~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

日本の小学生になって


11月で7歳になるブラジル生まれの次男アレックスですが。
7月の頭から地元の公立小に通い始め、すぐに夏休みに入り北海道でのびのびと過ごし、夏休み明けの8月末からまた日本の小学生をしてます。



長い休暇の後も、登校を一切嫌がることなく、毎日毎日たのしく学校に通っているのは、親として本当に嬉しい限り…
一年生用の黄色い交通安全ランドセルカバーをつけた後ろ姿を見ると、ホントに、可愛い一年生だなぁって思ってしまいます。
逆に言うと、長男コイには、こういう可愛い一年生ランドセル時代がなかったからねぇ。
今が初・ランドセルな、ちょっと大きめのニッポン小学生1年目のコイでありますが。それはそれでまた可愛いんですけれど。
(可愛いと言うと本人おこりますが…一応、男児ですからね)



さてそんなアレックスですが、
算数と国語のとっても簡単なプリントを毎日一枚ずつ宿題としてこなし、国語の教科書の音読をするのが日課です(これも宿題)。
その音読がねぇ… また可愛いんだよねぇ…
(本日、親ばか連発につき、失礼します〜)



週ごとに読む題材が変わるんだけど、最近は「おおきなかぶ」をやってたな。
その後は「いちねんせいの一!」っていうやつ。これがすごく良かった。
そして今は、夕ぐれだか夕だちだか、なんだかそういうお話。少し長い話なので、ぶうぶう言いながら読んでるけど、頑張っています。



言語を学ぶにあたって、音読はひっじょーに大事だと私は常々思っているのですが、アレックスを見ていてもそれは強く感じますねぇ。
やっぱりね、声に出して読むと、発音・リズム感・語感…いろんなところに効いてくる。
最初はちょっとおかしくても、だんだん上達するのよ、これが。



日本の一年生の教科書、とくに国語なんて、もうイマドキの6歳なら幼稚園でやってきてるでしょ!的な内容に見えなくもないのだけれども、そもそも日本語力にやや難ありのアレックスには、本当にちょうどいい。
みんなが一緒のペースで学んでいるから(少なくとも教室内ではね)、アレックスも違和感なく楽しくお勉強できていると思われる。
一年生って、イイネ♪



給食当番のこととか、避難訓練のこととか、学校になっているというゴーヤの話とか、2年生がお世話しているモルモットのこととか。
本の学校ならではの話題を、毎日、帰宅するやいなや楽しそうに弾むように教えてくれるアレックス。
本当にこの子は、学校に恵まれ、先生に恵まれ、お友達に恵まれて…幸せだなぁ、と思うのです。



先日は、夏休み明けの父兄懇談会がありました。私もね、他のお母さん方にお目にかかれる貴重な機会ですから、こういうのには張り切って参加しますよ〜
なんたって入学式やら説明会やら、皆さんが集う一連の流れにこれまで全くついていけてないですからね。ママも新入りなわけです。



そこで先生のお話を聞いたり、他のお母さんのお話を聞いたりするのですが、これがまた新鮮で楽しい。
さらに、教室内に貼ってある掲示物を眺めるのがとても楽しい。
この日は、グランドで影ふみおにごっこをしたときの感想が書かれた絵日記が壁に貼られていたんだけれども、これがもう可愛すぎて泣きそうに…



アレックスのコメント。
「かげふみおにごっこはじめてだったよ。たのしかったなぁ。またやりたいなぁ」
絵は、ブラジル時代から書いていた画風を貫いていて、それがまたキュートなんだけれども。
たのしかったなぁ、の言葉から、本当に楽しかった気持ちがにじみ出ていたように見えて。よかったねぇアレックス、日本の学校になじめて本当によかったねぇ…と、母は壁の前に涙ギリギリで立ち尽くしたのでありました。



ま、まだ実質1か月通ったかどうかの状態なので、この先またいろんな試練が待ち受けているかも知れませんが。
それはそれで、上手に切り抜けて。生きる力を養ってもらえたら、と。



片道15分の学校までの道のり(急坂あり!)も、一人でちゃんと行き来できるようになって、ほんと、ブラジル時代には考えられない自立っぷりに母さん感動です。
迎えにいかずとも、家にいれば「ただいまー」って一人で帰ってくるという素晴らしさ!
ビバ!ニッポンの治安!ですね。
(ま、それでも時々いろいろ発生して、手放しでは安心できませんけどね…)



そんなこんなのアレックスの日本生活です。
あ、そういえば、もうだれもアレックスって呼んでくれないな…当たり前だけど、ちと淋しい。