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幼稚園のカポエイラ祭り


アレックスの幼稚園では、どうやらカポエイラの時間があるようだ。
どうやら…と言うのは、その様子を見たことも聞いたこともないから、実際やってるんだかどうなんだかよくわからないのだ。
柔道の様子は去年、見学したことがあるけれど。そして本人に聞いても「じゅうどうやってる」と言ってるけれど。
カポエイラやってるの?」と聞いても、どうにも煮え切らない返事で。


そんな中、カポエイラの女先生が主催するカポエイラ祭りなるものが開催されると言う。チケットは50レアル(2500円)もする。チケット代には、カポエイラのズボンとランニング、それに入場料2名分が含まれていると言う…。


祭りの前日、幼稚園バッグには、まっさらなカポエイラズボンが1本入っていて。それがアレックスに支給されたものらしいんだけど、履かせてみると丈が7〜8センチほど長いよ。これじゃ動けまい、ってことでちくちくと裾上げして当日を迎えた。


平日の午後3時開始という、共働き家庭が多い幼稚園なのにどうしてこのような時間帯を選ぶよ?!
私は専業主婦だからいいけどさ〜、と思いつつ会場入りしたら、結構な親御さんたちの数。おばあちゃんおじいちゃんも多かったけどね。


カポエイラ祭りという名の通り、まずは先生たち(いわゆるカポエイリスタたち)によるビリンバウ演奏。ビリンバウの音色に合わせてブラジル国歌を斉唱するという珍しいパフォーマンスでありました。
それからいろんなパターンの技を少しずつ披露してくれた。
低い位置で動物のように動く、ゆったりとした技とか。
アクロバティックに飛んだりバック転したりする素早い技とか。なかなか見ごたえありますな。


ん?
でも、今日はカポエイラ観賞会というより、子どもたちの発表会では???



…っと、しばらくして、ようやく小さなカポエイリスタたちが登場した。まさに、アレックスたち3歳組のクラスだ。
昨日縫った真っ白のカポエイラズボンに、今日支給された白いランニングがとても可愛い。小さい子がお揃いでカポエイラの格好をして、とても可愛い。
しかし可愛いだけでいいのか?この子たち、カポエイラ知ってるのか???


女先生が子供たちに近づき、どうやら、自分のまねをしなさいと指導しているようだ。
よつんばいになって前進するポーズとか、こぶしを額にかざして足を後ろに大きく開く「ジンガ」などを子供たちの前でやっている。



一応、それを真似している(ようにかろうじて見える)アレックス…
そのコスチュームのおかげでカポエイラ?ってわかるけど、普段着だったら、一体これは何のこと???状態である。


ま、3歳児だから、こんなところでしょうかね。
とにかく動きがユニークで可愛いので、会場からも笑いが漏れ、たくましい男先生たちも思わずほおがゆるむ…って感じ。なごやかなカポエイラ



なぜか柔道やお遊戯の発表もあり、カポエイラ祭りだか何なんだかよくわからないイベントになっていたけれど、最後にはちゃんと帯(というかロープ)をいただくバチザード(空手の昇段式で帯をもらうのと同じで、カポエイラにもレベルがあるのね)があった。
両先端が黄色く塗られたロープを先生から腰に巻いてもらい、大変満足そうな子供たち。
この程度のレベルで帯いただいちゃっていいのでしょうか?とかなり疑問は残りますが、これがモチベーションアップにつながるなら… まぁ、いいのでしょうな。


私としては、イベントの内容うんぬんより、アレックスがお友達と楽しそうに笑いあっていたり、嬉しそうに体を動かしていたりする様子を久しぶりに見ることが出来てとても良かった。コミュニケーションもちゃんととれているみたいで安心。ポル語、だいぶ理解できるようになってきているのかな。