~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

ブラジルの子供の健康診断


日本の義務教育はすごいなぁ…と、ブラジルにいると常々思うわけですが、健康診断という面においても、日本はすごいです。
だって、学校に通ってさえいれば、自動的に「学校内で」必要な検診を受けられるのですから。
ブラジルの学校とは全然違います。


ブラジルで子供が健康診断を受けるのは、


1.学校に入学するとき。もしくは進級する、転校するときなど、学校側から健康診断結果書の提出を求められるとき。


2.運動系のスクールに入るとき。スクールから提出を求められたとき。


3.個人的に子供の体調が気になるとき。


いずれも、学校やスクールが医師を紹介してくれたり、学校に医師を呼んで一括して児童全員の診察をしたり、ということはありません。
(たまにはそういうハイクラスなサービスがある学校もあるかも知れないけど、サルバドールでは聞いたことがないなぁ)


さてこのほど、我が家の子供達も健康診断結果を某所に提出しなければならないことになった。
検査項目は指定されている。複数ある。
過去にも記している通り、ブラジルの医療は分業制。目には目の、耳には耳の、尿には尿の専門機関がある。
ということで、私は、各医療機関に子供二人分の検査の予約をしなければならない…。


身長、体重、医師の問診・・・これは「小児科医」ペヂアトラ。
視力・・・「眼科」オフィタルモロジーア。
聴力・・・「耳鼻咽喉科」オトヒノラリンゴロジスタ。
尿検査・・・「医療検査センター」ラボラトーリオ。
心電図・・・「心臓専門検査センター」
あと、X線をやるなら、それ専門の検査センター。
血液検査は、尿検査と同じ機関で出来ることが多い。


今回は上の5つの検査をしたわけですが、この予約がなかなか大変。意外と混んでるんですよ、これが。
まずは何より先に「小児科医」の予約を取らねばならない。
なぜなら、聴力、尿検査などは、この小児科医が発行する「検査依頼書」がないと、検査機関では受け付けてくれないのだ。
いきなり手ぶらで耳鼻咽喉科に行ってもダメなのだ。
ああ、めんどくさ…。


普通、固定の小児科医のもとへ定期的に通うのがブラジル式だけど、うちは幸い病気知らずの子たちで、たまに高熱があったりすると小児科救急病院に行ったりするから、固定の小児科医というのがない。
で、昔かかったことがある女医に電話すると、「もう廃業しました」とか、「今はその保険を受け付けてません」とかで、ダメだった。
では他に近所の医師をウェブで探し、電話すると、「では一番早くて半月後の予約となります」みたいな。
は〜。気が遠くなる…。半月後って…。


何軒も電話しまくって、やっと3日後に受け付けてもらえる小児科医に出会えた。ふぅ。
そして必要な検査依頼書を書いてもらい(これがまた2人分となると時間がかかることかかること…しかも日本人の名前だから難しいらしく、書き間違えてやり直しとかね)。
いざ、目だ耳だ心臓だ…と予約電話をかけまくる、という流れであります。


今はふたりとも学校が終わったあとサッカーだ空手だといろいろ忙しいので、検査に行くタイミングも難しい。
予約が取れる時間帯は、まだ授業中だったりして。これまた頭が痛い。
助かるのは、ブラジルの医療機関は割と夕方遅くでもやっているので、たとえば視力はサッカーが終わってから午後5時半からとか、聴力は土曜日の午前中とか、なんとか空き時間を利用してすべて受診させることが出来た。
一安心…。


これが日本ならば、一度に、しかも学校内で完結しちゃうんだからホントすごいよ。
ブラジルの学校、特に私立学校は、驚くほど高い授業料をとるくせに、そういうサービスは皆無だもん。(あ、コイとアレックスの学校に関してだけど。他の学校は知らないけど)
これも文化・習慣の違いというか、学校に求められる役割の違いというか。
言えるのは、ブラジルは、親がいろいろと動かなければいけないシーンが多いなぁ、ということです。はい。
(あ、親が動けないおうちは、お手伝いさんを雇ってももちろんOKですけどね。雇えない場合は、なんとかして親が動かなければなりませんね)


さて二人の健康診断結果はいずれも問題なし。
一安心!