ピカピカのブラジルのいちねんせい
待ちに待った次男アレックスの入学の日…
ナイスタイミングでその前々日に警察のストが終わり、どの学校もめでたく授業再開!となった日でした。
朝、6時45分のスクールバスに備えてまだ暗いうちから起きて準備をし(たぶん日の出は6時半くらいかな、今)、予定より5分も早く着いた車にあたふたと乗りこみ、学校へ。
今日は初日だし、持参すべき備品もたくさんあるから、私も同伴で。
学校は海沿いにあって、海の上にのぼったばかりの朝日がまぶしく、きれいだった〜
こんなに朝早く海辺に出たことがないから、とても新鮮な光景。これを見ることが出来たのは、ぴかぴかの一年生のおかげね。
さて学校の中に入ってみると…
いきなりギター片手にマイクで歌っているお兄さんが!
どうやら新入生歓迎の催しとして行われていたようですが、その歌というのが全然子供向けソングって感じじゃなくて、どこかのお祭り会場を盛り上げるようなものだったので、私としてはやや苦笑もの。
でもまぁ、賑やかに新入生歓迎ってことで、悪くないよね♪ブラジルっぽいというかサルヴァドールっぽいというか…。
今日は我が家同様、保護者同伴で登校している子が多かったみたい。そうだよね、アレックスのように、一年生から新しくこの学校に来る子が20人はいるはず。というのは、ここ、幼稚園部もあるんだけど、年長が1クラス20人だけなのね。で、1年生は20人が2クラス。つまり1クラス分は新人さんばかりというわけね。
さて新一年生。床に張られた「1A」「1B」などの紙に沿って一列に並び、人数がまとまったところで教室へと向かいます。アレックスは1A、で、先に一人だけ女の子が並んでいました。その子がすごく積極的でね。アレックスを見るなり「おなまえは?」「私は○○!」とか言って、握手の手をアレックスに差し伸べた…。すすすごい積極性…。まぁ、ブラジレイラらしくて良いじゃない♪
担任のサンガーロ先生(3人の娘がいる女性教諭)に引率され、階段を上って1Aの教室に入ってみたら、まぁとても広い教室だこと!
今までが寺子屋的な、良く言えば家庭的な小さい小さい幼稚園だったので、その差はとても大きくて。これはすごく学校らしい学校。コイのアメスクに引けを取らないくらい広いよ、と言うのは言い過ぎかな。でも、うん、十分素晴らしい学習環境。
好きな席を選んで座りなさい…と言われ、黒板から一番遠い、一番後ろを選んだアレックス。なぜそこなのだ…。ちなみに、さきほどの積極ガールが「私の隣においでよ」と誘ってくれたのにそれはお断りしていた(笑)なんてつれない男よ…。
そこまで見届けて私は帰宅。
やれやれ、一安心。アレックスすごく楽しそうだし、先生もすごくいい感じだし、お友達の感じも良さそう…♪
さてコーヒーでも飲んで一服…
と思ってコーヒーカップを用意したら。
なんとアレックスの学校から電話がっ!
なんじゃなんじゃ、発熱か???
びくびくしながら話を聞くと、
「お母さん、アレックスのおやつがリュックに入っていませんでしたが、どうしましょう?」ですと。
お、おやつか…。
しまった!
前の幼稚園は、おやつもランチも全部幼稚園側が出してくれてたのね。
もちろん持参したい人は持参もOKだったんだけど、うちは幼稚園のおやつをいただいてた。
だから、全く、おやつ持参の頭がなかったんですよ、私。
そうか、普通の学校は、おやつ持参が必須だったよね…。
おろおろしていると、
「お母さん、お近くにお住まいならぜひ届けて下さい。アレックスが悲しんでいますから」と先生。
そうだよねぇ、悲しいよねぇ。おやつタイムに自分だけ何もないなんて!
わかりましたわかりました、今から10分で行きますから!アレックスにヨロシクっ!
と伝え、ばたばたとリンゴをむき、ブドウを入れ、クラッカーと豆乳ドリンクも用意し、慌てて学校へと向かった…
あんまり慌てたもんだから、顔にちゃんと日焼け止めを塗ってなくて、往復の徒歩25分でガッツリ日焼けいたしましたよ。とほほ。
でもおやつ休憩に間に合って良かった良かった。
もう二度と忘れませんから!
そんなこんなで、私にとってはドタバタの小学校初日。
ふう、疲れた〜と一息ついてたら、もう正午ですよ。
学校は11時50分に授業が終わります。始業は7時20分、ということで学校滞在時間は4時間半…
まあね、日本の小学校1年生の4時間授業と思えば同じくらいか。
でも、お昼食べずに正午過ぎに帰ってくるアレックスよ…早すぎやしないか…。
(3月からは、午後の部も通うつもりなんだけどね)
で、これを書いている本日水曜日で、3日間の通学をこなしたアレックスですが、毎日とっても楽しそうです♪
今日は何があったの〜と聞くと、つたない日本語で一生懸命お話してくれます。意味不明な説明も多いけど、まぁ、だいたいは理解可能です(笑)
そして先生からの連絡事項が書かれたノートも忘れずに持ち帰ります。これは、幼稚園時代は、幼稚園側が準備する専用の連絡帳があったんだけど、今度の学校は、市販の日記帳を使ってます。それで十分なんだけどね。幼稚園みたいに、給食は食べたか、排便はあったか、投薬の必要はあるか…などの細かい項目は、もう1年生には必要ないよね。
ありがたいのは、
このノートに書かれている先生の手書き文字が、かーなーり、読みやすいこと!
感動モノの読みやすさです…。
やはり、先生たるもの、文字は読みやすくなきゃね。
と言うのは、ブラジルに来て最初に入ったコイの幼稚園の連絡帳…
暗号解読レベルの字の読みにくさでね。当時はポル語自体まだよくわからなかったから、わからない単語を前後の文脈から類推するということも出来なかったの。
ポル語を理解する前に、字を判別するという作業が発生していて、ほんと、あれはストレスだったなぁ。
その時(2006年!)の記事はこちら。
さてさて、とてもナイスな感じのアレックスの学校ですが、実はまた明日から1週間ほどお休みです。
そうです…カルナバル休暇でございます…。
サルヴァドールでは、明日2月16日の夜からトリオの演奏(パレード)が始まるんですよ。
夜から、ですよ。
なのに、午前中しかないアレックスの学校を休みにしちゃうって…どうなのよ。
ちなみにコイは明日まで行って、あさってから休みですが。
まぁ似たり寄ったり。
それに、なんと、スト明けの今週月曜日になっても学校に来てないクラスメートが何人もいるんですってよ。月曜日からすでにカルナバル休暇モードってことですね…。
日本じゃ考えられない、この自由な欠席し放題状態よ。
郷に入っては郷に従え、ではあるんだけど… だからブラジル人は…(以下自粛)
ちなみに、今カレンダー見ながら日数数えて愕然としたんですが、
2月の1か月で、学校に通う日数は、アレックスの場合、実に8日のみ!!!
なのに、2月分として支払う月謝は、普通に1か月分まるまるだよ!
いくらストのせいもあるとは言え、これを授業料ドロボウと言わずに何と言う(涙)
これが、サルバドールの私立学校の姿です。よよよ…。