 

何の映画?と聞くと、『糸』だという。

そういえば、主演の夫妻(菅田将暉さんと小松菜々さん)がいつぞやテレビで共演していて、可愛いご夫婦だこと… へぇー映画で夫婦共演もするのねぇ… と思ったことを思い出した。

 

『糸』と言えば、われらが北海道が生んだ偉大なるシンガー、中島みゆきさんによる名曲中の名曲。お父様が娘の結婚式で素晴らしくお上手に歌った動画が話題にもなりましたね…

くらいの知識しかなくて、私はカラオケ大好きだけれども、自分ではまだ歌ったこともないし歌える歌でもなかった。

 

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(映画 糸 公式サイトのトップページより拝借)

 

その歌からインスピレーションを受けた映画作品。さて、どんなものなんだろう?と。

少しだけググって調べてみたら、なんと、北海道が舞台だと書いてある。北海道のどの町とまでは書いてないけど、いまコロナ禍で北海道に行きたくても行けない私には、映画館のスクリーンいっぱいに北海道が見られるなら!それだけでもう、『糸』を見たい気持ちになって。嫌がる息子を説き伏せ(映画代は母が持つから!と)、まさかの息子と映画デート♪を実現させたのでありました…(ちなみに夫や次男も誘ったが無反応)

 

映画館は一席開けたりせず、もう通常のフル座席を解放しているようでした。

事前にスマホで席を予約してチケットは買ったけど、この日のこの時間帯に関しては、8割近く席が埋まっていた感じ。皆さんもうぼちぼち、映画館は解禁されているのですね♪

 

さて前置きが長くなりましたが…

糸。

イントロから郷愁をかきたてられて、もう、大変!

川原の花火大会のシーンから始まるのだけれど、もうまさに、自分が子どもの頃たのしみにしていたお盆の花火大会と同じ風景で…

そこでの出会いから二人のストーリーが始まり、途中、美瑛の丘の風景がふんだんに登場し、そこで長男はまず感動し。(長男の名前には、美瑛の瑛の字を使っている。なぜなら私たち夫婦が大好きな風景が美瑛にあるから♪)

初めて自分の名前を誇りに思えた、まで言っていた(笑)

まぁそのくらい素晴らしい美瑛の風景が広がるわけですよ。

 

そしてストーリーが本当にうまく組み立てられている。

どの役の気持ちも、十分に感情移入が出来る。そうだよね、そういうことあるよね、って。いちいちうなずきながら見ている私。そして、悪者がほとんどいない。(そりゃ多少はいるけれど)

 

中でも私は榮倉奈々さん演じる香に超・超・共感しまして…

彼女の最後の出演シーンのセリフには深く深くうなずきました。そして泣きましたよ…

 

函館や沖縄、シンガポールなどの素晴らしい風景も出て来て、もうスクリーンを通してあちこちを旅行している気持ちにもなれたし。

子役たちの素晴らしい表現力にも泣かされるし。

 

とにかく、北海道出身で東京に出て来て海外にも住んだことがあって、病気したこともあって3月生まれの長男を持つ私には、とにかく、ひびくポイントが多すぎて。自分に関わる要素が出てくるたびに、何度もハッとさせられたし、途中、長男と思わず顔を見合わせたこともあった。そのくらい、なんというか、私たちには特別な作品となりました…

 

エンディングロールの映像がもう、とにかく、最高でした。みんな笑顔で良かった♪

ネタバレになるから、内容をほとんど書けなかったけれど…

見終わった後は、ほっこり気持ちが優しくなれるような。そんなところも、また素敵でした。

 

帰宅後わたしはいつものカラオケアプリで、糸を早速うたってみた。すると、その歌詞どおりに映画が展開されていたことに気付き、またも、映画の素晴らしさを実感することとなりました。あの歌詞、とてもいいですね。断言していないところがいい。可能性を秘めているところがとてもいい。よくよく聞いてみてください。

 

「縦の糸はあなた 横の糸はわたし

織りなす糸は いつか誰かを

暖めうるかもしれない」

 

~かも知れない というフレーズに、私は未来を感じ、勇気づけられるのです。

 

長男とは、「もう一回見たいくらいだね」と意見が一致して。そんなことも嬉しい、久々の映画鑑賞なのでした。