美味しいパステウをサルヴァドールで
パステウ(Pastel、日本語的に言うとパステル)と言えば、サンパウロの朝市の端っこに必ず存在する屋台で、巨大な揚げ餃子の中にひき肉やエビやチキンや干しダラなどが詰まっている軽食スナックだ。
もともとは日系人が発明したとか?!
確かにパステウ屋台は日系人がやっていることが多いかな。
美味しい揚げたてのパステウは最高に美味しいんですよ。巨大な揚げ餃子のようなものなのに、そんなに油ギトギトでもないし。
(でも1個まるまる食べたらもうお腹いっぱいにはなるかな…)
サルヴァドールではあまりパステウ屋台はみかけないんだけど(そもそもサンパウロのような新鮮産直野菜を扱う朝市が街角に立つことがないし→行くところに行けばあるけれども)。
ちょっとした軽食屋やカジュアル飲み屋なんかには、おつまみの一種としてメニューに登場することはある。
でもあまり注文することはない。揚げたてアツアツの絶品!というものになかなか出会えないもんで。敢えて選びたいおつまみでもないし。
ところが今日初めて入ったBeach Stopという名前の名物パステウ店。これは良かった!
いろんな人から、ビーチストップのパステウは美味しいよ〜と聞かされていたんだけど、なんとなく今までチャンスがなかったんだよね。いつも行っているサルヴァドール・ショッピングのフードコートに店舗があるにも関わらず。
もう、私としたことが。なぜ今までこの美味しさを放っておいたのか!!!
…とは大げさなんですけど。
でも、本当にここのパステウは当たりだった。小ぶりな半月型で、巨大長方形のサンパウロ式とはかなり違うんだけれども(どちらかと言うとコッシーニャとかヒゾーリ系統な雰囲気)、この半月の中に具がギッシリ、ビッシリ詰まっているのですよ。
具の味付けもバッチリ。塩辛過ぎず、大味でなく。まさに絶妙。
私とアレックスはcarne(カルニ、牛ひき肉)、ダンナとコイはcamarão com catupiry(エビとクリームチーズ)を頼んだんだけど、どちらも当たり!
これほんとにビールが進むわ…。
特筆すべきは、パステウに添えられて来るmolho(ソース)。緑色で、見るからにハラペーニョ?辛そうなんですけど…と思えるソースは、実は全然辛くなくて。molho de erva(エルヴァ:ハーブのソース)だと言うことなんだけど、風味豊かで美味しくて、子どもたちもたんまり使ってた。
思わずソースのおかわりをもらいたくなったほど。
もう1種類は、おなじみのpimenta(ピメンタ)。各種唐辛子入りの辛みソース。私はこっちも好きなので、2種類を混ぜてパステウに付けていただきました。
1階のカウンターで買って、フードコート内のテーブルでカジュアルに食べるのもよし。
落ち着いて食事したいなら、2階席にてテーブルオーダーで一品料理を頼むのもよし。今回は2階席で一品料理(エビのリゾット、干し肉のエスコンジジーニョ:下の写真)も食べたのですが、いずれも美味でしたよ。レベル高いです、このタイプの店にしては。
評判がいいわけがよくわかります。
Praia do Flamengoという、サルバドールの端っこの人気ビーチ付近に本店があるそうで、そっちはもっと雰囲気が良くて気持ち良さそうだなぁ。
パステウを食べにちょっとドライブ、なんていうのもいいかも知れませんな。海がきれいなシーズンになって来ましたしね。