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ベレンの見どころ


翌日はベレン市内の観光スポットをコイと二人で巡りました。前回訪れたヴェロペーゾ市場やセー広場あたりは除いて、行ったことのないスポットのうち地球の歩き方に載っているところを。
ベレン市内も結構広くて移動距離があるうえ、帰りの飛行機が午後4時過ぎ…時間的に非常にタイトであったため、思い切ってタクシーを半日借り切って。時は金なり。


まずは、かつて刑務所だった建物を改築した、サン・ジョゼ・リベルト貴金属原石博物館。
ここはあまり期待してなかったんだけど、良かった。なんたって、宝石の原石がどれも巨大で見ごたえ十分!(写真が取れないのは残念)
パラー州でこんなに鉱石類が採れるとは知らなかった。貴金属ならミナス、と思い込んでいたけれど、パラーもすごいよ。
インディオの古代土器も興味深い。可愛いモチーフの小さい土器人形なんか、かなり興味深い。



それから、マンダル・ダス・ガルサス公園。
造成されてまだ8年しかたっていないという、とてもキレイで近代的な感じの公園だった。そう、ベレンってね、こういう観光スポットが意外に新しくて感じいいのよね。
ウォーターフロントの商業施設「エスタサォン・ダス・ドッカス」も、確かここと同じ年に完成しているはず。とてもおしゃれで、何より清潔感があって、居心地いいもの。サルヴァドールにはこういう新しめの施設って、あまりないよなぁ…とついつい比較してしまう。


ここには、市内を見下ろせる展望台があり、カラフルな鳥や蝶を身近に観察できるエリアがあり、アマゾン河に突き出した見晴らし台があり、レストランがあり…思ったより楽しめるスポット。
旧市街からもそう遠くないので、ランチを兼ねて訪れてみるのもいいかも。ランチビュッフェの内容、かなり充実で美味しそうだったわよん。(食べなかったんだけど)


お昼は、オンジ・ジャネイラス(11の窓)という建物に入っているレストランで。ここの屋外テラスは、蒸し暑いけど川風が気持ちいい。クーラー苦手な私は、どんなに暑くてもこっちを選んじゃうなぁ。
こういう環境(暑くて、湿度が高い)で飲む生ビールは最高だし♪
魚やジャガイモやゆで卵などのスープ煮「caldeirada」(カウデイラーダ)を注文してみた。この名がつく料理は、海がある街ならたいていどこにでもあるけれど、地域によってずいぶん風味が違う。味付けが違うのね。
ここのは、酸味が効いてたなぁ。トマト感があまりなくて、黄色いスープだった。地元の香草(名前ド忘れしたけど、舌がピリピリする独特の香草)がたっぷり入っているのも特徴的。


ランチ後は、今回最後のスポット、ホドリーゲス・アウベス自然公園、またの名をボスケ(森)へ。
ここは、地球の歩き方に書いてあるとおり、街の真ん中とは思えないほどうっそうとした森になっていて、カヌーに乗れるほどの池もあり、ちょっとしたジャングル気分。
サルやらトゥカーノやらが網の中で飼われていて、ミニ動物園と言えなくもないが…ちょっとショボイかな。ペイシ・ボイ(マナティ)のいる池もあったんだけど、池の水が黒ずんでいたために、マナティの姿は確認できず。
カメは山のようにいたけどね。



タクシーの運転手さんいわく、ここよりも、エミリオ・ゴエルジ博物館がいいらしいですよ。同じような雰囲気でありながら、展示が充実しているんだそうで。
今回はもう時間切れなので、次のチャンスにはぜひとも訪れたいなぁ。


帰りの便は接続がスムーズで、ベレンを午後4時半ごろ経ち、直行でブラジリアへ。そこで乗り換えると思いきや、サルバドール行きはその機材をそのまま使うから乗っていなさい、と言われる。聞いてないよ〜。あぶなく降りてしまうところだったよ。
ブラジル国内線は、こういうことがあるから結構コワイ。降りるべきところで降りないと。降りちゃいけないところでは乗っていないと。
それが、最初のチェックインの時に教えてもらえないことがあるからコワイのだ。今回だって、カウンターの姉さんは「ブラジリアではいったん降りることになりますよ」って言ってたんだからー。(便名はもちろん変わるからねぇ)


そしてブラジリアから直行でサルバドール。で、この便、さらにこの先レシフェまで行く便だったのだ。眠りこけて折り損ねたりしたら大変なことだよ、ホント。


午後9時半、空港に迎えに来てくれたアレックスが両手広げてコイに向かって走って行った姿はなかなかに感動的。兄弟愛。
っていうかママより先にお兄ちゃんに向かうのね〜(涙)


と、いろいろあった、短くも濃い1泊2日のベレン旅。
普段なかなかじっくり一緒に過ごせないコイと、この旅でベッタリ出来たのも良かったな。こういうことでもないと、コイと二人旅なんて出来ないものね。
「昔の時代みたいだね」とはコイの談。そう、コイがまだ一人っ子だった時代のこと。アレックスがいなくて、ママをひとり占めしていた時代のこと。
たまには昔の時代みたいに過ごすのもいいね、ってママも思ったよ。楽しかったね、ハードだったけどね。