警察のストで街は厳戒態勢?!
厳戒態勢、はちょっと大げさですが…
わが街サルヴァドールは、昨日から「警察不在」の状態になっておりまして、市民は治安悪化を非常に心配しながら過ごしております。
ブラジルにはいろんな種類の警察がいるんだけど、そのうちのPolicia Militar(ポリシア・ミリタール、軍警察と訳そうか)がストライキを起こしているのです。
普段、街角に立っていて、悪い奴はいないか〜と目を光らせている(ように見える・笑)のが、このポリシアミリタール所属の警察官たち。
この人たちが今、機能してないんですよ。
つまり、警察がいない=泥棒たちやりたい放題状態…
おおお、怖い怖い。
混乱が始まったのは昨日から。
昨日の午後、かつてないほどの大渋滞が、空港と中心部を結ぶ大動脈の幹線道路・Av.Paralera(アヴェニーダ・パラレーラ)で発生した。
片道4車線の大きな道路が、路線バス2台によって完全に塞がれたのが渋滞の原因。
これが驚くことに、警察の仕業だというのよ。
警察がバス運転手を脅し道をふさぐように停車させたうえ、バスの鍵を奪い、どこかへ行っちゃったんだって…。
バスは当然、立ち往生。
だって、鍵を取られちゃったんだもんねぇ。
警察が市民を困らせるにもほどがある!!
私たちはこの道路を使っていたわけではないけど、渋滞回避してきた車によって、私たちの道も大渋滞。
そしてやはり、3車線の一部をふさぐように路線バスが停まってた…
これも警察の仕業か?!
昨夜は、警察不在をいいことに、強盗やら殺人やらの凶悪犯罪が多発したらしい。
リベルダーヂ地区(サンパウロのリベルダージと違って、サルヴァドールのリベルダーヂは、アフリカ系住民が圧倒的に多いエリアで、治安は普段から良くないとされているところ)では、警察署にある武器を狙って侵入しようとした悪者もいたと言う。
もう、あらゆる面で、怖いことがいっぱい…。
そして昨夜遅く、スクールバスの運営会社から電話が入った。
「明日は治安の悪化が心配なので、学校が臨時休校になりました」と。
なぜか学校からではなくスクールバス会社からの連絡というのが不思議なんだけど…
(学校のクラス連絡網とか、ないもんね。一応、メルアドは登録してあるけど、そんな連絡メール、一切届いてないよ)
ということで、極力、家から出ないようにして過ごした。
けど、支払い期限が迫った案件があったので、徒歩数分のところにあるスーパー内の宝くじ売り場まで支払いに行ってきた。
確かに、街を歩く人はいつもよりずっと少ない… 静かな年末年始みたいな感じ。
でも別に危険な香りが漂っているような感じではないから、怖くはなかったんだけど。
本当はスーパーであれこれ買い物したかったけど、長居はよくないと思って、すぐに家に戻りました…
冷蔵庫には野菜が全然なくて困ったけど、玉ねぎと冷凍ササミはあったので、オムライス。
干しシイタケと玉ねぎと糸こんにゃくでスープ。
野菜不足メニューだけど、まぁ今夜は仕方ないよね…。
近所の飲食店には、こんな貼り紙が。
「Não abriremos hoje por motivo da segrança!!!」
治安の問題により、本日は営業いたしません。
こんな貼り紙、ここに住んで初めて目にしましたよ…
(そうかと思えば、隣のバールは元気に営業してますけどね。治安に対する感覚、ブラジル人もそれぞれね)
週末のうちには状況が改善されるといいんだけれど。
一応、Força Nacional(フォルサ・ナショナウ)という国の治安部隊?が警察不足による混乱を抑えるためにずいぶんバイーアに派遣されてきていて、その数は週末にかけてさらに増えるらしいけれど。
なお、サルヴァドール以外のバイーア州各地でも同様の混乱が起きているので、バイーアにいまいらっしゃる方はお気を付け下さい…。