(1)はじまりは波乱万丈…飛行機が飛ばないっ!!!
2007年の12月のカンクン旅行以来、約1年ぶりの海外旅行。目的地はアルゼンチンのパタゴニア。
私と子どもたちは2度目となるパタゴニアだけど、ダンナは初。前回の経験も踏まえて、どういうルートにするのが良いか頭をひねった。
前回2006年11月は、私たち3人+実家の両親ふたりの旅。還暦&幼児連れのポル語が通じない旅ってことで、楽しかったけど結構疲れたのも事実。(私一人が通訳・ガイド状態)
そして移動が多かったんだよね。とにかく広いパタゴニア地方、飛行機数時間、バス数時間はザラ。
そのへんを今回はクリアしたくて、極力移動を抑えるよう組んだ。インもアウトもアルゼンチンのエル・カラファテ空港を利用することにして、パタゴニア内での飛行機移動はなし。
エル・カラファテで2泊→(車で5時間)パイネ国立公園で3泊→(車で5時間)エル・カラファテ→(バスで4時間)エル・チャルテンで2泊→(バスで4時間)エル・カラファテからブエノスアイレスへ。
こちらのサイトより地図を拝借。http://travel.ememberadvantage.com/patagonia/index.htm
こんな具合にしてみた。
本当は、ペンギンのプンタ・アレーナス、最南端のウシュアイアにも行きたかったんだけど、今回はあきらめることに。
飛行機はそれぞれネットで個人手配。ヴァリグやGOLは普段から利用しているのでラクラク予約・入金できたけど、ちょっと難しかったのはアルゼンチン航空。なんせ、一応、外国の航空会社だからね。
支払など、ちょっと面倒だった。電話でサンパウロ支店と話をしたりした。あ、これはポル語だったから大丈夫。
前置きが長くなりましたが、
サルバドール→リオ(GOL)
リオ→ブエノスアイレス(VARIG)
ブエノスアイレス→(Aerolineas Argentinas)という3社・3路線を使うことに決定。なぜかというと、この組み合わせが予約当時、一番安かったから。
(ちなみに航空料金は、出発日が迫るにつれ、高くなっていった…。私が予約したのは10月のこと。もし12月ごろ予約してたら、2〜3割高くなってたであろう。)
そして出発当日。
いきなりトラブル発生!!
私たちが乗るはずのリオ行きのGOL、ボードに「出発見込み○○時」と、予定時刻より2時間も遅い時刻が記されているではないですか。
こ、これはもしかしたら、次の便の乗り継ぎに間に合わないかも…。
イライライライラ…
時計をにらみながら待つも、一向にゲートが開く気配なし。何度も係員に尋ね、どうなってるの?乗り継ぎに間に合わなかったらどうしてくれるのっ!!と訴える。
そのうち、なななんと、その便は結局飛ばないことになったと告げられる。
一同、呆然。
…でもなくて。乗り継ぎ問題が深刻だったのは私たちくらいだったようで、他のお客さんは翌日便に振り替えたり、航空会社が手配する宿泊施設に移動したり。素直に状況を飲みこんでいたようだ。
本気でぼうぜんとしたのは私たち。
だって。
ここでつまずいたら、後の二つ、全部ダメになっちゃうじゃんよーーー!!!
も、も、もしかして、航空券全部買いなおしじゃんよーーーー!!!!
GOLに事情を説明して、次以降の便もなんとか振り替え便をあっせんしてもらえないか、涙顔でとうとうと語った。
GOLのスタッフ(現場主任)は、「そういうバラバラな航空券の買い方はとてもリスキーなんですよねぇ…通しで買ってくれればなんとかなるんだけど…ぶつぶつ…」。
もう、ほとんど泣きそうな私たち。
安さに目がくらんでバラバラに手配したのが悪いのか。
仕方ない、一部、買いなおしでもしょうがないね。授業料、高く着いちゃったけど、まぁこれも勉強…。
と、腹をくくったんだけど。
なんとなんと。GOLとVarig、とても頑張ってくれましてねぇ。
その日のリオ行きはもうないけど、サンパウロ行ならばある。そして、サンパウロ→ブエノスアイレス便も、空席がある。
ルートは予定と違うけど、最終的にブエノスまで飛べればいいわけだから、ええ、もちろん、その提案に乗らせていただきますっ!!!
そして、違約金や追加手数料はなんと一切かからず!サンパウロ経由でブエノスに見事、到着したわけです。すごいっしょ???
さて、その後、懸案事項となったのはアルゼンチン航空。
GOLとVarigは全日空とエアドゥみたいなもんで、両方ブラジルの会社で、しかも提携会社。だからなんとかしてくれたのも理解できる。
GOLのフライトキャンセルがすべての原因だし。
ところが今度はアルゼンチンである。別の国だし、GOLのトラブルは全然関係ないでしょ。
今度ばかりは再購入の腹をくくったよ。だって、搭乗前にこちらから便変更のお願いもしてないし(する暇なし&電話つながらず、よって連絡不可能だった。)。
普通そういうケースって、変更料うんぬんっていうより、完全100%返金なしでしょう。
それが、であります。
驚くべきことに、アルゼンチン航空も、ペナルティなしで翌日便に振り替えてくれたのです〜〜〜。
一応、乗り遅れた理由は聞かれたけど、素直に「ブラジルで乗るはずのフライトがキャンセルされまして…」と伝えましたよ。疑うことなく、特に遅延証明書などの提出も求めず。
すごい。なんてアバウトなんだ。
さすがラテン系…。
日本なら、この状況だと、間違いなく航空券再購入だよな。
そんなわけで、予定外にブエノスアイレスに1泊多くしなければならなくなったけど…大好きなすき焼きの店「日本橋」に行けたわけです。
そしてラッキーにも土日はすき焼き食べ放題約2500円!という太っ腹デーであり、思いがけず、極上アルゼンチンビーフのすき焼きを満腹になるまで味わい尽くしたのでありました。
は〜最高♪
(なぜか肉の写真は撮ってなくて、アサヒビールのみ…。いや〜久々のスーパードライがマジで美味かったっす。)
ブエノスの宿は飛び込み同然で入ったレコレータ地区のホステル(ホテルより安め)だったけど、十分だったし、何よりレコレータ地区が素敵だった。
夕方の到着だったのでろくに市内観光もできなかったけど、ただ付近をぶらぶら散歩して、公園で開かれていた民芸品市を見たりしてるだけで楽しめた。
やっぱ、この国は、この街は、ブラジルと全然違うなぁ。
ヨーロッパだよなぁ…と今回も強く実感しつつ。