~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

小学校で「せんせい」と呼ばれて


少し前から、アレックスの通う幼稚園兼初等教育の学校で、6歳児と7歳児に日本語を教えている。
たまたま校長先生の息子さん(別の学校だけど)が日本語に興味があることから、先生も日本語に関心があったこと。
その学校では柔道の時間もあり、日本語で10まで数えられる子が多いなど、日本文化・日本語に興味がある子が多いこと。
学校に日本人の生徒(うちのアレックス)がいること…
などと言った条件がそろい、もし時間があるなら週に1回だけでも教えに来てくれないか?ということになったわけ。


まぁ私も子どもたちが学校に行っている間は暇なわけだし、ブラジルの学校事情をこの目で見てみたい…という記者的好奇心もあって、お引き受けすることにしましたよ。


これが結構大変でね〜。
1クラスの人数は10人ちょっとと、まるで寺子屋風なんだけど(ブラジルってこのくらい小規模の私立学校が案外多い気がする)、まぁとにかく、日本の小学1年生2年生を想像しちゃダメですね。
授業中に「水飲んできていいですか」「トイレ行っていいですか」と一応聞いてからではあるけれど、どんどん席を離れる。
私の指示に従わず、お絵描きばっかりする女の子。
ペンをとったとられた、紙をやぶったやぶられたで男の子と女の子が喧嘩して、しまいには二人とも泣いて私にすがりついてきたりして。


一言で言うと、なんとまぁ子供っぽいこと!!!


ま、可愛いんだけどね。
夢中になる時は目がきらきらしてて。あどけない顔で無邪気な質問をしてきたり。常にオーバーアクションだし騒がしいし、とても手がつけられなくなって他の先生や掃除のおばさんが助けに入ってくれることもあるけれど。
でも、可愛いもんですよ。
私のつたないポルトガル語を理解し、言うことを聞いてくれるときなんか、感動ものです。(レベル低い先生でごめん。)


外国語を教えるに当たっては、とにかく教える言語だけを授業中使い続ける「ダイレクトメソッド」という手法もあり、効果的だと聞くけれど、ここまで完全に非日系のブラジル人の幼児が相手だと、さすがに完全日本語で日本語を教えるのは無理ってもので…
やればできるのかも知れないけど、今の私にはその根気と勇気がなく。
ベースはポル語でしゃべってます。


初回は、世界地図を持って行って、日本はどこにあるか。地球の反対側に位置しているということはどういうことなのか。(今は昼だから、日本は夜よ、とかね。)
そんなガイダンスから入りました。


それからは少しずつあいうえおの文字を書かせてみたり。
絵の書いてあるカードを見せて、一緒に単語を発音してみたり。
基本の挨拶を覚えさせたり。折り紙を折ってみたり。
1クラス30分の授業は、そんなこんなで、あっという間に終わっちゃいます。


いまだに「プロー!(プロフェッソーラ:先生の略)」と呼ぶ子がいるけど、教室で私を呼ぶ時は「せんせい」と呼びなさい!とそれだけは徹底指導。プロー、って呼ばれても返事しないよ。せんせいだよ、って。
それにはずいぶん慣れてくれたみたいだけどね。
ほんとは「カオリン先生」って呼んでほしいし、そう教えてるんだけど、語順がどうしても逆になっちゃうのね。「せんせいカオリン」ってね。
ポル語では、カロリーナ先生って言うとき、Pró Carolina(プロー・カロリーナ)って、先に「先生」が来ちゃうのよ。


と、ポル語の面でもいろいろと再発見があり、私の勉強にもなっています。
教えることは、教わることだ、と実感だわ。


何かの試験を目指していわけではないし、必要に迫られて日本語を習得しているわけではないから、本当にゆる〜く、カルチャー講座的なノリで。
それでも、興味を持って、日本語教室を続けたい!と子どもたちが言ってくれる限り、頑張ろうと思ってます。


ネットでいろいろ教材を探していたら、いいのがありましたので皆さまにもご紹介。
ぴぽっと というサイト。
http://www.pipot.jp/

ブラジル人に絶大な人気を誇るのが「日本語で自分のブラジル名を書くこと」。
それを、子どもたちに練習させるのにぴったりな教材がプリントアウトできます。これを使うのはもう少し先になるけれど、いつの日か彼らもきっと上手に自分の名前が書ける日が来るでしょう…
って、それは私の腕にかかってる?!