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][サルヴァドールの街]ひさびさにペロウリーニョ&オロドゥン


土曜日の午後、久々にペロウリーニョに出かけた。4時からオロドゥンのエンサイオ(公開練習)があるという情報を、シマケンさん(去年のこの記事参照:日本人パーカッショニストです)からいただいていたので。
ペロは11月以来行ってない気がする。そういえば歯医者にも11月以来行ってないからなぁ(いつも歯医者でセントロに出るついでに寄っている)。


家を出てセントロに向かう道すがら、オンジーナやバッハに着々と建設されていくカマロッチ(カルナヴァルを見るための有料桟敷席)を見ていると、カルナヴァルが近づいていることを実感させられる。うちの近所だけにいると、そんなことは全然感じないんだけどね。カルナヴァルとは無縁の、普通の住宅街なのでね。
ここはカルナヴァル最中でも、普段通り、いや普段以上に静かなの。カルナヴァルの喧騒を嫌うお金持ちの住民たちが、家を出てリゾートや田舎の実家に帰ったりするから。
カルナヴァルの舞台となるオンジーナやバッハには、もうずいぶん観光客も増えていて、あぁ、夏本番だなぁと思った。


さてオロドゥン。ちょうど私たちが着いたころ、ようやく太鼓が準備され始めていた。
太鼓は、オロドゥン事務所(2階)の窓から、ロープで下ろされて来るの。この様子が結構好きで、しばし見入ってしまう。


ステージはバッチリ整えられ、シンボルカラーで彩られた太鼓類もしっかり準備されているのに、全然始まらず。
ま、4時って言ったって、30分や1時間は軽く遅れるものだからね…と思って4時半に着いた私たちだけれど、30分1時間どころか、始まったのは6時半!


その間、ペロの石畳に座り込み、子どもらにせがまれてアイスキャンデーを買ったり水を買ったり、ついには怪しいパペット人形まで買ってしまう始末。大人は人間ウォッチングしていれば簡単に時が過ぎるけど(いやそれでも2時間は長かったけど)、子どもたちは全然持たないの。ふぅ。
このパペット人形…5レアルだって!値切って3.5で買ったけど。何に見えます?

そしてステージが始まる!と思いきや、なんとバンドメンバーはステージ上から太鼓を引き下ろしている。ん、どこに行くのじゃ???
ステージじゃやらないのか?!


バンドについていくと、石畳の通りで演奏を始めたのでありました。少し前進しながら。
相変わらずの、骨にまで沁みそうなパンチの利いた大音量で。あんなに大人数なのに、しかもあんなに大音量なのに、びしっと決まった音で。
いつ聞いても快感です、オロドゥン。最高です。


去年もひときわ目立っていたスルドの彼。今年もナイスなパフォーマンスで素敵でした。


30分ほど通りで演奏し、ようやくステージに移動するようでした。が、子どもたちがもう疲れていたので、我が家はそこまで。ステージはあきらめました。
それから少しして、サルヴァドール在住の友達から携帯に電話が入り、
「オロドゥンの生放送がテレビで流れてるけど、もしかして会場に行ってる?!画面で探そうと思って!」と。へぇ、テレビカメラが確かに来ていたけど、生中継してたんだねぇ。だったらもう少し見ておけば良かった!


友達から電話をもらった時は、すでにバッハに移動していて、お気に入りの日本食居酒屋「ポント・ミー」にて美味しい料理を堪能中でありました。ポント・ミーのご主人は日本人で、料理を作っている奥様も日本人。だから、本当の日本の味がする美味しい料理が食べられるんですよ、ここ。サルヴァドールで唯一、心から美味しいと思える日本食レストランはここだけと言っても過言ではありませぬ。
で、2月いっぱいは休業されるというので、慌てて急きょ、食べに行ったのでした。写真は、焼鳥とフィレ巻。フィレが柔らかくて最高!



ここの料理は子どもたちも大好きで、カウンターを陣取りもくもくといただきました。そうそう、地球の歩き方誌最新号にも載っているので、サルヴァドールで日本の味が恋しくなった方はぜひどうぞ。ただしカルナヴァル中はお休みですからご注意ください。3月から営業再開です(日曜定休)。


さて、オロドゥンですが、本日1月31日(日)夕方6時から、また公開練習があるそうです。ビデオ撮影もあるとか。また行っちゃおうかな〜とついつい思ってしまう我が家。つくづく、バイーア音楽にはまってしまっているなぁ…


話が前後しますが。
そういえば、今回初めて、「ペロウリーニョの特設ステージに向かうためには身分証明書の提示が必要」という事態に遭遇しました。


ペロウリーニョ広場には3本の道から入れるんだけど、うち2本の道で、警官による特別ゲートが設けられ、一人ひとりをチェックしていました。イデンチダージの提示を求めていました。私たちは警官到着より前の時間帯に入ったので素通り出来たんだけども。
あれはオロドゥンの演奏がある日だけ特別にやってるのかなぁ。あんなの初めて見ましたよ。
日本人旅行者なら、パスポートのコピーでOKだと思います。ま、ここに限らず、ブラジルで行動する際には何らかの身分証明書のコピーを携帯することが基本ですので、ポケットに1枚、しのばせておきましょう。


それにしても今日は警官の数もものすごかった…。あんなにペロに集めちゃって、他の地域の警備は大丈夫なんですか?と言いたくなるくらい。
警官が多いのは安心感もあるけど、彼ら、拳銃を持っているわけで。近くにいると、怖いなぁ…といつも思ってしまう。


ポント・ミーで美味しいサケロスカ(日本酒にキウイとお砂糖少しと氷をたっぷり入れたカクテル)をいただき、いい気分で家に帰ったら、寝室の窓から美しい満月が見えて感激。ゆうべは日本の満月が素晴らしかったと聞いていたから、半日遅れで今夜はブラジルが満月ね♪と楽しみにしていたの。
月明かりに照らされた周囲の建物… 月って明るいんだねぇ。