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雨のクラブメッド過ごす4連休


前回の4連休はおとなしく自宅で過ごしていた我が家ですが、今回、チラデンテスの連休は2度目のクラブメッド・イタパリカで過ごしました。
なんたってイタパリカ島は近い!船で40分ちょっと、しかも船の運賃は片道3レアル(約150円)ととってもお得。島の船着き場からホテルまではタクシー移動しかなくて片道30レアルかかるけど、それでもリゾートに行くための交通費がこんなに安く済むって言うのは大助かり。
そしてクラブメッドには子どもたちが愛してやまない「ミニ・クルービ」という子どもプログラムがある。今回、旅の前半はダンナも一緒だけど、後半は私+子供二人になるという状態なので、このような子どもプログラムは非常にありがたい。(一人で二人の男児を相手する…それだけで重労働なもんで。)
もろもろ、我が家にぴったりの条件がそろっているのが、クラブメッド・イタパリカなのであります。


前回のブログに書いたとおり、出発前は雨。どこをどう見積もっても消えなさそうな厚い雨雲に囲まれた空。
だけどもう予約済みだし、いくら悪天候でも行くしかない。まさか船が出られないほどの天候でもないしね…と、とりあえずランシャ(小船)乗り場のメルカドモデーロ前の港に向かう。ちょうど10時半の船に間に合い、いそいそと乗り込み、いざ出発…。なんとか雨は降っていないぞ。このまま頼むよ…



と、まもなく船は大揺れ。
わきから水が入って来るよ。
傾き角度(横揺れ)45度って感じ。ひひひひえ〜〜〜これはあわや沈没か???
って、マジで怖かった。この小船。
隣のブラジル人の姉さん、我々以上に本気で怖がり、何度も胸の前で十字を切り「Ah,meu deus!!(オーマイゴッド)」を連発。や、やめてよ。そんな風にされるとますます怖くなるじゃん!!!
この姉さん、そのうちヤケになったのか、いきなりこの揺れの中、缶ビールを購入して飲みだす始末。この世の終わりを感じ、一瞬の現実逃避をアルコールに求めたのか?
そして係員の兄さんは、そんな姉さんの前にポリバケツを設置し、いつでも吐いてOK状態に整えたのであった…


いやあれはもうビール飲まなくても吐きそうだったよ〜。
あの状態があと10分長く続いていたら、間違いなく私もポリバケツ仲間だったな…
そう、なんとかかんとか、乗船時間約40分強で、イタパリカ島に到着したのでありました。や〜無事で良かった、ホントに。もうこんな船のらない!!!と心に誓った私たちでした…。


そしてクラブメッドに着いてからというもの、まさにバケツをひっくり返したような雨。
レセプションで受付をしている間、降り出してしまったのよ。
そしてここは巨大施設。宿泊棟はあちこちにあり、運の悪いことに、私たちにあてがわれた部屋はレセプションから一番離れた場所…。湖の上の渡り廊下を歩いた先端であった。良く言えば湖上コテージ状態なんだけど、なんせ遠い。
しかも、宿泊費がたっかい一流ホテルのはずなのに、貸し出し用の傘もないんだよ!
その代りにビニールのカッパがあったので人数分支給されたけど…。


で、いきなりカッパ着用で部屋にたどり着いたわけ。先が思いやられるよ、この天気じゃ…。


そして実に滞在4日中、雨が降らなかったのは時間数にして24時間あっただろうか?
そう、毎日、雨・雨・雨のリゾートだったのであります。
到着日とその翌日はほぼ一日中、雨。しかもかなり強烈に。
その次の日が唯一晴れて、ビーチで甲羅干しやプールでアクアビクス、青空のもとゴルフの練習ってのも可能だった。
最終日もまぁまぁ。ピーカンではないものの、それなりに晴れ。でもときどき雨。


まぁ私たちは近所から来てるからそれほどショックじゃないけど、これがアルゼンチンとかフランスとか、ブラジル南部とかリオとかサンパウロからわざわざ来ているとなると、かなりショック大きいよね…。
せっかくのビーチリゾートで海に出られないんだもの。
そしてここは独立型(街から離れた一軒宿)のホテルだから、雨が降ったからちょっとショッピングに出かけよう〜という感じにもならない。この敷地内で何とか楽しむしかないのだ。
うーーん。雨の場合は結構つらいかも、ここ。

それでも私たち家族はかなり楽しんだ。
子どもたちのキッズプログラムは雨でも運営されているから、子どもたちは楽しいし。(体育館でフットサルとか、室内でお絵描きとかいろいろ雨プログラムはある。)
私は私で、アートプログラムの「pintura em seda」、訳すと「シルクペインティング」を満喫した。これは雨でも大丈夫!
前回ここに来たときからちょっと気になってたのよ、これ。一見、ろうけつ染め?と思ったんだけど、これはちょっと違っていて。真っ白い絹の上に専用のインクを使って筆で絵を描いていくの。
結局、2日間しっかり通い、90センチ×90センチの絵を1枚完成させた。
このアート、かなり気に入っちゃったわ。何と言っても、シルクに色を乗せて行くのがすごく快感なんだな…。布にみぃ〜ってインクがしみこむ感じがたまらないっ。
サンパウロでやってた「陶器の絵付け」に通じる楽しさがある。その時間、それだけに没頭する。それがもたらすリラクゼーション効果は大きいわ。(って、ここの先生も明言してた。アートセラピーよ、これは♪って)


そんなわけで、スポーツがメインと思われがちなクラブメッドだけど、こんなふうに新しいアートの発見もあるのだ。
でもこれはどのクラブメッドにもあるわけではなく、たとえば同じブラジルのトランコーゾにはないんだって。
日本ではあまり知られていないようだけど、日本人のシルクペインティングの第一人者と言われている方は、やはり昔クラブメッドでこのアートに出会ったのが始まりだそう。
へぇ〜。
私にとってもこれは素敵な出会い。これ、道具を頑張ってサンパウロから取り寄せれば(残念ながらサルバドールにはなさそう)、自宅でも出来るし。陶器と違って、絵つけ後に焼かなくてもいいから機材は最小限でいいしね。
はまるかも…。


それ以外の時間は読書したり、雨の合間をぬってゴルフの練習(打ちっぱなし)をしたり。
なんたって3食食べ放題飲み放題なのが何よりうれしい。しかも料理がおいしい。
そして今回は、私が気に入っている「チョコレート入りパン」の作り方実演講習会なんてのもあり、私的には雨でも大充実のクラブメッド滞在だったのです。


ここの魅力である「夜のショー」も今回もすっごく楽しくて。笑いっぱなし。
本当にここは役者ぞろい。普通のスタッフがひとくせもふたくせもあって、昼間はシルクペインティングの先生やってる女性が、夜はタンゴ風のダンスをバリバリかっこよく踊ったり。受付やショップのお姉さんお兄さんがコメディーショーの役者をやったり。
さらには、当日いきなり客席にてご指名を受けてしまった普通のご夫婦がステージにあがり、マイケルジャクソンやリッキーマーティンの格好でモノマネしたり、即席寸劇をやったりするんだからスゴイ。みんな嫌がらずに(いや、ちょっとはたじろいでるけど)、堂々とステージで楽しそうに演じちゃうのがスゴイ。さすがラテン人だ。
同じことを日本でやったって、どれだけのお客さんが受け入れるだろうか…。


そんなことも含めて、日本にある二つのクラブメッドにも、いつか絶対行ってみたいと思うのだった。日本のクラブメッドの夜のショーも、ここと同じくらい、はじけているだろうか?
ここがブラジルだからこそ、こんなにスタッフもお客さんもはじけているのだろうか…???


ショーの最後には、毎回かならずクラウジア・レイチの「Beijar na Boca」と「Extravasa」に合わせて全員でアシェ風ダンス。ブラジルクラブメッドのテーマ曲とされているらしい、ジャミウの「sou praireiro」も欠かさず毎日踊っている。
これらの振付が結構可愛くて好き。私も、ひざのうえでアレックスが眠りこけていなければ、毎晩踊り狂ったのに!(笑


今回は初めてアレックスも一人でミニクルービに参加し、それはそれは楽しそうにお友達やチアと遊んでいたのが何より印象的だった。なんと、アレックスが空中ブランコにも挑戦したというんだからなぁ。成長したよなぁ。



さて、帰りの船。
もうあんな小船はごめんですよ。
帰りは迷わずFerry Boat(フェリーボーチ)を選択しましたよ。車も乗せてすすむ、大型の船ですよ。
これがもう大正解で!!!


たまたま当たった船が、その名も「Ivete Sangalo」号という、さすがアシェの女王イベッチを名乗った船ですよ。高速船だったの。
なんと賞味30分の乗船時間で、らくらくサルバドールに到着〜
しかも乗り心地はバッチリ。揺れもほとんどなし。乗り心地は行きの小船の1000倍くらい快適だった。大げさじゃなくて。
これで料金たったの4.80ヘアイス。行きの小船にわずか80円程度追加するだけで1000倍の快適さ!
これからはもう迷わずこっちを選びます…
よっぽど快晴で波が穏やかじゃない限り、メルカドモデーロ前の小船には乗りません…。


そんなわけで。
雨でも楽しめたクラブメッド
これから近場の旅はイタパリカで決まり!
と言いたいくらい、さらなるクラブメッドファンになってしまった我が家です。