~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

腹が減ってはカーニバルは出来ぬ


いよいよ始まりました。世界最大のストリート祭り(公道を会場として行うイベント)、サルバドールのカルナバル。
ブラジルの他都市に先立ち、本日木曜日、16日の夜から賑やかにトリオ・エレトリコのパレードが始まりましたよ。


想い起こせば3年前、サルヴァドールに越してきた翌年の2009年、近所に住んでいた日本人のAちゃん夫妻と一緒に、張り切って初日の夜からチンバラーダのブロッコに参加して弾けたものでした♪
その翌年も木曜からチンバラーダ。(当時の記事はこちら。)
初日はまだ人出も少なめで(それでもすごいんだけど)、群衆の中でも身動きとりやすく、結構穴場的でオススメなのですよ。
カマロッチだってガラガラだもんね、木曜日は。


でも今年は私たちもオトナになったので(違うか!)、初日から飛ばすようなことはしなくなりました。ほほほ。
代わりにYoutubeのライブ映像を見て、雰囲気だけは追いつくようにしてます。
(この映像、とてもクリアで音声もきれいでびっくり。去年より確実にクオリティが高まっていると思う…)
http://www.youtube.com/user/carnaval

しかしここにもミッシェル・テローが来てるよ・・・ノッサ、ノッサ歌ってるよ〜


さて、タイトルにありますのは「腹が減ってはカルナヴァルができぬ」…これは、Carnaval sem Fomeという名の慈善キャンペーンのことなんだけれども、
米や豆、ファロッファ(キャッサバ芋の粉)など、保存のきく食品を、恵まれない家庭に寄付しましょう…そして、しっかり食べてもらって、カーニバルをみんなで楽しみましょう!という趣旨の社会活動です。
今年で6回目を数えるそうで、サルヴァドール市民にはすっかりおなじみのキャンペーン。



参加は簡単。
スーパーで食品を買って(豆1キロでも小麦粉1キロでも… 腐らない食品なら、塩以外なんでもOK)、所定の寄付箱に入れるだけ。
寄付箱は、カルナヴァルのチケット売り場や、大学構内、スーパーチェーンのボン・プレッソ内、そしてカーニバルのパレードルート周辺にも設置されているそうです。
私は今日、近所のボンプレッソで箱を見かけたので、フェイジョン用の豆を一袋入れてきました。結構いろんなものがすでに箱の中に入っていたよ。


2007年から2011年までの間、トータルで510トンもの食品が集まり、約51000世帯に配布されたそうですよ。
ちょっと数字に弱いもんですから、このトン数、世帯数がすごいのかそうでもないのかわかりませんが、まぁ数字は良いとして、これはとてもいい活動だと思うのです。
カーニバルに便乗した寄付活動、どんどんやればいいと思いますよ。
だって、この期間中、ものすごい数の人がサルヴァドールを訪れ、ものすごい数の人がスーパーでビールやらコーラやらを買うわけですから…
その人たちが、1袋ずつ寄付するだけで、普段の何倍・何十倍もの物資が集まることでしょう…。



街でこのマークを見かけたら、あ、食品の寄付のことね!と思い出してもらえたらいいな、と思います。


…それにしても今日のボンプレッソは激混みだったなぁ。いつもはすいてる正午過ぎに行ったのに、ものすごいお客さん!さては、カーニバルのごちそうを大量に調達しているな、みんな…。
私は塩豚用の豚バラと、バナナと、コリンの耳掃除用の綿棒を買っただけなんだけどね。そのためにレジの列に並ぶこと約30分だよ。とほほ。



ともあれ、カルナヴァル!
今年は、シクレッチ・コン・バナナとか、バンダ・エヴァ、ダニエラ・メルクリなどの大物アーティストをはじめ、ずいぶん多くのトリオが sem corda(セン・コルダ)、いわゆる、有料タンクトップ(アバダー)着用者とそうでない群衆を隔てるためのロープを取っ払った形でパレードを実行します。つまり、無料で、人気アーティストのブロッコに参加できるってこと。毎年いくつかの無料ブロッコはあるけど、今年はその数がぐっと多く、しかも、通常何百レアルもする著名アーティストがやっちゃうってところがスゴイと思います。



無料なので、いろんな人がごっちゃになって参加しちゃうから、治安的にはどうか…と言う気がしなくもないけど、お得であることは確か!
期間中、いずれの日程にも無料ブロッコは存在するので、気になる人は新聞などで情報をチェックですよ〜