日帰りプライア・ド・フォルチ
さて1月2日は何をしていたかと言うと…いたって普通の土曜日で。
世の中はすでに通常営業(と言っても商業関係だけかな?)。でもまだ休みをとって田舎に帰っている人たちも多いらしく、うちのマンションも非常に静かだし、通りを歩く人も少なく、車も少ない感じ。
そしてダンナも今日は出勤…ご苦労さまでございます。
夜はショッピング・パラレラまで行って、センタウロというスポーツショップでコイのサッカーユニフォーム(マンチェスター・ユナイテッド)に背番号を入れてもらった。
TEVEZ32番だそうで。わかる人にはわかる?マニアなサッカーネタですが…。
そしてフードコートで軽く夕食をとり、館内併設のスーパーでジャガイモやらジュースやら重いものを買い…
そういえば日本なら初売り・福袋だよなぁ…と思いつつ、とっても普通のショッピングモールでした。はぁ。
と、非常に普通の土曜日だったので、過去日記を。
12月30日の話ですが、ここに書いちゃいます。覚え書きの意味もあるので、長いけど。
イヴェッチの年越しライブに参加するために、日本からはるばるサルヴァドールまで駆けつけてくれたWillieさんご一行と共にプライア・ド・フォルチへ日帰りで遊びに行って来ました。
Willieさんとは、ブラジル音楽に関する著書をいくつも持つ、音楽系ライターであり、荻窪にあるブラジル系バーのaparecida(アパレシーダ)のオーナーでもある、超ブラジル通のお方。(今はなき)ポケブラスのコラムつながりがきっかけ?で、何かとお世話になっているんです。日本に一時帰国した夏に初めてお会いしたばかりなんだけど、お互いすぐにブラジルネタで盛り上がれるという強みがあり(笑)、それから何かとご一緒させていただく機会に恵まれているんです。
なんとWillieさんは、9月にもお店の常連さんを引き連れてブラジルツアーを催行していて、今回はわずか3カ月弱での再訪!なんて素晴らしいブラジルファンぶりです!!!
今回お越しの3名のうち、Tさんという可愛い女性も9月来訪組。すっかりサルヴァドールの熱狂的ライブにはまってしまったようで(?!)、イヴェッチの年越しライブをぜひこの目で見たい…との強い思いから、今回の再訪となったようです。
もうおひと方の男性も、ブラジルは初めてではないと言う方で、これまたかなりの音楽通!格闘技系にもお詳しく、とてもユニークなキャラが素敵なお兄さん。
そんな、とても個性的なメンバーと、サルヴァドールからプライア・ド・フォルチまでの小旅行をご一緒させていただきました。
すでに何度も訪れている場所だけど、何度行っても楽しい場所!
サルヴァドールに2泊以上するならば、ぜひ行き先リストの上位に入れていただきたい場所であります。
今回は、ホドビアリア(長距離バスターミナル)から、Expresso Linha Verde社のバスを利用して行くことにしました。事前に時間を調べたところ、午前中は9時と9時45分の2便のみ。ということで、もし1便目が満席でもなんとか2便目に乗れるように…と、9時を目指してターミナルに集合。
で、出発15分前に窓口でチケットを買おうとしたら、すでに9時の便は満席でした…。前に乗った時はガラガラだったのに…。さすが年末の帰省ラッシュねぇ、といったところでしょうか。
でも9時45分の便は買えたので、少しターミナルをぶらぶらしたり、マクドナルドでちょっとつまんだりして時間をつぶし、いざ、乗車!
…と、乗り場で身分証明書の提示を求められ。
Willieさんたちはしっかりパスポートのコピーを持参していて、私も外国人登録証のコピーを持参していたんだけど、子どもたちの分を忘れてしまったよ!
せいぜい1時間半の近場だからいいだろう…と思い込んでいたんだよね。でも、ダメだって。子どもの分がないのは困る、乗せられないって…。
で、交渉の末、結果的には乗れたんですけどね。特に罰金もなしで。交渉すればなんとかなるさ、のブラジルの典型ですな。
でも、皆さんはどうぞお忘れなく。飛行機のみならず、長距離バスターミナルから出るバスに乗る場合は、必ず乗る人全員の身分証明書のコピーを持参下さいまし。交渉も疲れるからねぇ…相手によってはホントに乗せてもらえないこともあるしね。今回はラッキーだったわね。
なんとか乗り込み、ほぼ定刻で出発。ホントに満席…
さらに、満席なのにもかかわらず、空港付近のバス停からわんさと人が乗って来たよ!思いっきり通路に立たせてガンガン乗せているよ!中には赤ちゃんを抱っこしたお父さんもいたのに…なぜにここまで乗せる?いいのか?
そのくらい激混みのバス。
激混みでこれ以上人を乗せる余裕などないのに、なぜか途中のバス停に寄りつつ、のんきに進むバス…。
なんなんだー。
結局、途中の渋滞も影響し、1時間半で着くところが、まるまる2時間かかっちゃったよ。もうしっかり正午だよ…。
本当は午前中に着いて、午前中のうちに天然プールで遊びたかったのに!
仕方ない。
まだクリスマス装飾の名残を残したメインストリートを楽しみつつ、両脇のショップを眺めます。
グラマードで見た、ペットボトル製の雪だるまやサンタクロースがここにも!流行ってるのかしら、このスタイル…
さて、まずは、日本からのお二人が、なんと!水着をお持ちでないと言うことなので、これはぜひここで調達して下さいっ!!!と強力にオススメする。そっか、日本だと、大人になってから水着になって海水浴っていう習慣、あまりないよねぇ?
すっかりバイーアの感覚になってしまった私には、水着はもう日常着。海に行かなくても下着代わりに着ちゃったりもする。街のみんなもそうしてる。
その感覚で、つい「ここでは水着は必須です!」と力説。
そして私の押し売りに負けて(笑)しっかり水着を購入されたお二人。とてもよくお似合いだったので良かったわ〜。
さっそく試着室で水着に着替え、いざ海へ!!!
…と張り切ったものの、はらぺこな子どもが2名…。
そ、それもそうだね、もうお昼すぎているし。先に食事しようかー、ということに。
海が見えて、それなりにちゃんとした料理が出るってことで、海ガメプロジェクト施設の中のレストランに行こう!レストラン利用だけなら入場料はかからないはずだし…
と思って行ってみたら、どうも最近しくみが変わったとかで、レストラン利用の場合も入場料(?環境税??)を払わないといけない、だと。
なんかそれもくやしいので、そこはあきらめ、ビーチ沿いのよくある簡易テーブルのパラソル下を陣取った。暑い暑い!!!
ここではしこたま瓶ビールを飲み(3人ともよく飲む方で♪)、こういうところにありがちなメニューである「カマラォン・アーリォ・オーリオ」とか「バタータ・フリッタ」とか「カウド・ジ・スルル」なんかをオーダー。
ムケッカくらいあればいいのにねぇ、と思いつつ、おつまみ系で軽く済ませることに…
でもここのエビ、カリッと衣付きのフライになってて、すごく美味しかった。たまにあるんだよね、水切りがしっかりされていない状態で普通に炒めただけの、クリスピー感が足りないエビが。
ここのは当たりだったわ。
焼きチーズのお兄さんもやって来たので、3本ほど購入。
ええと、1本1.50レアル(約75円)だよね?と聞くと、なななんと倍の3レアルに値上げされたと言う。いきなり倍だなんて!
でもこの値上げは事実で、つい先日、たまたま目にした新聞にでかでかと書かれていたのよ。ビーチチェア貸出とか、アカラジェの屋台とか、観光客向けのサービスが10月ごろから軒並み値上げされ、中にはアカラジェ1個10レアルなんてものも…と。これ、ほとんど暴利バー状態だよね。原価はそこまで値上げされてるわけじゃないもの。何なの、この強気の値上げはっ???
この記事を読んでなければ、兄さんあたしたち日本人だからって騙すのもいい加減にして!と食ってかかっていたかも(苦笑)。
ま、そのくらい値上げされてるんですな、実際に。
そんなこんなであれこれ語りつつ、暑い暑い太陽の下で冷たいビールを飲み、語り。子どもたちは砂遊びに精を出し。コイはハルク・ホーガンのネタに食いつき(笑)
とても楽しい海辺のランチタイム。
気付いたら3時近くなっていた。はっ、海、海!天然プール!!!
食事をしていたビーチは、釣り船などが停泊しているエリアで、そこまできれいじゃないの。プライア・ド・フォルチの名物は、そこから北へ少し歩いたところにある天然プールなのよ!
しかしすでに3時… 満ち潮だよ…ね… この状態って…
満ち潮と引き潮では、ビーチの様子が180度違っちゃうのがバイーアの海。
やっぱり、すでに、天然プールタイムは終了しちゃっておりました。磯エリアもすっかり海の中〜。
かなり悔しい。いちばんいい状態のビーチを、せっかくの日本からのお客さんに見せてあげられないなんて…。残念すぎます…。
それでも皆さんめげずに、果敢に海の中へ!
そりゃそうだよね、せっかく水着買ったんだしね!入らにゃソンソン状態だよね!
(私だって朝からやる気満々で、もちろん服の下にはビキニだったわよっ)
子どもたちも、朝から海を楽しみにしていたんだから、満ち潮だろうがなんだろうがおかまいなしにザブザブと。
それなりに楽しんでいらっしゃる。良かった良かった。
お気に入りの魚型水中メガネをうっかり海の中に落とし、波にさらわれて見えなくなってしまい大泣きのアレックス以外はね。みんな楽しかったよね。
帰りは別荘エリアをのんびり散歩しながらバス乗り場まで。乗り場付近にあった有名アイス屋(ソルベッチ・ダ・ヒベイラ)の支店でカジャーやらグラヴィオーラやらビリビリやらのトロピカルフルーツ味アイスをいただき、ほっと一息。
帰りのバスは予約も何もしていなかったけれど、バス乗り場にいたら、次々にサルバドール行きだというバスやらバンやらがやって来て、すぐに乗ることが出来ました。しかも行きは9.60レアルなのに、帰りはなぜか7レアル。安っ。
そして、帰りは1時間半かからずに戻って来ました。ね、寄り道さえしなきゃ早いんだよね、本当は。
降りたところはショッピング・イグアテミのすぐ近く。まだ夕食まで時間もあったので、みんなでお買い物を楽しみました。
ヒアシュエロで売っているイヴェッチブランドの服とかね。(数カ月おきに品ぞろえが変わるようで、私が買った時のモデルはもうすでになかったけど)
ロージャス・アメリカーナスで安売りCDとかね。(まぁ、欲しいものに限って安くなかったりするものだけれど→私はビヨンセのDVDを1000円で購入♪)
そうそう、ちょうどここで、ビヨンセとイヴェッチのジョイントコンサートinサルヴァドールのチケットが発売されていたので買おうと思ったら…カマロッチは第一次発売分はすでに完売だと(涙)
今日の9時から発売開始で、午後1時に完売だと…。
すごい人気なんだ、ビヨンセって…。
とりあえず、明日発売の第2次発売分を期待して、今日は買わないことに。
買い物はいくら時間が合っても足りなくて…
でも今日は朝から行動したので疲れも出てきて…
8時半ごろ切り上げて、タクシーでヒオ・ベルメーリョのお気に入りレストランへ向かいました。そこでダンナと合流。
今度は7人で賑やかにテーブルを囲み、ランブレッタ〜ピッカーニャ〜フィレ・モーダ・ケンイチ〜シンフォニア・ド・マール、スパゲッティアーリオ・オーリオ添え…といういつもの流れで、みんなでペロリと平らげました。
ムケッカもいいけれど、たまにはこういう趣向の変わった創作バイーア料理もいいものですよね。
こんな風に、めいっぱい遊び尽くした1日。はい、まったくもって年の瀬感はありませんが(笑)
そして、もう明日がイベッチライブ、年越しだなんて、全然実感もありませんでしたねぇ。
それにしても、大勢で過ごすビーチ、みんなで飲むビール、日本語で思いっきり語り合うひとときって、やっぱり最高〜♪
はるばるサルヴァドールまで来て下さる皆さんがいること。本当にありがたいことで、うれしいこと。
これもネットが縁でつながった関係。不思議に楽しい関係なのです。
みんなありがとう!!!