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家族でイヴェッチ年越しライブ


2010年が来ましたね。新年あけましておめでとうございます。


元旦は、朝帰り…
大晦日から元日未明にかけて行われた「Reveillon Enchante 2010」というイベントに家族で参加し、途中、会場で仮眠しながら、結局家に着いたのは午前5時…
なんともブラジルらしい年明けですな。ははは。

さて、このイベント。
一言で言うと、バイーアの有名アーティスト3組による年越しライブ。去年は入場料のあまりの高さに断念し、場外で漏れ聞こえるイヴェッチの声をうらめしく聞きながら通り過ぎたのでありました。
今年はチケット発売開始から値段をチェックし、これなら手が届く…という値段だったので、思い切って家族全員で行くことに決めたのです。こういうライブには珍しく、子どもも親と一緒なら入場可というエリアがあったのでね。やっぱり年越しは家族で!と思ってね。



20時半会場、最初のアーティストの登場が22時ということだったので、日本からこの日のために来ているWillieさん他3人の日本人のお友達とゲート前で20時に待ち合わせ。
だったんだけど。
途中、オンジーナの入口でいきなり通行止め!付近は大渋滞…。
全然すすまない…。
タクシーをつかまえようと思って通りでずっと待ってても全然来ないから、いったん自宅に戻って車で移動することにしたんだよね。それもあって出発が遅れちゃったんだけど、それにしてもこの渋滞はどうしたこと…???


なんとか会場に入れたのが21時半。Willieさんたちとはエリアが違うし、ものすごい人混みだし、これは会えずに終わってしまうかも…。
と言うのは、会場のClube Espanhol(クルービ・エスパニョール)は、「飲み放題付きスタンディングエリア」「テーブル付き指定席エリア」「入場料のみのスタンディングエリア」「超高級VIPエリア」などと価格ごとに分かれていて、基本的に、それぞれの行き来はできないことになっているはずなの。
そりゃそうよね、値段にして数千円〜数万円の差が発生しているんだから、エリアによって。

たとえばこれは、お一人様4万円を超えるような超VIPフロア。お姉さまたちのたたずまいも高級な感じでしょ?
お子様方も白いドレスで決めて、ハイクラスらしさを漂わせていますね〜


こちらは飲み放題スタンディングフロア。高い位置から見下ろせる感じがナイスです。


ちなみに私たちはSetor Mesa Blancoという4人席。ここは、かなりおすすめですよ〜


このように5つほどのエリアに分かれているわけですが、
なんと、会えたんです、Willieさんたちに!さすが日本人、少数派だから、これだけの人混みの中でも見つけられるのだ。ふふふ。
これでお互いの居場所もわかったし、いざとなれば会いに行けるね〜ってことで、安心してライブを楽しめるってもの♪




ほぼ定刻どおりに、最初のアーティスト、Vanessa da Mata(ヴァネッサ・ダ・マッタ)嬢がステージに登場。スタンディングエリアにはまだ余裕があったので、今なら子連れで降りても危なくないだろうと、みんなでステージ前まで行ってみたりしました。
こんな感じで、まだ全然スペースに余裕があるのね。
彼女は、いわば「前座」だから、まだお客さんの入りも6〜7割といった感じです。



子どもたちもフロアが気に入り、しばらくここで見たいと。
でも私としては、次に登場するメインのイヴェッチが始まるまでに、席に戻って腹ごしらえをしておきたい。そう説明すると、同じくはらぺこだった子どもたちも同意。私たちのテーブルに戻り、テマキとフィレ・コン・バタータを食べ、とりあえず缶ビールで喉をうるおしました。
ちなみにテーブル席からはステージはほとんど見えないんだけど、自由に立って移動して、フェンス前まで行けばよく見える。さらにスタンディングエリアわきの階段エリアにいけば、すごく良く見えるの。
そして疲れたらまたテーブルに戻ればいい。
普通のライブだと、こういう形のテーブル席はあまり設けられないから、とにかく立ちっぱなしで疲れるんだけど、今日はすごくいいよ!そして満月もきれいよ!(関係ないか)


ヴァネッサ・ダ・マッタの歌はとても良くて、ほどよくしっとり、ほどよく軽快に、聴き心地抜群です。初めてライブで聞いたけど、CD通りで、生の声もよく出ていて、とてもいいね♪
彼女のライブが1時間強ほど続き、時計は23時半に。
あと30分でカウントダウンだねぇ、そろそろイヴェッチ出てこないかねぇ、と会場も女王の登場を心待ちにしています。
そしてフロアの人も増えてきた…混みこみ状態だ。


予定登場時刻の23:45を少し過ぎて、ついにイヴェッチ姐さん登場!長い髪をポニーテールできりっとまとめ、白いミニワンピースで登場。
おお、いつものイヴェッチの顔に戻っている〜〜〜。
出産直後のイヴェッチの甘い柔和な顔とは全然違って、キリッとしてて強いオーラが漂ってる。プロの顔に戻ってる!

当然わたしたちもテーブルを離れ、ステージ付近の階段エリアへと急ぐ。
ここはとてもよく見えるうえ、周りにそれほど人がいないので、かなりいい場所かも!


最初の曲は、今年のカルナヴァルでのテーマ曲であるNa Base do Beijo。明るくて盛り上がる可愛い曲で大好き。
自分のウォークマン(古い表現で失礼、いわゆるMP3プレーヤーですが)で何度も聴いているコイも、イヴェッチの曲はほとんど覚えているもんだから、喜んで歌いながら踊っているよ!
パパの肩車のうえでアレックスもノリノリ。
あぁ、家族で楽しめるイベントで良かった〜。こんなにみんな楽しめるなんて最高じゃないの!!



…と、しょっぱなから大興奮していたら。
今度は夜空に大輪の花火!
イヴェッチの歌と花火を同時に楽しめるなんて、なんて贅沢なの…


そしてイヴェッチのカウントダウンの声とともに、会場みんなで、シンコ・クワトロ・トレース・ドイス・ウン・フェリースアノノーヴォーーーー♪の大合唱。
めでたく2010年を迎えたと言うわけです。
いや〜私は撮影に夢中で、誰かと抱き合って祝う余裕がなかったよ(笑)


イヴェッチのライブは終始ノリノリで、
名物のイヴェッチダンサーズたちの踊りも本当に素晴らしくて目が離せなくて、とてもじゃないけどテーブルに戻ってる場合じゃありません。
フェスタ、ポエイラ、ビリンバウ・メタリザード、ア・ガレーラなど代表曲を次々に熱唱し。
アルバム「Pode Entrar」からも何曲も歌ってくれました。なんと3時間のノンストップ・ライブですよ。
ええと、イヴェッチ、10月初旬に出産したばかりで、産後わずか2ヶ月なんですけど…。なんなんでしょう、このスタミナ、パワフルさ。


エストをかーなーり強くコルセットで締め付けた衣装、それを長時間身につけているだけでもつらいと思うんだけど、歌って踊ってしゃべってだもん。すごいよ。
最初はハイヒールで登場し、3曲目くらいでスニーカー(銀のハデハデなもの)に履き換えてはいたけれど。(というか、お付きの男性がステージ上で履かせていた。女王らしい一コマ?)
すごいプロ意識をもって、ここまで準備したんでしょうね。さすがイヴェッチだよ。

肩車のうえでアレックスがうとうとし始めたので、ダンナとアレックスは早々にテーブルに戻って睡眠タイム。コイもそろそろ疲れたんじゃ?と思って戻るよううながしたけど、まだまだここで見て、踊りたいと言う…
そして実際、楽しそうに踊っている(というか、体を動かしているレベルだが)。
そうか、この子はライブが好きなのね。しっかり親の血を受け継いだのね。
っていうか、常に家の中や車の中でイヴェッチ聞かされてたら、いやでも体に染み付くわね(笑)


さて、イヴェッチの次は、最後のアーティスト、Psilico(ピシリッコ)。彼らもまた独特の感性がおもしろくてお馬鹿な音楽を聴かせてくれます。
しかし始まったのが午前3時15分。これも定刻なんですけどね。
さすがのコイも寝てます…
私とコイが前の方で踊っている間に、テーブルでエスプマンチ(スパークリングワイン・各テーブルに1本ついてくるの)を飲み過ぎたとみられるダンナも、深い眠りについています…


ということで、我が家で唯一元気な私だけが、Willieさんたちと共にフロアまで降りて踊って来ました。この時間、さすがに帰ってしまった人も多く、5割程度まで減ったかな。だからゆとりを持って踊れたから、とても楽しかった!
ピシリッコの音楽も結構好きよ。単純におもしろいし、これこそバイーア、って感じがして。

眠りから覚めて元気いっぱいになったアレックスとコイも自力歩行してくれるようになったので、終演を待たずに、午前4時半ごろ会場を後にしました。
最後に、日本からのみんなと集合写真を撮って。


この日のために作った、「イヴェッチファンクラブ日本」のロゴ入り・イヴェッチ顔イラスト入り特製Tシャツをお揃いで着てるんですのよ。素敵でしょ!


イヴェッチ本人に直接渡せなかったのが残念だったけど、近々、必ずやリベンジしますからね、Willieさんっ!!



家に帰るまでの明け方ドライブもなかなか素敵で。日の出は拝めなかったけど(低い位置に雲があったから)、幻想的な朝の空の色は、めったに拝めるものではないから、とても新鮮な気持ちになりましたよ。


こんな感じの、とてもサルヴァドールらしい年越し。
日本のしっとりした年越しとは正反対だけれど、これはこれで、とてもいい。
何より、家族全員で楽しめて、笑顔で同じひとときを過ごせたことが、とても幸せ。
いい1年の幕開けでした。



そして朝帰り後、起きたらほとんど元旦の正午になっていて。そういえばおもちをサンパウロから調達することをすっかり忘れていたことに気付き、今年はお雑煮が出来ない…とガックリし。
でも、ま、味的に近いってことで、うどんにしましょう!と発想を転換し、新年最初の食事はきつねうどんになったという…(笑)
夜はダニエラ・メルクリの新年ライブがバッハで行われるんだけど、さすがに昨夜のライブで燃え尽きまして。
夜は自宅で紅白の録画を見たり、Wiiカラオケで盛り上がったり。スカイプで日本の実家のみんなに新年のあいさつをしたりして、元旦が終わりました。



世界の各地で、みなさんもきっと、それぞれに素敵な年明けを迎えたことでしょう。2010年も、みなさんとその周りが、笑顔であふれていますように!


Youtubeでイヴェッチライブの様子がアップされていましたので、興味がある方は見てみて下さい。ライブ生中継を、Multishowというチャンネルで放送していたのですが、その録画のようです。