音楽が、そしてコンサートやライブが好きな理由がわかった夜…ブラジルJAZZのダニ&デボラ グルジェル カルテットをモーションブルー横浜で聴いて
行けるときに行きたいところへ行こう!旬の花を見よう、旬の食べ物を食べよう!会いたいときに、会いたい人に会おう!
これが私のモットー♪
ですので、最近の私は、ものすごい勢いで音楽ライブやコンサートに行ってます。そして、そのたびに音楽のチカラを全身で感じ、エネルギーをいただき、笑顔になって心は大満足!で気持ちよく一日を終えるのです。
音楽はそもそも大好きで、家にいるときはテレビではなく音楽が常にかかっている状態。
それはクラシックであったり、聖子ちゃんであったり、イヴェッチ・サンガーロ(ブラジルMPBの人気女性シンガー)だったり、ジャンルは様々なのですが。
音楽はいいよねぇ。
で、一番いいのが、やはりライブでありコンサートだなぁと。改めて実感した夜のことを書きます。
それは10月31日。モーションブルー横浜という、ブルーノート系列の素敵なライブハウスがあるのですが、そこで行われたサンパウロのJAZZカルテット「DANI & DEBORA GURGEL QUARTETO(ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート)」。
直前にブルーノート東京で、アジムス&マルコス・ヴァーリのライブに行ったときに電光掲示板で紹介されていたのを見て、あ!これだ!私が去年ラジオで聞いてぜひライブに行きたいと思っていたアーティストだ!って思い出したのね。
鎌倉のカフェ、Cafe Vivement Dimancheのマスター堀内さんが出演するFMヨコハマの番組(たしか秀島史香さんが出てる、日曜の朝の湘南by the seaだったような…)で、堀内さんが熱くおススメしていたダニ&デボラ母娘。ちょこっとその時聞いた印象は、なんて軽やかで明るくて気持ちのいいサウンドなんだろう!ってこと。
それもそうだし、母と娘、母がピアノで娘がボーカルっていう組み合わせにも妙に惹かれてね。去年のライブは間に合わなかったけど、ああ、行ってみたいなって思ってたことを思い出したのだ。
それですぐにモーションブルーのサイトで予約したのね。まだ席があって良かった…。
しかも自由席だから、当日早く行けばステージ目の前の席も夢ではない♪
ということで張り切って18時の会場目がけて入場したところ、一番前の右寄りのテーブル席をゲット。ドラムの目の前、ボーカルもすぐ手が届くところに立つよ!というかぶりつきポジションですよ。嬉しい。
19時半の開始まで時間があったので、赤レンガ倉庫のショップをぶらぶら見たりして、5分前に席に戻って季節のフルーツティを頼んだ。一人だしね、お酒はいらないわ、と思ってね。ちなみに梨の紅茶でした。ポットでサーブされましたよ。
さて前置きが長くなりましたが…
このくらいアーティストが近いとね、もう、見てるだけでパワーが伝わるのね。
ボーカルのダニちゃんは、めちゃめちゃナチュラルな感じの人で、それは服装にも表れており(笑)ブラジル人らしく足元は素足にサンダル、トップスは背中が大きく開いたイエローの、C&Aあたりで調達できそうなカットソーにジーンズ。飾らない人柄が体中からあふれているよ…
彼女は歌声がとにかく素敵!
何て言うのかなぁ、歌詞なき歌詞。トゥクトゥク トゥクチカ タカチカ… そういう歌なのよ。ボイスパーカッション気味な、小気味よいリズムがね。ダニちゃんの口から軽々と飛び出すの。ブレない音程、リズム感、めちゃくちゃ滑舌がいいところとか、もう天性ですよね。
ひとの声が、完全に「楽器」になっている。そんな感覚になります。人間の声スゴイ。
YouTube貼っておきます。百聞は一見にしかず♪
タカチカ言わない普通の歌詞のある曲ももちろん素晴らしいです。
日本語とポルトガル語の共通の表現として「ね!」っていうのがあるんですけどね、そこに着目したダニちゃんが作った曲「ne」というのがまた面白いので、貼っておきます。
もう一つ、私の大好きなスティーヴィーワンダーのサー・デューク Sir Dukeのカバーも素晴らしいので貼っておきます(自分の覚え書き)。
そしてお母さんのデボラさんのピアノもすごくいい。こちらもとっても自然体でね、サンパウロの肝っ玉母ちゃんみたいな、大きくて優しいお母さん。彼女のピアノは弾けててカッコいい。歌う娘を見るまなざしも、とても温かい。
ドラムのチアゴさんのプレイもすごい。どうやら、ダニちゃんのマリード(夫)だそうです。長い長いソロには、思わず息が止まるほどの迫力がありました。
終始表情豊かなコントラバスのシヂエウさん。彼も当然素晴らしい。あんなに大きい弦楽器の弦を強く指で弾くなんてね。しかも素早い音もね。とにかくかっこいいし、絵的にも非常にクールで目が離せない…。
ちなみに最新作はこちら。今回のライブでも、ここから何曲も演奏してくれました。
それにしても。
なんであんなに、始まりと終わりの音がピタっと、気持ちよくバチっと決まるんだろう!
目で会話しながら、なんであんなに一体化できるんだろう!
ソロのアドリブの入り方、終わり方、なんであんなに自然にカッコよく決まるんだろう…!
(ジャズってそういうもの、なのですか?ジャズすごすぎる…)
そしてそして、プレイヤーのみなさんの表情が悦に入ってて…なんて気持ちよさそうなんだろう!
そんな姿を、声を、奏でる音を間近で見ている私もまた、なんてなんて気持ちよくて幸せなんだろう!!!
演奏中ずっと、わたしはもうメンバーの一人になったような気分で、目の前で生み出される音楽の世界に入り込んでいる。ずっと身体は揺れ続けている。それは椅子に座っていても。もし立っていたら間違いなく踊っている。自然と顔もにやけてしまう。ライブの会場でじっとして、無表情でいることなんて、私にはできないのだ。
(周りを見渡すと、同じように揺れている人、じっとしている人、聞き方はいろいろでさまざまで、その様子を見るのもまた、おもしろい。これもまた、ライブの良さ♪)
そう、私が楽しんでいるのは、音であり人であるのだった。
CDでもストリーミングでも動画でも見えないもの、それは、音をつくる人たちの姿。あうんの呼吸。魂を込めたプレイ。そういうものたちを全身で感じられるのが、ライブなんだ。
当たり前だけど、楽器はひとりでは鳴らないものね。
音あるところに、人あり。なんですよね。
たぶん自分がいま、必死になって第九の歌の練習に励んでいることもあり、表現者側の目線でライブを見ている影響もあるかも知れません。練習では先生に、いろんなことを教わります。
そのことを書いている記事はコチラ。
「音楽って、その瞬間でしかない。相当集中して、一音一音を出さないと!」
「音の裏にある言葉、ストーリー、映像が見えてくる歌を」
「音楽は必ず目的がある。クラシックもジャズも歌謡曲も。その文章で歌うこと」
「自分はどう歌いたいのか?下手でもいい、でも、どう歌いたいのかの想いを持って」
そんなことを教わりました。
なので、そういう目線で、歌う人を見ています。音を奏でる人を、見ています。
すると、想いがビシビシ伝わってくる。集中力半端ない。瞬間を大切にしまくっている。みんな、先生の教えを守ってるよ!!!
そうでないと、あれだけの人が、音を合わせられるわけがないですよね。
二人のデュエットしかり。
四人のカルテットはもちろん、何十人ものオーケストラなんてもう最たるもの!
集中力、一つの音に向かう気持ち、仲間を信頼する気持ち…
そういういろんなもの、CDでは見えない、演奏者たちの表情、目線、手の動き口の動き…
そしてライブの空気を通じて伝わってくる緊張感などなども含めて、ステージ丸ごと受け止めることを、私は心から楽しんでいるんです。
(もしかしたら音楽DVDでもそういうことは楽しめるかな???)
特に今回のダニ&デボラ・グルジェル・クアルテートの4人は、ブラジル人ということも手伝ってか、もうとにかくプレイ中の表情が豊かで!
楽しいったらありゃしない!
だから私はこれからも、生の音楽を求めてどこまでも!聞きに行きたい気持ちでいっぱいです。
中学生の合唱コンクールとか、吹奏楽部の演奏会とかも、だから好きなんです。
熱唱するカラオケも好きなんです。
そこには、音を生み出す「ひと」の姿があるから。見えるから。
上手い下手じゃなくて、感情があればいい。
曲に込められた想いを自分なりに理解して、一瞬一瞬を大切に、できるだけ表現すればいい。
恥ずかしがらずに、恍惚の表情でね♪
私は最近、第九はもちろんのこと、カラオケを歌う自分にもそれを当てはめて、心を込めて一曲一曲歌うことにしています。表情もね♪
音楽の楽しさ・ライブの良さを再認識させてくれたダニ&デボラ&チアゴ&シヂエウさんに、今一度、感謝申し上げます!
Gostaria de agradecer a Dani, Deborah, Thiago e Sidiel por reconhecer a alegria da música e da performance ao vivo.