芦別の温泉へ
芦別と言えば、昔は「レジャーランド」という大型温泉施設があってね。
子どもの頃、家族旅行で行ったのを覚えている。
そこには大きな五重塔があったり、池があったり、大きなステージでは歌謡ショウがあったり…
昭和を彷彿とさせる温泉レジャー施設でありました。
今はもう芦別レジャーランドの面影はなく(そういえば五重塔や巨大な仏像は未だに残ってはいるけれど)、全く別の場所に、その名も「芦別スターライトホテル」というオシャレな感じの温泉ホテルが建っているのであります。
って、私も全然知らなかったんですけどね。
妹が「ここ良さそうだから、次の家族旅行の候補地にしよう!」と探してくれたのがここだったんですよ。
毎年、我が家のお盆の恒例となりつつある、わが両親・妹夫婦と私たち親子(残念ながらたいていダンナは仕事のため参加できないのだけれど)の近場の1泊温泉旅行。
そんなわけで今年は、超・超ひさびさの芦別に行って参りました。
残念ながら初日は大雨。
しかも、丸一日、しつこいくらいに良く降る雨…
日程が決まっているからね、雨でもなんでも向かわなきゃならんのです。仕方ないのです。
これはもう、温泉に入って部屋でゴロゴロだね〜 パークゴルフも花畑も無理だね〜
と、とりあえず芦別へ向かう。
東京から旭川空港へ到着した妹夫婦をピックアップし、まずは道の駅・芦別にてランチ。名物のガタタンラーメンを食し…
ガタタンって…一体なんのこと???って感じの不思議ネーミングですが、どうやら芦別のご当地ラーメンとして売出し中のようで。
どこへ行ってもガタタン、ガタタン。
要は、塩味のあんかけラーメンなのですが(満州の麺料理が由来らしい…)、とにかくガタタンな芦別なのでした。っと、肝心の写真を撮るのを忘れていたよ!
(と言うか、スイマセン、個人的にそれほど魅力を感じなかったのでね…ごめんよガタタン!)
さて、向かったホテルは山の中にあり、さびれているかと思いきやなかなか素敵な施設!
なんと、ホテルに立派な体育館が併設されているのですよ。実業団の合宿にも利用されているほどの体育館が!
しかも、利用料無料!
温泉には欠かせない卓球台も充実してます。あ、卓球セットは1時間1組300円と有料ですけど、施設利用料は無料ですから、そのくらいお安い御用ですね。
オリンピックで愛ちゃん応援をしてから、完全に卓球ブームが来ている我が家(特にコイ)。そりゃもう大喜びで卓球大会ですよ。
本当は上履き持参が望ましいのだけれど、裸足でもまぁ仕方なし、と入館を認められたので、家族全員ハダシで卓球…
これがまたキレイな床だから、裸足がまた気持ちいい♪ ブラジル育ちにとってはハダシで遊ぶのは基本だしね。
ソフトバレーのボールもあったので(これは無料)、これまたオリンピックの女子バレーごっこ的に遊ぶ遊ぶ!
元バレー部としても血が騒ぐ騒ぐ!
アレックスもコイもバレーは初体験だけれど、まぁビーチボールみたいな柔らかボールだし、適度にはねるので、楽しくバレーに親しむことが出来ましたわ。
そして気付いたら汗だく一家…
まさかこんなに体育会系な過ごし方から温泉旅行がスタートするとは。
でも楽しかった〜
このホテル、すごいのは体育館だけじゃありません。
温泉の泉質も私好み。熱めで、硫黄が効いてて。体がポカポカになります。
サウナもアツアツだし。露天風呂も気持ちいいし。
温泉として申し分なし!
そしてそして、お料理がどれも美味しいの。山の中の温泉ホテルとは思えない、ステキ系創作和洋折衷料理がコースでいただけるのですよ。
最初にお品書きがちゃんと出て来てね。
食前酒ならぬ食前酢(しかもマンゴーテイスト)から始まるあたりがタダモノではありません。
感心したのはお料理の盛り付け。美瑛の大人気フレンチレストランを思い起こさせる、美しい北海道産野菜をオシャレに添えたエビのグリルとかね。
結構びっくりの内容ですよ。
だってここ、山の中の田舎(失礼)の温泉宿ですよ。なんというギャップ!
盛り付けが美しいだけでなく、お野菜が、エビが、とーっても美味しいのです。そこがとても優秀だと思うのです。
決して見かけ倒しじゃないのよね〜
(出来立てアツアツが運ばれてこなかったことだけは残念だったけども)
デザートもおしゃれに、かつ、ボリュームたっぷりに登場しました。
トマトのムースとか、日向夏のシャーベットとか、爽やかな夏らしい味がいろいろ味わえる、満足度の高いデザート盛り合わせでした♪
一晩寝て起きたら、嬉しいことに外はきれいな青空で。
チェックアウト後、近くのカナディアン・ワールド公園をちょこっと散策したんだけどね、とても気持ちが良かった。
カナディアン・ワールドって、その昔、鳴り物入りでオープンした赤毛のアンのテーマパーク。志摩スペイン村とか、東武ワールドスクエアとかが流行ったバブル時代にね。
ここは割とすぐに閉園しちゃった覚えがあり、今はどうなってるんだろう…と思って調べたら、入場無料の市民の「公園」として運営され続けていたんですね。
車がないと回れない広大な敷地には、カナダの建築を模した可愛らしい建物が今も残り、池や橋、観光列車なんかもまだありました。(運行日限定のようだけれども)
さびれちゃってる感はどうしても否めないけど、閉園に追い込まれたかつてのテーマパークが、ささやかながらも継続し、憩いの場として活用されているのは良いことですねぇ。
ちょっとしたカフェや手工芸品展、展示室などもありました。
冬のキャンドルアートイベントなんかも、なかなか素敵そうでしたよ。
マチのキャッチフレーズ「星のふる里・芦別」を実感できる星空には、あいにくの雨のために出会えなかったけれど、1泊2日でかなり楽しめましたよ、あしべつ。
交通の便が良いとは言えないけれど、のんびり派にもスポーツ派にもオススメの、北海道の穴場的温泉地と言えるのではないかしら。