~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

アレキパ市内観光、そしてリマへと戻る


アレキパという街は今まで全然聞いたことがなかったけど、地球の歩き方を読むと、かなり魅力的な街のようだったので、今回ルートに入れたのです。いや、実を言うと、プーノからリマに戻るにあたり、フリアカから飛行機という案もあったのだけど(多分それが通常のルート)、LAN航空しか飛んでなくて、値段がバカ高かったの。もしかしたら、プーノからアレキパへの長距離バス代をプラスしたとしても、アレキパからリマへとTACAで飛んだほうが安いかも…と思って調べたらまさにその通りで。LANの一人分で、TACA4人分が買えるくらい、値段が違った…。さすがタカ!



そのことを抜きにしても、アレキパ、来てよかった〜。
街として非常に魅力ある街でしたよ。まずは近くにででんとそびえ立つ6000メートル級の二つの山。これが非常にかっこいい。
山の見える街っていいよねぇ〜。


街は白い火山岩で出来た建物が多く、別名「白い街」と呼ばれているの。


サン・ラザロ地区という、市内でもより多くの白い家が密集している地域があって、そこは本当に素敵…。ここに後藤久美子あたりを連れて来て、モデル撮影会したいぜ!っていう雰囲気。(キャストが古すぎましたかね)
私とかうちのボクちゃんたちじゃちょっとイメージ違うんだなぁ〜。


ペルー第2の都市だけあって、商店街なども賑やかで華やか。ずいぶん栄えている街でしたよ。



そうそう、この街を訪れるならぜひ見ておきたい施設が二つ。
まずは、美少女ミイラのフワニータです。インカ帝国の時代に、火山の噴火を収めるためにと子供のいけにえを山に捧げたそうなんですが、その中でも保存状態が極めて良かったのが、このフワニータ嬢なんだそうです。
(写真撮影禁止につき、フワニータ嬢をお見せすることが出来ません)



ミイラといってもエジプトの包帯ぐるぐる巻きのミイラのイメージとは違う、体育座りのように体を丸めた少女なのです。特殊なカプセルの中で今も低温保存されていて、部屋が薄暗いからよく表情などは見えないんだけど、確かにこれは少女だなぁ、ということはわかる。周りに埋められていたものや、発見された経緯を説明するパネルなども展示されていて、非常に興味深い空間でした。ここでは英語ガイドが付いて説明をしてくれましたよ。
そういえば入り口に、日本語のフワニータポスターが…。昔、日本の三越で大インカ展なるものが開催され、そこにフワニータが展示されたらしいですね。ご覧になった方いらっしゃいます???
はるばるアレキパから日本まで行ったんだ、フワニータ…。



さてもう一つの必見ポイントが、修道院
私たちの宿の真向かいにある、それはそれは広大な建物…その中には、修道女たちが修行を積んでいた、俗世とは離れた別世界が広がっているのです。

ここサンタ・カタリナ修道院は、ペルーでもちょっと珍しいタイプの修道院だそう。裕福な家庭の子女がここに送られ(だいたい三女だったそう)、壁の向こうに一切出ることなく、この敷地内だけで暮らしていたのだそうです。なんと、使用人つきの修道女がいたり、スイートルーム風の大部屋を持つ修道女もいたとか…。なんか厳しい修行とのギャップが大きいんですが…。

彼女たちの生活ぶりが垣間見える館内は、ほんの数十年前まで現役で使われていただけになかなかリアリティがあり、興味深いのです。(現在も20人ほどがここに集っているとのこと)



洗濯場の水のシステムに興味津々の子供たち。
昔の人はよく考えたものだなぁ、と確かにうならされます。

その修道女たちのストーリーも非常に興味深いのだけれど、とにかく、建物の内部自体がとても美しく、絵になるのですよ。スペインの町の名前が付いた通りがいくつもあり、それぞれの町のイメージを再現した色使いやデザインで通りを彩っているのです。ここにも後藤久美子を立たせたいって感じ(笑)
モデルが私でスミマセン、って感じ(笑)

ここではやはり英語のガイド嬢が案内してくれたのだけれども、お願いして正解でしたね。歩き方にも詳しい話は書かれていないし、見学しているうちにいろんな疑問が沸いてくるから、ガイド嬢は必須でしょう。彼女の英語も非常に聞きやすくて上手だったなぁ。おかげで当時の様子がよく理解できましたよ。



ちなみにこちらの入場料がちょっとびっくりするくらい高いんだけど(確か一人35ソル。ペルーの物価からすると非常に高額!まぁ1000円ちょっとなんですけどね)、なんとカード決済OKなのです。そんな博物館初めてよ。



ランチは広場に面したレストランで。ちょっと時間が遅めだったせいか、ガラガラでお客さんが誰もいなくて。こ、ここ、もしかしてイマイチな店なの?と不安になったけど、とりあえず地ビールを置いているということで入店。念願のアレキペーニャをいただきました♪さわやかで美味しい!


そうそう、ここはずいぶん高度が下がり、標高2000メートルほどなので、もう高山病の心配もないよね〜。ってことで、ビール!!やっとビールが飲める〜〜〜。



さて料理をオーダーしてしばしくつろいでいたら、オーナーのおじさんがやって来て、「厨房を見てみる?」というもんだから、喜んで案内されるままに中へ…


素朴なキッチンでは、何やら煮込み料理やら、グリル料理やらが作られていました。ペルーでよく登場する、粒がやたらと巨大なトウモロコシとかね。



ここではメニューに有名な「クイ」、いわゆる食用モルモット、のグリルもあったんだけど…わざわざ食べなくてもいいかね、そんなに安くもないしね、ってことでオーダーせず。昨日食べて美味しかったアルパカステーキをもう一度食べることに。うん、やっぱり美味しい。アルパカは可愛いし美味しいし毛糸も良いしで、いい動物だねぇ。

広場を眺めつつ、山々を眺めつつののんびりランチは最高に気持ちよかった…。アレキパ、いい町だわ。

そして一路空港へ向かい、リマ行きの飛行機に乗り込みました。



アレキパからリマは1時間半ほど。近い近い。
そしてリマの空港からこの日の宿、ペンション・カントゥータもすぐでした。大きなお土産屋さんも経営している日本人のご夫妻の宿、とても大きな家で、なんと大きな湯船もあって♪可愛いネコちゃんもいて…ナイスなお宿で大満足でした。お宿というより、親戚の大邸宅に泊まらせていただいている感覚。絶品の和風の朝食は、今でも忘れられません〜〜〜(だって納豆とか切干大根とかひじきとか、ザ・和食がテーブルにこれでもか!ってくらい並ぶんですもの。素晴らしすぎ…)

そういえば夜にはリマの日本食レストランへ食べに行ったのですが、これがまたすごかった…。高級住宅街の中に突如現れるカジノの2階にあるその店はToshiro。日本人の有名シェフ、トシロウさんが経営するモダン系インテリアの高級ジャパニーズなのですがね… ちょっとブラジルにはない雰囲気の日本食レストランでありました。いい経験をさせていただきました。ホタテの創作料理は美味しかったなぁ!


翌朝9時過ぎの飛行機でサンパウロへ戻り、サルヴァドールへと戻ったのですが、着いたらやはりもう夜で。移動に朝から晩までかかっちゃう(というのはサンパウロでの待ち時間が長いからなんだけども)。やっぱりペルーは近いとは言え遠かったのです。サンパウロの人はいいなぁ!と思うのは、いつもこういう旅行の時…。



ともあれ、本当にいろんな経験がぎっしり詰まった旅となりました、今回のペルー。とても遠いのに、なぜか懐かしい思いをたくさんしたのはなぜだろう。同じ南米でも、ブラジルとは歴史も民族も全然違っていて…そのことを折に触れ感じるのも、とても興味深く、面白い経験でした。頑張って行ってきて良かったよ、ほんと。



いつの日か子供たちが成長し、旅行好きの大人に育ったら、ぜひ再訪して欲しいなぁ、とも思った。その頃、今回の経験を彼らは思い出してくれるかなぁ。