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平成元年の高校生がもし平成30年に高校生だったら

昨日、今日と、長男の高校の文化祭だった。なんと二日間連続でステージを見に行ってしまった…。それはなぜか。



長男のクラスの劇が面白かったこともあるけど、何といっても、ダンス部とチアダンス部のパフォーマンスが素晴らしすぎたからである。昨日は時間的にちょっとしか見られなかったので、今日は全部通しで見たいと思ったから。展示とか屋台とかにはわき目もふらず、今日はずっと体育館のステージにいようと決めて、10時過ぎから14時過ぎまでホントにずっと見続けた。



長男の劇はミュージカル風な味付けもあり、なかなか楽しめるものでとても良かった。アラジンを元ネタにしてアレンジしたもの。長男の役はセリフが2つしかない「お付きの者」その2、という役だったんだけど、それなりにピリッとスパイスが効いているセリフで笑いを取れていたし。主役のアラジンやジャスミンの演技も個性が出ていて見ごたえがあったし。何より長男自身がとても楽しんでいるようで、良かった。家では絶対見せないようなイイ顔をして。写真撮影が体育館後方でしか許されないから、今回は観劇に集中することに決めて前方席でかじりついて見た。だから写真は一枚もないのだけれど、この目にしっかり焼き付けたから良しとしよう。二日間も見たしね。



ちなみに劇は2年生7クラスあるうちの4クラスのみが上演し、残りの3クラスは教室で食べ物屋さんをやるという仕組みらしい。たまたま長男のクラスは劇をやる方だった。



さて、私の中での本日のメインイベントは、前述したようにチアダンス部とダンス部を見ること!実は去年の文化祭では全く体育館のステージを見ていなかったので、今年初めての経験だったのだが…こんな素晴らしいパフォーマンスを見逃していたとは!去年の私、何やってたのよ!!と言いたい…。



チアダン、という広瀬すずちゃんの映画があったし、土屋太鳳ちゃん主演の同名のドラマがつい最近までやっていたので、チアは全国的にも身近なものになっていると思うんだけど、私はドラマは見ていないし映画のほうも見ていないし。高校野球にもあまり興味がないので応援のチアダンスも見たことほぼないし。一体、高校生のチアダンスってどういうものだろう?っていう感じで見始めたのだけど。すごいのね!



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キレのある動き、大きな動き。まっすぐな手足をまっすぐに伸ばして、一糸乱れぬラインダンスのような。絵にかいたような開脚ジャンプとか。ほんとにあんな動きができるんだ。しかもみんな笑顔で!



とにかくチア部の子たちがみんな可愛くて!足が長くてまっすぐで!健康美とはまさにこのこと。鍛え抜かれた女子たちのスタイルの良さに、おばさん、シビレましたよ…

家にこんな可愛い娘がいたら、もう、たまらんね~~~。と、本気で思った…

あぁ、私にも娘がいたらねぇ…

などと、妄想していたら。

「娘がいてもチア部に入るとは限らないしね。可愛いとも限らないしね」と、私とは反対にクールな発言の夫よ…。ま、まぁ、そうだわね…。



続いてダンス部の登場である。

チアダンス部とダンス部、これが似ているようでずいぶん違うのね。ダンスのほうは、なんていうか、エグザイル系というかヒップホップ系というのか?もう、私の身体では全然ついていけない系の踊りなわけです。(いやチアダンスのほうも無理だけども)

肩を揺らす、腰をくねらす。私はサンパウロのサンバレッスンでいくら練習しても出来なかったよ、そういう動きが。それを部員みんなが上手にやってのけるとは!すごいな高校生。若さって素晴らしいね!



そうそう、忘れてならないのが吹奏楽部の演奏だ。

この高校、吹部のレベルがとても高く、全国大会出場の経験があるとか…。これは楽しみでしょ!

そしたら期待を裏切らないすごくスムーズで心地いい演奏で、感動しましたよ。まずは宇宙戦艦ヤマト銀河鉄道999とメドレーで。テンポを崩さず、終始流れるように音をつなぐ、素晴らしいヤマトと999でした。3年生が引退し、1,2年だけの演奏だということだけど、十分にハイレベルと感じられました。(吹部の聴き比べをしたことがないので、何がどうハイレベルかは私には判断できないんだけども。聞いててストレスフリー、安心の演奏であることは間違いなかった)

 

最後に「〇高の吹部といえばこれです!」と言って披露してくれた曲がまた最高で…。

曲名を聞いただけではわからなかったけど、メロディーが始まったとたん、あ!この曲!なんだっけ!?昔よく聞いていた曲…そう確か、まさに私が高校生の頃、良く聞いてたあの…なんだっけ?

 

と、非常に懐かしい気持ちでそのメロディーに聞きほれていた。吹奏楽で奏でられるそれは、私が記憶しているシンセっぽい雰囲気のとは違って、もっと奥行きがあって深くて、オリジナルのよりも素敵に聞こえるほどだった。吹奏楽にぴったりじゃん、これ!



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その曲とは「宝島」

T-SQUAREの11枚目のアルバム、1986年にリリースされた、競泳プールのジャケットの「S・P・O・R・T・S」に収録されている曲だ。吹部の演奏を聴いた後すぐにググったら、そうだそうだ!と腹落ちして。ますます感極まった次第。

スクエア、大好きでよく聞いていたんだよ、平成元年の高校生の私。その当時の曲を、まさか平成30年の高校生が演奏する様子を生で見聞きするとはね…。この突然の思いがけない選曲に、なんか、ふと、涙がでた。

 

そしてふと考えた。

私がもし今、高校生だったら。

何部に入るだろうか、と。

笑顔で踊って観客の声援を浴びて、とにかくかわいいチア部か?

自分の身体を自由に操り、カッコよく踊りまくるダンス部か?

動きのある演奏で観客を魅了する吹奏楽部か?

それともやっぱり、バレー部のマネージャーを選んでいるだろうか?

うーーーーん。

 

あの頃はダンス部とかチア部なんて全然なくって。当時の高校生女子が、今の子たちみたいに、あんなにキラキラと踊りまくる様子はちょっと想像できないのだ。自分含め。自分の友達含め。いや、もしかしたら、ダンス部やチア部が存在していたとしたら、自然な流れで入部する子はいたかも知れないけど…。当時はなかったからねぇ。

 

時代の変化というものを、わが子たちのスクールライフを垣間見ることでずいぶん感じることが多いのだけれど、今日の文化祭で目の当たりにした「踊る女子高生」の存在は、まさに私にとって時代の変化の最たるもののように感じられた。

 

あんなふうに自分を表現し、仲間と一つになって、一つのステージを作り上げて。多くの観衆を魅了する高校生って、なんて素敵なんだろう!

そしてその陰には、もんのすごい努力と、涙と、きっとドロドロしたものなんかもたくさんあるんだろうけれど。それを乗り越えて今日の晴れの日を迎えた彼女たちを思うと。素敵で、いとしくて、それだけで泣けてきた…。自分の娘が出ているわけでもないのに、完全に変なおばさんですが(笑)

 

青春っていいなぁ。

 

私は、自分の高校時代が大好きで。学校も大好きだったし、友達も大好きだったし、部活も、先生方も大好きだった。そう言うと、結構珍しがられることが多いんだけど(案外

学校が好きだったという人は多くない)、私は高校が好きだった。

自分の文化祭での思い出も、今日ひさしぶりに蘇って。あの舞台のあの辺に私は立って、歌を歌っていたな…と、当時の自分をありありと思い出したりした。

(ちなみにそれは久保田利伸のIndigo Waltzっていう非常に美しい曲の、メインボーカルではなくてバックコーラスの3人組の一人だったんだけどね)

 

平成元年の高校生も、やっぱり青春していたし、楽しかったなぁ。

 

うーん、でも、もしチア部、ダンス部があったら、入部してみたかったかも!

あんな風に輝く華やかな女子高生、ちょっとやってみたかったかも!

 

そんな妄想満載で長男の高校を後にし、ステージぶっ通しでお昼ごはんを食べるのも忘れていたため超空腹で(これはリハビリ的に良くないね…)、近くのびっくりドンキーへ駆け込んで遅いランチを楽しんだ三連休の中日でした。(内容を選べば外食も出来るようになった、もうすぐで術後1か月であります。あ、写真のビール風の飲み物は、ノンアルコールビールであります。料理はチーズバーグディッシュ♪)

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