~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

(2)カラファテ、氷河観光


ほぼ予定より1日遅れで、目的地アルゼンチンのエル・カラファテ空港に到着。
飛行機から見る川の青さ…何度見てもすごいよね、この色。


さて。完全個人旅行の私たち。
ホテルまでは空港からタクシーを利用するしかなかった。乗り合いバスもあったけど、一人25ペソもする。コイ含め3人分=70ペソ。タクシーが80ペソ。だったらタクシーにしちゃったほうが楽。
家族旅行って、どうしてもタクシーが多くなるよね、上記のような理由で…。単身バックパッカーなら、迷わずバスに乗るんだけどねぇ。


それにしても街まで約20分、2400円って結構高いよね。この国の物価を考えるととても高い。やっぱり観光地価格だなぁ。
(物価の高いブラジルでさえ、サルバドール空港→我が家まで約30分の道のりが約2800円。それより近いのにこの値段だよ)


ホテルは前回利用してすごく気に入ったので再訪。Hotel Alto Calafate。
2年前に比べてずいぶんこの街にもおしゃれなホテルが増えたようだけど、ここも相変わらず素敵でした。


スパやプールも出来ていてびっくり。
レストラン勤務のお姉さんが少し日本語を話せてびっくり。しかも、どうやって覚えたの?と聞くと「カラオケで」だって。
何か歌ってよ、と言うと、
「♪ビールをま〜わせ〜♪」と来たもんだ。「ホリウチ・タカオ!」とうれしそうに言う。
そういえばそんな歌もあったよねぇ…。恐るべし堀内孝雄。カラファテに息づいているとは。


そして午後から、事前に申し込んでおいたMundo Austral社のペリト・モレノ氷河ツアーに早速行くことに。
バスでいくつものホテルをまわってお客さんをピックアップし、約1時間かけて氷河に到着。2年前に見た風景と変わらぬ、美しい山と湖が車窓を過ぎてゆく…。


前回と違うのは天気だ。
前回は抜けるような青空だった。しかし今回は今にも雨が降りそうな曇り空…


氷河観光船に乗り込む頃には、ついにパラパラと雨が降り出した。風も強い。
ついに来た寒さ…。最上級の防寒着に身を包み、いざ乗船。


っと、船内は普通に温かいのだった。ほっ。


いよいよ氷河に接近したころ、みんな外のデッキに出て、肉眼で氷河の大迫力を確認するのである。
これは寒かった。やっぱり寒かった。氷河から吹き付ける風は、2年前も今も、11月も1月も変わらぬ寒いのであったよ。


そそくさと写真撮影し、寒がる子をなんとかなだめすかし家族写真も撮り、早々に船内へ。その間、ダンナはずっとデッキで氷河に見とれている。私は2度目なので割とさらっと。子守担当(笑)。


小一時間の船による観光を終え、またバスに乗って遊歩道のあるスポットへ。
ここも2年前と変わっていてびっくり。
まず、とても立派なレストハウスが出来ていた。前は小さな小屋みたいなところだったのに!
そして、遊歩道がリニューアルされていた。以前より道幅が広くなり、順路も少し変ったみたい。前よりもっと氷河に接近できているみたい。
昔のは木の遊歩道だったのに、今度は金属製の、イグアスのアルゼンチン側遊歩道とそっくりなタイプになっていたよ。


すごいねぇ、進化する観光地。
それだけ世界中からのお客さんが絶えないんだねぇ。

確かにここは、何度来て観ても素晴らしい。ただの氷河なのに。ただの氷なのに、見る人を引き付けてやまないのだ。
世界のここにしかない、かけがえのない姿。崇高なまでの青さと、大きさ。(これ、写真では表現できないのが本当に残念。)
氷河が出来たころは地球はどんなだっただろう。ここをマンモスが歩いたのかも知れない。な〜んて、太古のロマンに思いを馳せてみたりして。


このあたりの木々の葉っぱがなんとも小さくてカワイイこと!
寒さの中で、風にふるえながら、がんばって枝にしがみついてる感じがけなげでとても可愛い…
バイーアの我が家の近くに生えている巨木の、人の顔ほどの巨大サイズの葉っぱとは全然違う。あっちは、ぬくぬくとででーーんと陽気に成長しああいう体格になり、こっちはこっちで寒さの中で生きてこういう体格になったのか…としみじみ。
その土地の植物を見て歩くのは、結構楽しくて好きなのだ。



そして時折響く轟音。表面には見えないところで、氷の内部亀裂が起こっている音だろうか。
と思ったら、氷河の端っこが崩れて落ちた。
うーん、写真に収めるのは難しい。だって、いつ、どこが崩落するかわからないんだもんねぇ。
(一応この写真の右端付近が崩落してます)


バスの集合時間が迫ってきたころ、空を厚く覆っていた雲が少し切れてきた。切れ目から光が差し込んで、氷河がまた違った表情を見せてくれた。
ずっとそこにある氷河だけど、季節が変わり、天気が変わると、別人のように見え、飽きさせない。


自然の持つパワーは本当に偉大だ…。


街に戻ったらすでに時計は8時をさしていた。夜ですよ。
でもまだまだ明るいパタゴニア。午後4時くらいの雰囲気。少しウインドウショッピングして、それからやっとレストランに入った。



これまた2年前にはなかったお店、Casimiro Biguaというステーキのお店を選んだ。おしゃれだけど、ちゃんと子供イスもあり、子連れでもなんとかいける感じ。
ここで、大好きなアルゼンチンビーフの厚切りステーキをはふはふといただく。もちろんアルゼンチンワインを飲みながら。
これだけでもアルゼンチンに来る甲斐がある、ってくらい、私はここでの食事が大好きだ…。し、しあわせ…。

隣の席の美人姉妹と会話した。オランダからの観光客だった。おそらくこの店に来ているほとんどが観光客、しかもヨーロッパ各国からであろう。
英語でもスペイン語でもない言葉が飛び交っていた。
肌の黒っぽい人は皆無であった。
ブラジルの隣の国なのに、ほんと、ぜ〜んぜん、雰囲気が違うのよね。海外旅行に来たな、って気分がぐっと高まるよ。