~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

漢字の四はどうして四なのか


長男コイに日本語、特に漢字を覚えさせることは、ブラジル人に日本語を教えるのと同じくらい大変なことである。
もうね、ブラジル人の日本語上級者よりも漢字を知らないわけですよ。
もちろん、再三、書き取りはやらせてる。ドラゼミも頑張ってる。
でも、でも、四年生の漢字はなんて難しいの!!!!!
画数も増え、音読み訓読みもたくさん覚えなきゃいけなくて。
単に暗記しろと言っても、覚えられるわけがないよなぁー。


悲しいことに、二年生の漢字すらおぼつかない時がある。日常的に使っていないんだから仕方ないと言えば仕方ないんだけど、でもねぇ。


そこで私はなかば少々あきらめの境地に入り(笑)、日本の四年生と同じ進度で漢字を覚えさせるのは無理があると悟った。ではどうするか。外国人向けの漢字教材を使って、外国人が最低限覚えたい約400字を、とりあえず徹底マスターさせようか。


外国人向けの漢字教材は、日本の小学校で習う漢字とは登場順が違う。日常よく使う時を最優先に出してきている。それなら、コイにもなじみのある、街でよく目にする字がたくさん出てくる。そして何より、テキストがやさしい。しかもポルトガル語の解説がついている教材も私は持っている。コイ、ポル語はすらすら読めるからね(苦笑)。


ちなみに使っているのはこの本。

にほんごチャレンジ N4・N5 [かんじ]

にほんごチャレンジ N4・N5 [かんじ]

  • 作者: 唐澤和子 ,木上伴子 ,渋谷幹子,朝日メディアインターナショナル株式会社
  • 出版社/メーカー: アスク
  • 発売日: 2010/10/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • クリック: 12回
  • この商品を含むブログ (1件) を見る


さて、そんなふうに方針転換した矢先、コイがこんなことを聞いてきた。


「どうして漢字の四は四なの?どうして一、二、三みたいに横棒が4本にならないの?」
「もうどうせなら10も100も全部棒で書けばいいのに。棒を10本書けばいいのに…」



と言いながら実際に白い紙の上に横棒を延々100本書いたコイ(笑)。
そんな暇な人、いないよ!!!


漢字を覚えることが何より苦痛なコイにとっては、まぁ確かに、棒で数字を表現する方がずっとラクなんだろうね。
あああ…(頭痛)



そこで、待ってましたとばかりに、日本語学習者向けの漢字の本を引っ張り出し、数字のコーナーをコピーしてコイに見せた。漢字がどんな絵から生まれたか、ってやつ。


四に関しては、手をこぶしにして親指を中に入れて。その形が四に見えるんだと。そう言われて見れば…見えなくもない。


五も六も、それぞれに手の形で数字を表現していた時代があったようで、その手の形がベースになり、五に、六になったんですって。


そこまで詳しい話、確か小学校では習わなかったよね…?


っていうか、いちいち漢字の成り立ちなんて考える間もなく、次から次に覚えるべき新漢字が出てきて… なんでもいいから覚える、という状態だった気がするよ、自分の小学生時代は。だからコイよ、お前もつべこべ言わずにとにかく漢字を覚えてくれ!…という言葉が喉まで出かかってやめる。


だって、コイは私の小学生時代とは違うんだから。


海外に長く住んで、しかも日本人学校にも補習校にも行ってない日本人の子っていうのは、日本人でありながら日本人離れしてしまうのだなぁ…。我が子を見ていながら、なんだか客観的に見てしまう自分もいる。



日本人離れするかどうかは、ひとえに、親(ということはワタシ)の頑張りにかかっているとも言えますが…。はぁ。
つべこべ言わずに頑張ります。はい。