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Celpe-Bras過去問研究 読解編

親愛なる全世界の数少ないCelpe-Bras仲間の皆様♪


さて過去問研究シリーズ第3回目は、読解編です。
これはオーディオ・ビジュアル問題に比べて、難しいと言えば難しいけど、やりやすいと言えばやりやすいです。


4問中の後半2問が、A4一枚分の記事(出所は新聞だったり雑誌だったりさまざま)を読んで、それに基づいて作文するというもの。
作文のお題は実にさまざま。
記事の内容も実にさまざま。
でも、過去問を見ていると、なんとなく傾向のようなものがわかってきます。


今回は、過去問はあえて日本語で書くことにしましょう。
例えばこういうのが出ています。


・外国種の植物が、ブラジル既存の植物の生態系を脅かしているという話を読んで、市民を啓蒙するためのパンフレットを書きなさい。


デング熱についての文を読んで、市民にデング熱に対する予防と対策を伝える文を書きなさい。


・会社が社員のメールを閲覧してもいいことになった、という記事を読んで、あなたの同僚たちに注意を呼びかける文を書きなさい。


・塩に含まれるヨード成分の取りすぎによる健康被害についての文を読んで、国の保健省に、ヨード成分制限量を減らすよう呼びかける依頼文を書きなさい。


・携帯電話を持つことを拒み続けている人たちの意見をまとめた記事を読んで、反対意見を綴った投書文を雑誌社宛てに書きなさい。


・遺伝子組み換え植物についての賛否両論を読んで、あなたはどちらの立場か明確にし、雑誌社への投書文を書きなさい。


・児童生徒のおやつの重要性に関する記事を読んで、あなたの学校の新入生の親へ向けての啓蒙文を書きなさい。


・若者の携帯メールの使い過ぎによる問題についての記事を読んで、あなたの学校の生徒たちに注意を促す文を書きなさい。


・オープンテラスのバーの深夜営業時間延長に関する記事を読んで、賛否両論を理解したうえで、あなたの意見を推進派の人に向けて書きなさい。


・ボトックス治療の反対運動が起こっているという記事を読んで、あなたの美容整形外科主治医に、ボトックス治療をやめたいと伝える手紙を書きなさい。


・リオで夜の海水浴がブームだという記事を読んで、あなたのブログに、その現象を紹介する分を書きなさい。


・若者のネット中毒に対する問題提起文を読んで、あなたの考えを雑誌の投書欄向けに書きなさい。


・男性向け化粧品の需要に関する記事を読んで、あなたの務める化粧品会社の上司に向けて、男性向け化粧品シリーズの開発を提案する文を書きなさい。


・アメジスタはダイヤモンドと違って高級宝石ではないから安く売ってくれ、と訴えるあなたのお客に対し、宝石の分類に関する書類を読んだ上で、宝石の分類に違いはないから安く出来ない…と納得してもらうためのメールを書きなさい。


・「夫の時間貸しサービス」という記事を読んで、新規事業を計画しているあなたの友人に、類似のサービスを提案する手紙を書きなさい。


インディオが、自分たちの知的財産(薬草についての知識)に対する対価を、大学の研究者に対して求めているという問題を読んで、あなたの考えをまとめて新聞社の読者の広場あてに書きなさい。


・リオとサルバドールのカーニバルの違いに関する記事を読んで、あなたの旅行会社の顧客に対し、どっちのカーニバルがどんな人にお勧めなのかを明確にした紹介分を書きなさい。



…ざっとこんな感じかしら。なんかいろいろありすぎて、書いてて疲れました(笑)



見ているとわかるのは、
・美容ネタ
・健康ネタ
・携帯、パソコンネタ
・労働ネタ
・学校ネタ
・環境ネタ
…あたりがよく出ているように見受けられますな。



そして、書く文章のあて先と形式としては、
・友達へのメール
・友達への手紙
・職場の同僚への啓蒙文
・雑誌社、新聞社の「読者のひろば」宛て
・市民への啓蒙文
・ガイドブックへ載せるための紹介文
・顧客への手紙
・上司への依頼文
・学校の生徒への啓蒙文
・主治医への手紙…
などなど。その都度、会社員になったり、学校の先生になったり、新聞社に雇われたフリーライターになったり、美容外科の患者になったりと、実にさまざま。
ポイントは、その人になりきって、最大限その書き手の気持ちを想像して書くことかな。
男の人が美容整形ネタを書くのは正直つらいところがあると思うけれど(苦笑)。




時々、突拍子もない変わったネタも出てくるらしいんだけれども(例えば、結婚寸前の男女の心の揺らめきについてとか、企業のマーケティングに関する文を読んで作文ではなくアンケート形式で記述するものとか、A4二枚分の長文が出されたとか)、そういうものは、出題された直後に各地の教官や受験生たちから批判の声が殺到し、その後そういったものは出なくなる傾向にあるとのことです。



日本語にしてみると、どれもこれも小難しいネタで、
「塩に含まれるヨード成分」とか、「遺伝子組み換え植物」とかって、ポル語で何て言うのよ???という世界なんですが。
私もそれらの言葉をいきなり日本語からポル語にしろと言われても、出来ません。
でも、読解問題のいいところは、作文中に取り入れるべき言葉というのは、ほとんど問題文の中に出てくること。
日本語で何て言えばいいかわからないような小難しい単語であっても、文脈からなんとなーく察することが出来れば、それをそのまま自分の作文に取り入れればいいわけですよ。
もちろん、文章やセンテンスの丸写しは減点対象だけれども、前後の言い回しをちょっと変えるとか、ちょっと受動態にしてみるとか、そんな工夫でアレンジを加えればいいんですわ。



実際、内容としては、ビデオ・ラジオ教材よりも難しいネタが出ています。
でも、ビデオ・ラジオは、ほとんど一から、単語の一つから自分で書かなければならないけど、読解はね。キーワードはすべて文章の中にあるもんね。



とは言え、やっぱり、難しいことは難しいです。年によって本当に当たり外れがあると思うけど、若者のネット中毒とか、インディオの権利問題とか、遺伝子組み換えとかは、本当に難しくって。
日本語で考えても難しくって。
書くのにものすごく時間がかかりました。


逆に、リオの夜間海水浴とか、カーニバルの話、デング熱の話なんかは楽勝。ベースとなる文もわかりやすい単語が多くて読みやすいし、ネタとしてもなじみやすいからね。



ちなみに、問題3と問題4では、4の方が難しい文が出るそうなので、4のために最低1時間はやはり取りたいところですね。1時間でも足りないくらいだなぁ。
読むための時間がまず必要で、それから頭の中を整理して、書いて…。
結構ハードです。



なんか、すごく客観的に書いてるけど、私、火曜日に自分が本番の試験を受けるんだったよ。
ハードな3時間に耐えられるだろうか…。耐えねば…。
みんな、頑張りましょうぜ!!!



そうそう、試験はすべてボールペンで記述するというきまりがあります。鉛筆、シャープペンはだめですよ〜。
(ブラジルの試験は、基本、ボールペンだそう。不正防止のためにね)
私は日本から買ってきたとっておきの書き味なめらかなやや太めのボールペンで挑みます。一度、極細0.3ミリのボールペンで書いたら、いつもよりたくさん単語を書かないと紙が埋まらなくて辛かった(笑)
ということで、やや太めでいきます♪