今にも壊れそうな車で…
アレックスの幼稚園の送迎をお願いしているおじさん。園長先生の父親で、すごく人はいいんだけれど、大きな問題が…
先日もちらっと書いたけど、肝心の送迎車が、もう今にも壊れそうなほどボロボロで。
おじさん本人の車は、かなり年代物のトヨタカローラ。
最初にお願いした時(2年前)には、ほほぅ、カローラに乗ってるのね、じゃあ大丈夫ね!と思ったものだったが…
この2年間で何度故障したことか。
そして故障のたびに、やれ5万円かかった、10万円かかった…
だから今月は厳しいから、月謝を先払いして欲しい。出来れば今日中に欲しい。
そんなやりとりが何度繰り返されたことか。
いや、いいんですよ。月謝の先払いは別にいいんですよ。
問題は、
故障するたびに使っている、ボロボロの代車。
あれは…車種はたぶん、フォルクスワーゲンのコンビ。8人乗りくらいの白いバンだ。
ものすごいエンジン音を鳴らして走りだし、ガタンガタンと今にも止まりそうな状態…
私は車のことはよくわからないから、まぁ走ってるんだし、大丈夫だろうと思っていたら。
今朝、マンションのポルテイロ(門番)に言われてしまった。
「彼の車はちょっとまずいと思うよ。あんな車に大切な息子さんを乗せていいのかい」と…。
「ぼくらも再三、彼に言ってるんだよ。もう車を買い換えた方がいいって…」
むーん。
そうなのか。
やっぱりあのボロ車、やばいんだ。
そういえばある時は、コンビではなく、完全な「オープンカー(リゾート仕様)」でうちに到着したことがあって、相当驚いた。その様子を見て、正直、ぶっ飛んだ。(その日の様子はコチラ)
幼稚園児がオープンカーに乗って!!!しかも日本人の子が!!!
それもやっぱりオンボロ車…
(どうやら、海岸沿いの別荘に住む友人が使っているのを借りたらしい)
目立たないわけがありません。はい。
そしてもしカローラが直って来たとしても、どうせまた壊れる。もう年代物だもの。どうして買い換えないんだろう。
(お金がない、の一言に尽きると思いますが)
前なんて、助手席の窓ガラスが一面、なくなっていたまま、修理しないで送迎車として使っていたんだよ。
泥棒にガラスを割られたんだって。
言っておきますけど、ブラジルで窓を開けて車を運転するなんて、危険きわまりないこと。ま、サンパウロほどではないけれど、サルヴァドールだって、車両停止中に泥棒のバイクが近づいてきて窓から脅しをかける…という事件がゼロじゃないんだから。
じゃあ、もうそんなおじさんに頼むのはやめて、別の運転手さんを探したらどうか?
実は、すでに探し済みだ。
探したけど、出来る人がいなかった。
というか、「信頼できる人」がいない、というのが正しいかな。
幼稚園・学校の送迎と言う仕事は、本当に本当に大変なのだ。
おじさん自身に、他に誰かやれる人はいないのか聞いたことがある。
コイの送迎をやっている会社にお願いできないか聞いてみた。
でも答えは一緒。
「安心して子供を任せられる運転手って、そうそういないのよ。人の子どもを預かり、時間通りに毎日休むことなく送迎することって、本当に神経使うし大変なのよ。だからやりたがる人も少ないの。」
「だから自信を持って紹介できる運転手はいないわ、残念ながら。」
と、こうだ。
そうだよね。
まして、ポル語ぺらぺらの中学生とかなら話も別だろうけど、幼稚園児、しかも日本人、ポル語微妙…そんなアレックスを安心して任せられる人って…
難しいよ、確かに。
タクシー運転手に時間を決めて毎日来てもらう、というのも考えた。
でも、タクシーもね、結構あてにならないの。
特に雨の日になるとフリーの台数が極端に減るし(だから時間通りに来てくれない)。
渋滞がひどいと、時間通りに来てくれない。
じゃあ、根性入れて、毎朝毎夕、私が徒歩でアレックスの手をひいて連れていくか。
でも、それも危ないんだよね。決して歩きやすいとは言えないガタガタの穴ぼこが多い歩道、しかも車道はかなりの交通量。
傍若無人に走り回るバイクにバス… 子連れで歩くなんて、怖すぎるよ。
むーん。
どうしたら…。
じゃあうちで車を買って(安全装置バッチリのやつ)、おじさんに運転をお願いする?
そうそう、運転手を雇う場合、普通は雇い主が車を用意して、運転手には身一つで来てもらうんだったねぇ。
なんともお金のかかる話だ…。
でも子どもの安全には代えられない?!
むーーーーん。
送迎がしっかりした幼稚園を探して、アレックスを転校させるという手もあるか。
でもなぁ。せっかく友達が出来て、先生とも仲良くやっていて、本人、とても楽しく通っているからなぁ。運転手の問題くらいで転校も可愛そう。
(また新しい幼稚園に一から…っていうのは私も大変、だから避けたい)
サンパウロならなぁ。
送迎問題で悩むことなんてなかったんだけど。
っていうか、幼稚園から徒歩数分という恵まれた環境に住まわせてもらっていたんだけど。あれは今思えば、すごく大きなメリットだったなぁ。
とにかく。
おじさんのポンコツ車が、1日も長く生き延びてくれることを祈るしかなさそうね…今のところ…
ふぅ。
たかが車、されど車。ですね、はい。