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ナタウの日の旧市街


サンパウロのナタウ(12月25日)と言えば、通りには人っ子ひとりいなくて、みんなビーチやインテリオール(内陸部)に旅行に行ってたりして、店もほとんど閉まってて…
そりゃもう淋しいものですが。
サルヴァドールはさすが世界の観光地。ちょっと様子が違っていましたよ。


車の通りが少なかったり、住宅街も人の気配が少なかったり、確かに淋しいことは淋しいけれど、旧市街(歴史地区)あたりは意外にも賑わっておりました。


ナタウの午前10時から、歴史地区のバジリカ大聖堂でクリスマスミサがあると聞いていたので、それを目指して行ってみたんですよ。そしたら、地元の信者たちに加え、旅行者らしい人たちもたくさんミサに参加していて、さらにはテレビ局の中継カメラも何台も入っていてビックリ!


どうやらこの教会のミサは、ブラジル全国的に見ても重要のようで。なるほど、確かにここはブラジル最初の首都が置かれた町。その街の最大規模の教会で、伝統あるミサなんでしょうね、ここは。


素晴らしいのは、教会上部で演奏されていた管弦楽とコーラス隊によるクリスマス音楽。素晴らしい音色に癒されました…。
ここでは時々、管弦楽のコンサートもあると言います。うん、これは確かに素晴らしい。素敵!


教会の中に初めて入りましたが、内装がまた豪華で、見ごたえあります。天井や壁の装飾、彫刻などが精密でね。他の教会とはちょっと違うぞ、という感じです。


ミサ後、大聖堂前の広場をぶらぶらと。
いつもより人が少ないけど、写真撮影用のバイアーナ女性は今日は多かったなぁ。


ペロウリーニョ広場まで降りてみたけど、やっぱり人は少ないかな。逆に、いつもは数メートルおきに現れ、しつこく声をかけてくるペンダント売り・兼・勝手にミサンガを手首に巻く兄さんの数も少なかったような。
だからむしろ、散歩するにはいいタイミングかも。ナタウの日って。
地元の人たちはそれぞれ家族で過ごしているだろうからね、ナタウの日ばかりは。たぶん泥棒さんたちもね、ナタウはお休みなんでしょう。
なんとなくいつもよりリラックスして歩ける旧市街。なかなか心地いいです。


添乗員について歩く団体客も目立ってました。なんと、ドイツやイタリア本国から観光に来ているグループも!私はてっきり、ブラジル国内の南部あたりから来てるのかと思ったら、ヨーロッパから来たんだって…


さらにこの時期、サルヴァドールの港には、巨大な豪華客船が毎日のように寄港していくのだそう。だいたい朝入港して、夕方6時くらいに出港するというスケジュール。だから、このあたりは、ナタウだろうが元旦だろうがお客さんが必ず来るってわかっているのであります。


明らかに観光客〜、という人たちが非常に多い旧市街は、この時期ならではかも知れないねぇ。ふだんは、ぼーっと過ごしている地元のおじさんやおばちゃんが街に結構たむろしているから。またちょっと雰囲気が違うのよね。
それはそれでいいんだけど、今日みたいな観光・観光してる日は、なんとなく気楽で歩きやすいわ。


レストランも、有名店や、大きくて目立つ店はランチから営業してました。私たちは、サンフランシスコ教会前の広場にあった、角のレストランを利用。まぁまぁでした。


お市内のレストランは、ナタウだけは終日休み、もしくは夜のみ営業というケースが多いんだけどね。歴史地区だけはやはり特別のようです。
あ、下町のメルカド・モデーロはさすがに25日は休みでしたわ。エレベータは動いていたけれど。


このあと、ちょっと海を見てみよう…ということで、ボンフィン・ヒベイラ方面までドライブ。ナタウの日のビーチはどうなってるんだろう…ということで。
そしたら、ビーチ、すごい賑わいでした。ナタウも何も関係ないのねぇ、ビーチは。
海辺のバールも普通にやってるし、みんな普通に海に入って遊んでる。


最後に、お気に入りのウマイタの要塞に行ってみたら、そちらも大賑わいでした。やっぱ観光地は違うわー、とびっくりしたサルヴァドールでのナタウ。
ここなら、親戚や友達がいなくて淋しく過ごさなければならない私たちのような家族も、ちょっと街に出れば楽しくナタウを過ごすことができるわ〜。
サルヴァドールはいい街だ。うん。