勘弁してよ、バスのスト
警察のストに続き、今度もまた困ったストライキが発生中のサルヴァドールです。
もう、どうしてこの街はこうなんでしょうね。
ま、街というか、バイーア州の話なんですけどね。
前にも書いたと思いますが、サルヴァドールをはじめ、バイーア州のほとんどの町では、人々の公共の交通機関はバスだけです。
鉄道や地下鉄はありません。鉄道は一部走ってますが、市内中心部の生活とはあまり関係のないエリアなので、利用者は多くありません。
だからね、車を持ってない人は、バスで移動するしかないの!
そのバスが、水曜日の朝から、全然動いてません。今日は金曜日、もう丸3日も、バスが市内から消えております。
(なお、サンパウロもストでしたが、水曜日一日で終わりました。なんでバイーアは…)
じゃあ車のない人はどうやって仕事に行くの?!
一応、代替え輸送として、市がミニバスを運行したりしてますが(もちろん有料)、台数が全然足りません。
タクシーという手もありますが、通常バスを移動手段として利用している人たちは、タクシー代など高すぎて払えません。タクシーよりは安いモトタクシー(バイク二人乗り)もありますが、それだってバスの数倍の値段…
だから、仕事に行けない人、多数です。
うちにバスで1時間近くかけて通って来てくれているお手伝いさんも、水曜以降、来れていません。
私もバスで移動する用事がいくつかあったのですが、ストのおかげで、代替え手段を使わねばならず、大変困りました。
今回も賃上げ交渉がストの理由です。
どーして、ここまで市民を巻き込まないと、賃上げ交渉が出来ないのかね?
どーして普通に労使交渉ができないのかね?
文化と言われればそれまででしょうが、あまりにも市民をバカにしすぎじゃありませんこと???
なんか、ブラジルの市民(庶民)って、ほんと立場弱いな…とつくづく思わされます。
この話もね、自家用車にしか乗らない、お金持ち層の人たちにとっては痛くもかゆくもない話。だって彼らは移動には困らないし、お手伝いさんは住み込みだからバス利用の必要ないし。
あ、道路が大渋滞だから、その点は彼らも困っているだろうけど…
(ただでさえひどい渋滞が、もうありえないくらいひどいここ数日であります。)
そう、日給制で働いているお手伝いさんたちは、働きに行けない=収入がない…で、ほんと困っているだろうな。
そういう人がどれだけ発生するか、バス関係者はちょっとは考えているのかな。
ブラジル大好きだけど、こういうところ、ほんとに許せない。
いつまでたってもブラジルは大人になれないよ、って、こういう馬鹿げた現象が起こるたびに残念な気持ちになるよ。
ちなみに今回のスト、なんと、週末まで続くんだそうです。
週明けの月曜日に再度交渉だとか。
バイーア州内を長距離バスで移動しようと言う方も要注意ですよ。市内の路線バスだけでなく、州内バスもスト中ですから!
(他州行きのバス、および他州からバイーアへ入るバスは運航されているようですが… バスターミナルに着いても、それから先のバスはないので、高額なタクシー代を考慮のうえ、移動ください…)