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家族でカマロッチ(バッハ・オンジーナ)


サルヴァドールのカルナヴァル5日目、月曜日の夜は家族4人でバッハ・オンジーナコースにあるカマロッチ(桟敷席)の一つ、Via Foliaへ。
子連れでカマロッチなんていいの?って思うでしょ。それが、唯一ここだけは、なんと子ども10歳以下は保護者同伴の場合入場料無料でOKなんですよ。知らなかったなぁ、今まで。



一番オンジーナ寄りに位置する有名大型カマロッチのOthonは、子供料金の設定があって入場OKだけど、ここはほとんどゴール地点なので、パレードが到着するのがものすごく遅い時間になるんだよね。
例えばスタート地点を16時に出た最初のブロッコが、その4時間後の20時に到着するという感じで。じゃあ午前0時出発のパレードはいつ見られるのかと言うと…午前4時過ぎですよ。
それはいくらなんでも遅すぎるのでねぇ。


で、ダメもとで他に子連れ可のところがあるかどうか聞いたら、ここだけはOKと言われたんですね。場所は中間地点よりは後半に近いけど、決して悪くはない。そして大人料金も激安!なぜかずば抜けて安い!!!
ということで迷わず決定。
(ちなみに、他のカマロッチは、16歳以下入場不可というところが多い。飲み放題プランのところは18歳だったかな。)


とはいえ、当日その場で「やっぱり子連れはダメ」なんて言われることも無きにしも非ずなここはブラジル。
ま、ダメならその辺ちょっと見て帰ればいいか、なんて言いつつ、でも「規約」はしっかりプリントアウトして持参して現場へ。


入口を探すのにやや戸惑いつつ(そのためにクラウジア・レイチをしっかり見ることが出来なかった〜でも音は聞こえた。去年のカルナヴァルソングのBeijar na bocaを歌ってて、次男が喜んでた←この曲好き)、なんとかたどり着くと、子連れがどうのという話は全くなく、非常にスムーズに普通に中に入れてもらえましたよ。しかも、子ども無料なのに、現地で子ども用アバダー(同一桟敷席専用Tシャツ)を1枚ずつ頂けてビックリ。ワンサイズ10歳用オンリーだったので、二人ともぶかぶかだったけど。


さてカマロッチの中はそこそこ混んでいて、当然、最前列にもずらりと人が。しかしめげずに最前列に近づいて子どもらを肩車してたら(私はアレックス担当←だけど18キロ級〜)、優しいおばちゃんたちが「ほれほれ、小さい子は前に立たせなさい」とか言って子どもらを最前列に置いてくれた。これだからブラジル人のおばちゃんって大好きよ!


おかげさまで二人ともかぶりつきでパレードルートを眺める…

すると間もなく、見覚えのある会社名が入った巨大バルーンが近づいて来たよ。
Riachueloとか、Itauとか、IguatemiとかNova Schinとか。そう、これらこそ、イヴェッチ・サンガーロ姐さんのスポンサー群でありますよ。

続いてトラの顔した大型トレーラーが近づいて来た。ここにイヴェッチが乗っている!


今日の動物ルックは「オンサ」、ブラジルに生息するヒョウですよ。猫耳が可愛い。そして相変わらずすごいミニですな〜

私たちの真向かいが、カマロッチSKOL(Jammilのおひざ元)と、カマロッチCerveja & Cia(イヴェッチのおひざ元)なんですね、たまたま。各アーティストは、自分のところでは他より長く停止して、他よりたくさん歌ってくれるの。
ちなみにこの2つのカマロッチはお値段もすごくいいの。だから入れないの。
でも、お向かいだから、同じように曲は聞こえるし、アーティストたちもこっち側を見て歌ってくれることもあるし。ということで、このカマロッチ、かなりお得感あるかも!(おこぼれにあずかる感。)


イヴェッチはNa Base do BeijoとLobo mauを歌ったのは覚えているけど、後は何だったかなぁ。ファンのクセに記憶が悪くて済みません、なんせこのあと次々にアーティストが来て何曲も歌うので記憶が続かず…
(あとで余裕が出来たらダンナ撮影のビデオで確認しようかね)
でも、やっぱりイヴェッチはイヴェッチでした。盛りあがってたし、素敵だった。間に合って良かった♪
なんせ毎年イヴェッチの出場順は早いんだよね、良い子の時間帯と言うか(笑)17時半スタートの22時エンド、みたいな。


その後は、少しのインターバルを挟みながら、次々に大物が登場します。


特に盛り上がりがすごかったのは、イヴェッチの次にやってきたJammil(ジャミウ)。男性ボーカルのバンドなんだけど、イヴェッチ同様、自分のカマロッチ前で車を止めるどころか、車から降りてクレーンで移動し、カマロッチ特設ブリッジみたいなところで歌い始めましたよ!
カマロッチ最前列の人なんてもう、手を伸ばしたら触れる距離よ〜。



とりわけ盛りあがった曲がPraieiro(プライエイロ)。プライアはビーチと言う意味、なのでビーチ人とか、ビーチ派と訳せばよいのか?とにかく、サルヴァドール人のことを歌った、ポップで陽気な歌なのだ。私も大好きで、サビの振りは家族全員マスター済みです(笑)
しかしこの群衆全員が、同じ歌の同じ振りを同時にするって、客観的に見てると相当すごい光景ですよ。
さすがのイヴェッチの曲でも、この群衆の動きには至らないもんなぁ〜。


カマロッチSKOL特設ブリッジには、コメディアン風の男性たちも登場して場を一層盛り上げてました。これは楽しい!


続いてASA DE AGUIAが登場。ここのブロッコは毎年かわいい女の子が多いことで有名。遠目にはわからないんだけど、ブロッコの中に入ってみると、その構成員の特徴をひしひしと感じます。
で、後日の新聞報道でも書かれてましたよ。このブロッコは美人が多いって複数の証言が!(男性陣、ブロッコ選びの参考にして下され)


ダニエラ・メルクリ姐さんも来ました。が、電線が邪魔をして残念な写真しか撮れず…
なおこちらのブロッコにはゲイの方々が多いんです。これは実感済みですし、複数の方の証言もじかに聞いております。(ということで男性参加者が非常に多いので、圧迫度高し。)
そして彼女は、イヴェッチのカマロッチの前で、イヴェッチの曲を歌いました。やはりそこにいるイヴェッチファンに敬意を払ってのことでしょうね。すごく良かった。



チンバラーダのデニーも来ましたよ。
そして彼もイヴェッチのNa Base do Beijoを♪


Harmonia do Sambaも盛り上がってましたね〜。
なななんと彼もイヴェッチのNa Base do Beijoを…。
そう、パレード中は、自分の曲だけでなく、他のアーティストの今年の話題曲や、過去に大人気だった曲も平気でカバーして歌うものなんですよね(そうでもしないと4時間5時間の長丁場がもたないかも?)。とにかく、これが結構楽しみで。誰が誰の何を歌ってくれるかな今年は〜、みたいな感じでね、想像するのも楽しい。


今年はたまたまイヴェッチとジャミウのカマロッチ前だったから、とにかくみんな、Base do BeijoとPraieiroを歌ってくれてた。それはもう、言っちゃなんだけど、飽きるほどに(苦笑)もう何度、頭の前で腕をクロスしたことか。(プライエイロの振り、Sou Gurreiroの時のポーズ)


でも好きだからいいの♪
群衆もみんな好きだからいいみたい。
各アーティストによるイヴェッチソング動画集は、別途アップします→ファンの皆さま。



そしてうちの子どもたちはと言うと…
なんとイヴェッチ直後に早くも眠ってしまったのはアレックス。この時点でパパとソファエリアに移動。結局このまま最後まで眠り続けることになる。
コイと私はしばらく見てたけど、3組目くらいでコイもダウン。アレックスと並んでソファで眠りこける。
そうよね、3組終わってもう11時くらいになってるんだもの。普通の子は眠いよ!
子どものみならず大人も眠くて寝てる人多数だよ!(そのためのソファエリアとも言える)

(ホワイトバランスおかしいまま撮っちゃったので赤くてすいません)


でも元気に踊ってるブラジル人兄弟もいるよ…。強いね〜


私たちは相当粘りました。
主だったアーティストを見つくした時点でもう帰っても良かったんだけど、この日、日本人パーカッショニストのシマケンさんが参加しているブロッコ、Cortejo Afroが午前1時半スタートでここを通るのよね。
ここまで来るのに平均3時間くらいかかるから、ええと、到着予定が4時半ですよ…
もう夜明けも近いよ…


でもせっかくだからと頑張って。
会場の人がどんどん減り、最後は数組のカップルがソファで眠り、会場スタッフが仕事を終えて通りを眺めるのみという状況になってもなお、待ち続けてみた。
そしたら5時近くになってついにコルテージョ登場!

通りの人の数も激減していることがおわかりでしょうか。さすがにこの時間だもの、みんな帰っちゃうんだよねぇ。



そしてシマケンさん&日本から参加のバハヴェントの女性たち二人をバテリア(打楽器隊)の中から探そうとするも、む、む、む…遠すぎてわからない〜。
ズームで撮影してみるも、誰がどこにいるやら判明できず。
これはひとえにこの独特の甲虫風(?)の衣装が判断を鈍らせているとしか言いようがないでしょう。すごい衣装ですな、本当に…。


もちろん演奏はとても良かったです。アフロのリズム最高!メンバーたちの楽しそうな様子も最高!
そして本日見た中で、生の太鼓演奏隊がパレードに登場したのはここが唯一ですよ。そういう意味でも貴重なブロッコだと思います。待ったかいがありました。
これでもっと開始時間が早ければ最高なんですけどねぇ〜。やはりいい時間帯はビッグネームに持って行かれちゃう。
でも、すいた道路でのパフォーマンスは踊りやすさ抜群、その点ではいいかなぁ。


そんなこんなで、朝5時過ぎ、それぞれに子どもを抱っこし(っていうかもはや担ぎあげ?)、タクシーを求めて歩きました。タクシーもこの時間はさすがにすぐに見つかって、確か30でやってくれました。ほんとにこのタクシー料金は読めん…まちまちすぎ。


初めての子連れカマロッチ体験でしたが、楽しかったみたい。子どもたちもバイーアのアーティストに日ごろから親しんでいるしね、生で見られたこと、そしてあの恐ろしいほどの群衆の波を見たことはやっぱり感激したみたい。
でもとにかく長丁場なのでね、絶対寝るね。大人だって寝ていたし、3組4組程度見て帰る人たちも多いし。
まぁ、気ままなスタイルでカルナヴァルを楽しめて、疲れたら座れて、踊りたければいつまでも踊れて…っていうカマロッチはやはり万人向きですね。


私たち夫婦は断然ブロッコ派ですけどね。疲れるけど断然楽しいもん。
でも写真を撮るならカマロッチに限るよね。今回は一眼とパナの高倍率ズーム機の2台体制だもん。ダンナはビデオ回してたし。つまりそのくらいカマロッチの中は安全ってこと。
ただカマロッチの出入り時には一般道を歩く、しかも時間帯によっては雑踏でぎゅうぎゅう詰めなので、そこで盗まれることもありえますからくれぐれも注意を怠らずにお願いします。


さて翌日は、今年一番のお楽しみ♪ イヴェッチ姐さんのブロッコに参加です。
っていうか、5時過ぎに帰宅して、正午前に出発なんですけど…。すすすすいみんじかんが…。
でも。
それがカルナヴァル。そういうもんです、みんな。
タフマンとチョコラBB飲んで頑張るぞ〜!