一日早い誕生日ディナー
年が明けるとすぐにやってくる、私の誕生日…。
昔は、お正月といっしょにお祝いされ、しかも学校は冬休み中なもんだから友だちに祝ってもらえることもなく、なんか淋しいな〜と思ったものだったけど。
一方で、年末年始を臨月でドキドキしながら過ごしたであろう出産当時の母のことを思ったりもして。
私が生まれる日、吹雪で道がなくなっていなくて良かったね、なんて思ったりもして。(冗談ではなく、ふるさとの冬は、吹雪で道路が埋まり身動きとれないことがあるんだよ。)
そんな1月5日生まれの私ですが、
今年の誕生日ディナーは1日早めて4日の夜に行いました。
家族の誕生日には頑張って料理しますが、私の誕生日くらいは誰か私に料理してよ!ってことで、レストランでお祝いです。
(数年後、息子たちが私のために誕生日ディナーを手作りしてくれたり…しないかなぁー)
今回選んだレストランは、オープンからまだ数年の、サルヴァドール市内でも新しいお店。毎年発行されるVeja誌のグルメガイドブックにおいても、創作料理部門で市内ナンバーワンに輝いたお店であります。
最近、ソトメシ熱も、新規レストラン開拓熱も冷め気味なワタシですが、このガイドブックを買っちゃうとね〜 またムクムクとヤル気が起き…
そんなわけで、人気の話題レストラン「496 Grill & Bar」へ。(496は番地からとったみたい。クワトロ・ノーヴィ・メイア グリウ エ バールと発音されます。)
新しい都市開発(と言っても小規模ですが)が進められている、コメルシオ地区にあるキレイなビルの1階にあります。メルカド・モデーロや、アマードの並びと言えばわかるかな。昔、トラピッシェ・アデライデという高級絶品レストランがあったあたりです。そのレストラン自体は、なんと去年、閉店してしまったのですが…。
予約を入れておいたので、窓際(港ビュー)のたいへん素敵な席に着くことが出来ました。入店したのは7時過ぎだったので、まだ早いからガラガラだったんだけどね、8時過ぎあたりから満席になりましたよ。予約しておいて良かったよ。
こちらのお料理は、グリル&バーの名前が示す通り、炭焼きのグリルがオススメみたい。でも、メニューを見ると、前菜から魚料理から、もう魅力的なものが満載。
こういうシッキ(高級)なレストラン自体ひさしぶりなので、もう、メニューに目を通すだけでワクワクです。
まずは黙っていても提供されるcouvert(コウヴェール)をパクパクいただく息子たち…
これが実に美味しい。パンのかごにはサクサクのミニクロワッサン!サルヴァドール市内で、こんなに美味しいクロワッサンを食べたのは始めてかも。こういう前菜としてクロワッサンがかごに入って来ること自体珍しい。パンにつけていただくペースト類ももちろん美味しい。しっかり作っている感じ。
ちなみにパンのかごは何度かおかわりが来たんだけど、おかわりかごにはクロワッサンは入っていなかった(涙)単価が高いのかなぁ〜
そしてとりあえず乾杯!
お友達のブログでキレイな乾杯シーンを見るたび、いつかは私も撮影しよ!っと思っていたのですが、なんせ、早く飲みたい、待てない息子たちが相手ですから…
撮ったところでブレブレ。ふぅ。
ちなみにアレックスはスキータ(ファンタオレンジみたいなもののブラジル版)、コイはガラナ。大人はショッピ(生ビール)です。
メニューとのにらめっこの末、ようやく決めたのがこちら。
まずはやっぱり生牡蠣!オストラ・フレスカ ジ サンタカタリーナ♪
ちゃんと牡蠣の産地、サンタカタリーナ州から来ているものなら絶対美味しいはず。こういう高級店が自信を持って出す牡蠣に当たるはずがない!という妙な自信も手伝って(笑)
もちろん、塩味・風味ともにバッチリの美味しい牡蠣でした。本当は1ダースをたっぷり食べたかったけれど、他にもお料理が続くので半ダースで。(うち2個をアレックスに食べられた…コイは食べないのに)
もう一品、前菜としてまたナマモノをオーダーしてしまいました。
牛肉のタルタル、フライドポテト添えです。
サルヴァドールのフレンチ系レストランには、たまにこのメニューがあるんだよね。前に別のビストロで食べたのがすごく美味しかったので、こちらでもチャレンジ。
で、しっかり美味しゅうございました。
子どもたちは、「ミスタービーンに出てくる料理だ!」と言って大喜び…
そう来るか…
(しかし、翌日ややお腹が痛くなったのは、もしかしたらこの料理のせいかもと思わなくもない。ま、生肉ですからね。自己責任、自己責任。)
メインは、
魚介類のシチリア風煮込み。トマトベースで、スズキやエビ、タコ、ロブスターなどを煮込んだもの。ボリュームは一人前という感じで、ブラジルご飯が付いて来ました。これはね、サルヴァドールグルメ雑誌にも写真が掲載されていた、この店ご自慢の一品だと思うんだけど、私には塩辛過ぎたなぁ。残念。ご飯にちょろっとかけて食べるくらいがちょうどいいんだろうけど、シーフードメインでいただく場合にはちょっとね。お酒がすすみすぎます(笑)
もうひとつのメインは、ピッカーニャ・アルゼンチーナのアホイス・ビロビロ添え。
なんじゃ、アホイス・ビロビロって?!って思われる方も多いかも知れませんね。ま、これは、いわばチャーハンなんですが、卵とバタータ・パーリャ(ポテトを針みたいに細く切ってフライドしたもの)が入っているのが特徴かな。美味しいのよ。
お肉の焼き加減もナイスで、お肉自体も柔らかくてジューシーで弾力があって…さすが、グリル料理に自信アリ、のお店の味です。
これらの料理を4人で分け、お腹の具合はちょうどいい感じ。いつもどうしても多く頼みすぎるんだけど、さすがに最近は学習しました。適量を学びました(やっとだよ!)。
なので今日はヴィアージェン(お持ち帰り)はナシで。
腹八分目だと、デザートがまた一層美味しい。
リンゴのタルト、アイス添えをいただきましたが、これもね、ブラジルで食べているとは思えないような繊細で上品な美味しさだったなぁ。
ということで、総合得点はかなり高いです。私の中で。
雑誌で絶賛されるだけのことはあります。
メニューには他にも魅力的なものがたくさんあったので、ぜひ何度も再訪したいなぁ。今まで、美味しいものを食べるならイタプアンまで行ってミストゥーラ!だった私の頭は、ここにきてこちらにシフトしちゃったかも。
パスタメニューにも気になるものがたくさんあったし。
店内も、高い天井と、港を見渡す総ガラス張りの窓が非常に開放的でスバラシイ。ここは、青い海を望むランチタイムや、真っ赤な夕陽を堪能する夕暮れ時なんかに恋人同士で訪れちゃった日にはもう大変…という気がしますわ。ふふふ。
お値段は、そりゃ高級店ですからそこそこしますが(今回は家族4人で食べて飲んで約12000円。高いけど、ブラジルのそこそこのレストランで食事するとこんなもんですわ→基本的生活物資は安いけど、ちょっと贅沢しようとすると途端に高くなるのがブラジル)、十二分に満足できる内容。みなさまにもオススメできますから、ぜひサルヴァドールにお越しの方はチェックしてみて下さい!
で、誕生日の抱負?
誰も聞いてないって(笑)
まぁ、三十路最後の年に突入したわけですが、そう言われればなんとも感慨深く…
人生の半分くらいに来たんだなぁ、と思うと感慨深いね、やっぱり。
折り返し地点と言うより、もう少し進んでから折り返したいかな、という気持ちが強いかな。
子どもたちがまだ小さいので、まだ折り返してる場合じゃないぞ、という気もするし。
ネズミは今年もちょろちょろと行動しまっす。はい。