今度はイデンチダーヂを作りに。
最近、勝手にお役所づいている私。
交通局訪問に続き、今度はカルトーリオに行って来ました。厳密にはあそこはカルトーリオとは言わないか?
ショッピングイグアテミーの中に入っている「SAC(サッキ)」という施設に行ったんだけど、
ここにはお役所の出先機関が一同に集っていて、とーーーっても便利!
ややこしくない案件(通常の運転免許更新とか、パスポートの受け取りとか)に関しては、交通局ネタも警察ネタも市役所ネタも、ここで事が済んでしまう、らしい。
もっとも、これらはブラジル人向けのサービスなのであって、私のような外国人にはほとんど縁がない場所なんだけれど。
(あ、一度だけ以前お世話になったな。TCAという公立のコンサート会場があるんだけど、そこでの催しの入場チケットはここで買いましたわ。)
で、アレックスはブラジル人なわけで。
今回は、かねてより作ろう作ろうと思っていたアレックスの「ブラジル人としての身分証明書」いわゆるidentidade(イデンチダーヂ)と呼ばれるカードの手続きに行ったのだ。
このSACという複合市民サービス機関は、サルバドール市内の二つの大型ショッピングセンターであるバッハとイグアテミーに入っているんだけど、とりあえずうちから近い方のイグアテミーへ行ったのね。
まず受付カウンターで目的を伝えると…
「バイーア州以外で生まれた人の身分証明書はここでは出来ない。バッハの方に行きなさい」ですと…。
はい、アレックスはサンパウロ生まれです。サンパウロ州です。
仕方なく、イグアテミーからバッハへ移動。この二つを結ぶバスが出ているのでまぁ便利なんだけれど(しかもエアコン付きのバスだし)。
途中でアレックスが「おしっこしたい」とか言いだして下車するはめになったり。オムツがとれたのはいいけど、ほんと、子どもっていきなり尿意を催すから怖いよ…。
と、まぁスムーズではなかったけれど、とにかくバッハのSACに到着。こっちのほうがすいてて快適だわ。
受付で目的を告げると番号札を渡され、13番の部屋で待つようにと。
13番に入ったらすぐに担当の兄さんが近づいてきて、持参していた「出生証明書」と「写真2枚」を渡すようにと言われた。全然、待たないのね。
渡してから15分くらいは待っただろうか。今度は小さいブースに呼ばれ、パソコンに向かうお姉さんに今の住所とか、サンパウロ生まれで間違いがないのよね、などと聞かれた。
あと、なぜか、アレックスの身長も…
うー、体重は先日はかって16キロ強というのがわかったけど、身長はねぇ…
と、もごもごしてたら、「そこにメジャーがあるから」と壁を指さす。なーんだ、ちゃんと背を図る用のメジャーが壁にあるんじゃないか。
で、ざっと100センチ(101センチくらい)でありました。思わずこんなところで身長を知る母親って…。
そしてまた10数分待ち、今度は指紋採取。ブラジルでは欠かせないのね、幼児も赤ちゃんも。
小さい指10本にしっかり黒インクをつけて、お兄さんが器用に紙にペタンペタンと押して行きました。器用に、っていうのはちょっと違うな。だって、インクの重なりとか当たり前に、至極おおざっぱに指を押しつけてるだけなんだもん。
アバウトだわ〜。
あとは完成して名前を呼ばれるのを待つのみ!
別の部屋の前で待つように言われた。
ここでまたアレックスが尿意…。いいのかな〜席をはずしちゃって…と思いつつ、おもらしされたらたまんないので、フロア奥の方にあるトイレまで行ってきた。
戻ってきたら、おじさんに声をかけられた。「○○アレックス○○○か?」とフルネームで。
手にはアレックスのカードが。はい、まさに本人でございます〜と言って、特に受け取りのサインなどもせず、はい完了♪
トータル時間、約45分。びっくり、このスピード!当日受け取れるとは夢にも思わなんだ。仕事早いじゃん、ブラジル!!!
なんと、かかった費用、写真代の8レアル(6枚入りの2枚しか使ってないけど)のみ。
イデンチダーヂ作成手数料などは一切かからないのね。ビックリ。
せいぜい2レアルくらいは徴収されると思っていたのに。
でも、お金がかかることなら、貧しい人たちは進んで作ろうとはしないかもね。
少し前、テレビで、「身分証明書を作ろう!」って宣伝を盛んにやってた。ってことは、作ってない人もまだまだたくさんいるってことだ。
そういえば、もう還暦を過ぎたと思われる黒い肌のおじさんが、アレックスに続いて指紋採取をしていた。おじさんも還暦過ぎにして初めてイデンチダーヂを作るのかな…って。
これって、日本にはないものだよね。あ、最近は住民登録票だっけ?そういうのが出来たんだったっけ…
でも指紋は取らないよね。
日本にはないものだけど、ブラジルではとっても大事で。特に飛行機に乗る時は必須なのよね。
今までアレックスはパスポートをもって身分証明書としていたけれど、これからはこのカードでOKだね。
なんか、出来あがったカードを見ていると、あぁこの子は本当にブラジル人なんだなぁ…と、なんとなく客観的になっている自分がいます。不思議。
ちなみに裏表はこんな感じ。
写真は、施設そばにあったインスタント証明写真屋さんで取ったもの。日本と違うのは、セルフサービスじゃなくて、機械のわきにお姉さんが立ち操作するってこと。
日本の機械は自動で該当サイズにカットしてくれるけど、ここのはお姉さんが手動でカットしてた。もちろんハサミで一枚一枚じゃないけど(笑)
そしてなぜか、前髪をあげておでこを見せなければいけないんだって!
だからこのアレックス、微妙に7:3分け… 固めるためのジェルもしっかり準備されているあたり、本気を感じます。何が何でもおでこを出させるぞ!という。
なお、アレックス以外の家族メンバーは、これではなくて「外国人登録証」が身分証明書になります。
ピンクで可愛い背景よね。やはり指紋は必須。
次の切り替えの時は、コイもNao save assinar(まだ署名できません)じゃなくて、ちゃんとポル語筆記体でサインを書いてるんだろうなぁ〜。