土曜日の魚売りで、魚の丸ごとオーブン焼き

毎週土曜日、うちの前を魚売りが通る。
カマラォン、カマラォン、マリスコ、マリスコ！（エビ、エビ、貝、貝！）と威勢のいい声を通りに響かせながら。
積極的に買いたい気持ちがあるときは、その声が聞こえたら門まで下りて行って買うのだけれど、そういう気持ちになる時はあまりなくて。
この日はたまたま外出先から戻ってきた時にタイミングよく門の前に魚売りがいたので、ちょっと覗いてみた次第。

その時、アレックスも一緒だったんだけど、彼は無類のエビ好き。
もちろん、エビを買ってくれとねだる。
ブラジルのエビは安くはない。この辺で養殖してるし、たくさん獲れているんだけどねぇ。
むき海老が1キロ一袋35レアルと言われた。キロ1700円程度。ね、安くないよね？
でもせっかくだから、たまにだし。ということで1キロ袋を購入。量ってみたら1キロ500くらいあって、「お客さん、トクだねぇ」と言われたよ。

そして、生きのよさそうな赤魚（ペイシ・ヴェルメーリョ）が見えたので、いくらか聞いてみたら1キロ15レアル、700円だって。
大きめのを1匹量ってもらったらちょうど1キロ。よし、これに決めた。
ちなみに内臓は処理済みで、もうこのまま調理して良し、とのこと。そうじゃないと買えないわ、私…
（せっかく魚が豊富にとれる街に住んでいながら、いまだに魚をおろすことに挑戦していない私）

買った魚は、さっそく晩御飯のおかずにしました。
エビはさっと茹でて炒めて、卵も一緒に炒めてボリュームアップ。ちょっと中華風。
魚は丸ごとオーブンに入れて。ブラジル風にいうと、Peixe Vermelho assado no forno（ペイシ・ヴェルメーリョ・アッサード・ノ・フォルノ）といったところかな。
これはとても簡単。
ジャガイモと玉ねぎを適当に切ってオーブン皿に並べ、その上に塩をした魚を置いて、その上にニンニクのみじん切りとトマトの角切りと玉ねぎをのせて。オリーブオイルを全体に回しかけて、予熱しておいたオーブンに入れて焼く。
40〜50分、オーブン内に放置。
それだけ！

魚が大きめだったせいか、やや火加減が弱かったせいか、50分焼いてもまだ少しジューシーすぎる（と言えば聞こえがいいけど、要するに少し生っぽい？）ところがあり、仕上がりとしては最高ではなかったけれど。
というか、子供たちがお腹すいたお腹すいたと騒ぐので、あと少し焼いてもよかったところをオーブンから出してしまったのも敗因。
でも、魚の味は美味しくて。シンプルな味付けだけど、フランスの美味しい塩を使っているので、とても美味しく出来ました。
周りの野菜がまたいい味出してるんだよね。
これにしょうゆをたらしても美味しいと思う…。

月に1度は土曜の魚売りから魚を買って、いろんな魚を食べるのも悪くないかも。
そういえばサメの切り身もたくさん売られてました。今度はサメに挑戦？！

なお、この魚売りは家族で運営しているみたいで、40代くらいの夫婦と、10代後半の息子さんと3人で大きなバケツを4つくらい抱えて売り歩いている。
魚は前日にイーリャ（この場合、イタパリカ島を指す）でとれたものだそうだ。
島からわざわざ毎週ここまで売りに来てるんだ…。
まぁ確かにいい値段で売ってるから、いい商売だよねぇ。うちのマンションには、毎週必ず買うというお得意さんがいるんだって！