今週はコイ週間、で、母は大忙しなのだ

先週の確か金曜日のこと。
突然コイが学校から持って帰って来た一枚のプリント…
そしていそいそと過去８年間の自分の写真を大きな紙に貼り付けてポスターを作りだすコイ…
「来週は僕の週なんだ」
と、意味不明な事をつぶやきながら、黙々とポスター作り。

なんだなんだ？
僕の週ってどういうことよ？！

そこでようやくプリントに目を通す。
と、そこには確かに月曜から金曜までの「メニュー」が書かれており、冒頭には、
「Next week,your child will be in the spotlight!」とある。

本当だ。
来週はコイにスポットライトが当たる週なんだね。そうかそうか。頑張れよ！

…と呑気に構えている場合ではなかった。
月曜から金曜までの間に、なんと、親が登場するシーンが２回もあるじゃないのよっ！！！

まず月曜。
自分の子ども時代から現在までを写真で振り返る。説明文付きで写真を貼り、自分を紹介するポスターを作ってみんなの前で発表する、と。
これはいい。すでに写真は印刷済み。この課題がそのうち課されることをコイはずいぶん前からわかっていて、写真の準備をずいぶん前からさせられていたのだ。
ポスターに加え、自分の大切なグッズを何点か持参し、展示すると。これもまぁ、いい。

そして火曜は、フェイバリット・ブック。自分のお気に入りの本（英語）を一冊持参し、みんなの前で読むんですって。
これもいい。

問題は水曜日。って今日なんですけどね。
親からの手紙…　というお題目。
我が子がどれだけ特別な存在か、を書き記した手紙を親が書くこと。そして出来れば親が学校に来て、みんなの前で手紙を朗読せよ、と。
こここれは…大変だ！
日本語だって難しいのに（ねぇ、我が子への手紙なんて。結婚式前の花嫁の母じゃあるまいし・笑）。
ここはアメスクですよ。
英語での手紙が求められていますよ！

コイに他のお母さんの様子を聞くと、だいたいが英語。たまにポル語で書いて来る人もいると言う。
さすがに日本語はまずいよね…。

で、頑張って書きましたよ。ええ。
これまで多少は英語を勉強してきて良かったよ。ま、相手が小３の子どもですからね、簡単な言い回しでシンプルな短い文をいくつも積み重ねて。
それでも便箋３枚ほど綴りましたよ。相変わらず長文だな、私（笑）。
便箋は手持ちでいいのがなかったので、いつもお世話になっているキャノンのフリーダウンロードサイトから、可愛い犬の柄の便箋を印刷。おそろいの封筒まで印刷できるんだもん便利だよねぇ。
その手紙は当日までもちろんコイには読ませません。
コイはだから、直前まで心配してましたよ。ママ本当に書けるの？大丈夫？大丈夫？って、何度も確認。
大丈夫だってば！

そして今朝、始業時間にいきなり手紙朗読タイムですってよ。緊張するなぁ、もう。
日本の教室と違って、ここではこういう場合、生徒たちは床に体育座りですよ。私だけイスに座り、目の前には体育座りの子どもたち…
だいたい近くに寄ってくるのは女子たち。男子は後ろの方に、興味なさげに座ってる。
コイは主役なんだからママの近くに来なさい！と言うと、女の子たちも口々に、そうだそうだ！コイはここ！！と最前列に呼び込む。さすが女子…

英語での朗読はなんとかみんなに通じていたようで、ひとまず安心。一個だけポル語の単語が混じっちゃった。旅行をviagemって言っちゃった。tripなのにねぇ。

小道具として、一つＤＶＤを持参したんだけれど（コイが子役として一瞬出演したドラマ：

最後の弁護人 DVD-BOX

）、教室にあったＰＣは、そうか…リージョンフリーじゃないよねぇ。日本製のＤＶＤは、ブラジルのＰＣでは再生されないのでした。残念！
ウケると思ったんだけどなぁ〜。
みんなも見たそうだったんだけどねぇ。

親から息子への手紙だなんて、もう、感動の嵐で、息子、涙・涙…　と行きたいところだけど、コイめ、泣かなかったぞ。
ま、泣くほどの内容ではなかったのだけれど。
でも、家に帰ってからポツリと言った。
「ママ、今日のストーリー、すごく良かったね！」と。
ストーリーって言うか…　まぁ、コイにとってはストーリーに聞こえるのかな。彼自身の生い立ちって。
普段、ママのことを褒めてくれることなんてめったにないので、素直にすっごく嬉しかった母です。うふふ。

そして明日、木曜日も母の出番です。
ランチを一緒に！というお題。ま、要は、ランチタイムに学校に出向き、子どもと一緒にお昼ごはんを食べようというもの。
お昼はお弁当を持参してもいいし、学食のビュッフェを食べてもいいと。
もちろんコイはお弁当を希望。そうだよね、せっかくのスペシャル・デイだもの。私もお弁当を頑張ろうと思っていたよ。

と言うことで、明日は朝からお弁当づくり。ゆっくりやればいい。ランチタイムに届けて、一緒に食べればいいのだから。

スポットライト週間、最後の金曜日は、クラスのみんなからコイ宛てのポスターをもらうんだって。寄せ書きみたいなものかな？
コイはみんなと一緒にお気に入りのスナックを分け合って食べるんですって。スナックって？　何がいいだろう…　
母さん張り切って、また何か手作りしようかしらね。

プリントを見た時は、
「え〜　何それ！大変すぎる…　しかもなぜ前の週のしかも金曜日に言うのよー」と思ってたけど、やってみると結構楽しいイベントかも。
どっぷりコイに捧げる１週間。たまにはこういうのもいいかも、ね。