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1週間遅れのハロウィンパーティ


コイの学校の恒例行事、ハロウィンパーティが11月最初の金曜の夜に行われた。
アメリカ系の学校だから、ハロウィンには力を入れるだろうと思いきや… いわゆる「トリック オア トリート」などと言いながらお菓子をねだり歩くというような伝統的なアクションは皆無なのだ。
ま、学校行事だからね…。


本来なら、その1週前の、10月最終週がハロウィンだと思うんだけど、その翌日・土曜日からブラジルは3連休に入るため、金曜からすでに学校を休んで旅行に行く子が少なくないのだ。だから参加者が少なくなる、ということで11月のハロウィンパーティ。


で、これがもう、さすがブラジルと言う感じのアバウトな行事。毎回、この学校のアバウトさには悲しくなるけど、今回は特に…


と言うのは。
コイは、何やら音楽を演奏する音楽隊のメンバーの一人に選ばれていて、19時開始のところ、少し早目の18時45分には教室に集合すること…とのことだった。
そんな早い時間の集合、パパの車じゃ間に合わないから、タクシーで学校に向かった。
で、もちろん時間通りに到着しましたよ。一応、日本人ですからね。B型ですけどね(苦笑)。


しかし集合場所の教室にはカギがかかっていて、人っ子ひとりいない…
どーなってんの???
音楽隊って、まさか、コイ一人じゃないでしょうね???


少しして数人のクラスメートがやってきて、やはり戸惑っている様子。そうか、18時15分集合というのは、あながち間違いではなかったのだな。(なんせ、コイによる英語のヒアリングである。聞き間違いも多々あるわけで。)
それにしても、肝心の音楽の先生は一体どこに???


結局、19時過ぎても、教室では何も起こる気配がなく。リハーサルも何もなさそう。どーなってんの???



そしてメイン会場(運動場にイスやテーブルを置いて、小さな舞台を作って、その周りに食べ物の屋台が並ぶ)にも人はまばら…。そうです、この国、パーティ系の催しは、まともに開始時間通りに受け取っちゃダメ。19時開始って言っても絶対30分以上遅れるわけで。
学校行事と言えどもこれですよ。はぁ。



子供たちも、音楽隊のステージ時間も何も聞かされることなく、野放しにされ、それぞれに遊んでいる。レンタルされた大型遊具などが配置されていたり、高校生によるお化け屋敷があったり、いろいろと遊べるのだ。子どもたちもそれが楽しみなのだ。


当然、プログラムも何もないので、我々大人は、屋台のエスペチーニョ(焼き肉の串)などをつまみつつ、ビールを…と言いたいところだけど学校行事につきソフトドリンクの販売のみ…。まったりと、ステージに子供たちが現れるのを待つ。ひたすら待つ。
あああ。去年は日本人家族仲間が何人もいて、おしゃべりに花を咲かせたものだったけどなぁ。今年は我が家のみの日本人家族。割と親しくしているブラジル人家族の姿も見えず、なんとも淋しいのぅ…。


と、8時近くなって、やっとアナウンスが入った。子どもたちは学食に集合!いまから仮装行列ですよ〜、との呼びかけ。結構な大音量。ステージ付近でうろうろと遊んでいた子たちも、皆、集合場所に走ってゆく。
そして数分後、おもむろに仮装行列が始まった。
行列と言うかね、クラスごとにまとまって、一斉にステージに上がるだけのこと。行列と言うなら会場一周の行進くらいして欲しいよねぇ…っていうか去年はそうだったのに。

で、コイのクラスメートたちもステージに現れた。
と。コイの姿はない。
むむむ。一体どこにいるのだ? まさか、放送が聞こえなくて集合場所に来なかったのか???


そしていよいよ行列の後は、音楽隊による演奏。ステージには楽器(鉄琴)が並べられ、リコーダーを持った子たちが上がって来た。コイは鉄琴だと言ってたけど… コイ、またも、不在。
どーなってんの???


急いでダンナに会場をぐるっと探しに行ってもらった。すると、ステージから一番離れた大型遊具のそばで、順番待ちをしていたんだと。慌てて連れ戻し、間一髪、なんとか演奏には間に合った…けど。


全くもう!何やってんの!!
あの放送が聞こえなかったの?! なんで集合って言われて集合場所に行かないの!!!


演奏後、こっぴどく叱られたコイ。
本人いわく、放送は聞こえたと。行列の後に演奏があるのもわかっていたと。
でも、一緒に順番待ちしていた友達(音楽隊ではない)に引き留められ、行くに行けなかった…と。


なんてこと…。
なんてこと…。


なんだかあまりに情けなくて。さらにこっぴどくコイは叱られ、相当、後味の悪いイベントとなった。
でも、大事なことでしょ。
いくら友達に引き留められても。自分の意思で行動しなきゃならない時があるでしょ。演奏することを、コイ自身、とても楽しみにして、一番張り切っていたんだから。ヤル気満々で、だからこそ、早めに学校に来て準備しようとしていたんだから。
なのにせっかくの本番を逃しそうになるなんて。それでいいのか、コイよ!!!



と、かなりコイもこたえたみたいで。ぼろぼろ泣きだした。
泣いているコイを見て、なぐさめに来てくれるクラスメートの女の子もいたりして。(むむ、もしやナモラーダ?)


イベント後半は、コイも気を取り直し、高校生主催のホーンテッド・ハウス(お化け屋敷)に入ってかなり楽しんだみたいなのでまぁ良かったんだけど。
いろいろと勉強になった一日だったね、コイよ。一つ大人になってくれたらいいんだけど、この経験によって…


ちなみにハロウィンの仮装、年々グレードアップしている気がする。去年は、ハロウィン系じゃない服装も結構いたんだけど(ナルトとか)、今年はほとんどがハロウィン服だったね。魔女系、カボチャ系、ガイコツ系、お化けマスク系…
そんな中、コイは、たっての希望で「サスケ」。ネット通販でサンパウロから取り寄せた貴重品だよっ(笑)
背中のうちわマークが可愛い、なかなか本格的なサスケでございました。ハロウィンの場では浮いてたけどね、本人は満足しているから、まぁ、良しとしよう!


そういえば。
仮装行列の後、音楽隊がほぼ一瞬芸並みの演奏を披露したほかは、ほぼ出し物は皆無だったステージ。大音量でロックが流れ、適当にみんな好き好きに踊っているという、よくあるブラジルのパーティ状態だった。
そこに、本日の目玉登場!
なんと、マイケル・ジャクソンそっくりさんである。


マイケルはこの学校でも大人気で、キャーッという歓声と共に、子供も大人もステージにわらわらと駆け寄って来た。もちろん私もコイも。
ブラジルのマイケルさん、さてどの程度かお手並み拝見…と思ったら、なかなかやるのよ、彼。
見た目がとてもよく似ている。動きもなかなか。スリムなところもそっくり


最後に子供たちとの記念撮影にも気軽に応じてくれたマイケル。
私のポジションがイマイチだったために(他のブラジル人ママたちに押しのけられた〜)、あまりよく顔が見えませんが、雰囲気出てるよね?

とってもアバウトなこのイベントに花を添えてくれましたわ。
コイによると、このマイケルさん、呼ばれればイベントに出向いてショーをするみたい。少し前にあったコイの友達の誕生パーティでも彼が踊っていたって…。


それにしても、1日にふたつの子供イベントが集中すると、疲れますなぁ…。できるなら分散させてほしぃ…。