~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

バルセロナ到着〜ああ、宿が…



リスボンからの飛行機は小さいけど予定通りにちゃんと飛んでくれて(まるで丘珠発稚内行きのような小さい機体だったけど。そしてTAPじゃなくて子会社?のPGAという聞いたこともない名前の飛行機だったけど〜)。シートは左1列、右2列というバスより狭い状態…




着陸直前…
おお、横浜のインターコンチそっくりの新しいホテル(W:ダブリュ バルセロナ→アメリカ系のスタイリッシュホテル、まだ出来たばっかり)が早速海辺に見えるぞー。いいなぁ。(ちょっと子連れにはそぐわない雰囲気なので断念したけど、予算が許せば泊まってみたかった♪)


初めて降り立つスペイン。
いやぁ、バルセロナ。思ったより寒くないぞ。機内での寒さ防止に着ていたフリースで十分な感じ。


それにしても空港があまりにきれいでびっくり。2009年に完成した新ターミナルに到着したみたい。明るくてキラキラしていた。この清潔感と明るさは、サルバドールやサンパウロの空港に欠けている点だよなぁ。空港の印象って、その町の第一印象にも通じるところがあるから、ブラジルももっと頑張らないと!と思う瞬間。


今回荷物は大きい赤リモワ一つと小さいゴロゴロ一つ、それに各自の機内持ち込み用リュックのみという(我が家にしては)少ない編成だったので、軽く公共交通機関で移動できる状態ではあったんだけど、今日このあとすぐに男性陣待望のイベントが待ち構えていたのでタクシーで予約していた宿まで移動。快適なクルマで、スムーズに街へ。30分もかからないでEixample:エイシャンプル地区の宿へ着きました。



…と、ここでいいのかな、宿???


ネットで評判がよくて、安かったので選んだ宿はオスタルというカテゴリの、二つ星のシンプルなアパートホテル。普通のアパートビルの一部を宿にしている感じのところでした。入り口でブザーを押して予約名を告げ、鍵を開けてもらって中に入り、待合室のようなところでチェックイン手続きをし、部屋の鍵をもらいます。部屋は螺旋階段を上った2階にあるので、大きくて重い荷物がたくさんある人には辛いかも。バックパッカー向きなのかな。




で、部屋に入ってみると…
ええと、バスルームがないんですけど…。私、バスルーム付の部屋を予約したつもりだったんだけど…どうやら予約のときに間違えたみたい(私が)。
あああ。私ったら、バカバカ。




ということで、本当にものすごくシンプルな部屋。シングルベッドが4台。小さい洗面台があるのは助かったけど、トイレも共同ってのはなかなか辛い。夜中にアレックスがトイレ行きたくなっても、いったん部屋の外に出るのね〜。部屋数は7〜8、そしてシャワールームは2つ。朝晩は結構混みあう…



これはもう、明日から宿を変えよう!ということで一同合意。で、フロントに話をするも、48時間前にキャンセルしてもらわないと料金は戻せませんと。ということで、3泊予約してあるけど、今日と明日は泊まらないとお金が無駄に(涙)
じゃあ明日までここで我慢しよう。ってことで一同、合意…。
ちなみに古い建物をそのまま使っている感じなので、すきま風(とまでもいかないけど)がやや入ってくるのか、部屋が結構寒いのよ。まぁ秋だからしょうがないか。これでどうしてネットで評価が高いのか正直かなり疑問。Que Talという宿なんですけども。今回の旅で大活躍した、おしゃれなバルセロナガイドブックでも紹介されていたんですけども…。まぁ、合う人には合うのかも、ですが。

旅するバルセロナ 光と影の国スペイン、極上の旅案内

旅するバルセロナ 光と影の国スペイン、極上の旅案内

バルセロナ滞在初日、いきなりサッカー観戦@カンプ・ノウ


さて気を取り直してすぐに外出。あと1時間ほどで、Camp Nou:カンプ・ノウバルセロナのホームスタジアム、現地語ではカム・ノウと発音)にて試合が始まると言う。え、今日って試合見る日だっけ???とサッカー馬鹿さんたちに聞くと、そうなんだよ土日のどちらかに試合が行われると言うことだったんだけど土曜の今日になったんだよ、との返事。ブラジルもそうだけど、スペインリーグも直前まで開催日が決まらないものらしいね。土曜か日曜か、ほんとにギリギリまでわからないんだって…。キツキツの日程を組む旅人には辛いシステムよねぇ。


で、私が作成した予定表にはこの日、「到着後、美味しいディナー♪」と記載されていたのだが、「到着後サッカー」に変更だよ…とほほ…



こうしてまた時間節約のためにタクシーで移動。っていうか、今回の旅、実はかなりタクシーを駆使したんだけど、子供が二人いて、メトロなりバスなりの料金を3人分(4歳のアレックスは無料のことが多い)払うとなると、トータルコストは結局タクシー代と変わらなかったりするのね。一人旅や二人旅だとタクシーは贅沢って感じるけど、4人しかも時々自力歩行を嫌がる幼児連れとなるとタクシーは本当に便利だわ。スペインのタクシー、ブラジル並みに安いしね。


さてさて憧れのカンプ・ノウ


などと悠長にしている余裕はなく、まずはチケットをゲットせねば。というわけでチケット売り場で当日券を狙おう…と思ったら、恰幅のいい気のよさそうなおじさんが近づいてきて、家族全員100ユーロでどう?と声をかけてきた。いきなりダフ屋につかまったよ!


っと、このおじさんはソシオ(年会費を払って席を確保している、公式ファンクラブメンバー)だったのだ。余っている席が4つあるから格安で譲りますよ、ということ。格安かどうかはその時点で判断がつかなかったんだけど、まぁぼったくり価格でないことは確か。スペインのサッカーチケットってめちゃくちゃ高くて、ほんとに目が飛び出るほど高くて(ゴール裏の一番安い席で軽く1万円超え)、だからこそ業者を通して事前にネット予約するのをためらったんだけど、家族全員で1万円ちょっと(1ユーロ約113円)ならいいか…とサッカー馬鹿さんリーダーの決断でこのおじさんに身をゆだねることに。



さて一体どのへんの席になるのか。わくわくしておじさんに付いていったら、え、まだ?まだまだ?まだまだ上なの???
…ええと、ここ、軽くビルの5階くらいの高さはありそうですけど…


巨大なスタジアム(9万8700人収容!)、そこのかなり上のほうで、なんかもう高すぎて選手が豆粒なんですけど…。
びびっていると、「な?いい場所だろ??」と得意顔のソシオおじさん。
私、返す言葉ありません…。



開始15分前くらいに席に着いたんだけど、さすがに巨大なスタジアム、なんだ結構空席あるじゃん!と眺めていた。すると、開始5分前くらいになって周りの席が次々と埋まり始めた。みんなうちのおじさんに声をかけて笑いあっているよ。年間指定席だから、みなさんなじみのファン仲間なんですねぇ。



そして試合開始となると、見事にスタジアムが満席に近い状態に!9割近く埋まっていたんじゃないかな。すごい、さすがバルサだ。


この日の対戦相手は同じくスペインのバレンシアというチーム。スペイン国内リーグ「リーガ・エスパニョーラ」の試合だ。バレンシアは現在リーグ1位の強豪、ということで熱の入った一戦…


ということらしいんだけど、すいません息子のサッカー程度しかわからない素人ハハなので、試合展開についてはよく覚えておらず、わかりません。いま、コイに確認しましたところ、イニエスタプジョルのゴールで2対1でバルサの勝利だったそうです。そう、せっかくのバルサだからメッシのゴールを見たい!と思ってたんだけど、この日はメッシゴールはなかったんだった。



頑張って愛機パナソニック
Panasonic デジタルカメラ LUMIX (ルミックス) TZ7 ブラック DMC-TZ7-K
で17倍ズームして、やっとこの程度のサイズに。
しかもトリミングして拡大してますけど…一応、メッシの背中。
本当は豆粒なんだけど、ここまで背番号が確認できる程度に撮れるって、やっぱりこのカメラってすごいと思う(親ばか)。



ゴール前の攻防。



試合の流れより私の脳裏に強烈に残っているのが、ソシオおじさんが終始ひまわりの種を食べていたことであった(笑)。


なんか、サッカー観戦にひまわりの種は付き物らしく、周りで何人も同じ行為をしているおじさんが…。ええ、リスなどが好んで食べるあのヒマワリですよ。しましまの。

殻を割って中身だけもちろん食べるんだけど、味付けが絶妙で実はなかなか美味しい。ジーッと見ていた私にソシオおじさんが分けてくれたのを味見したんですけどね。やめられない味かも。

で、殻はどうするかって?はい、思いっきり自分の足元に落として(捨てて)ましたよ。スタジアムを出るとき床を見ると、もう、見事にヒマワリの種の殻だらけ!!!道路にゴミなどはあまり落ちていなくて、キレイな街だなバルセロナ〜、なんて感心してたんだけどねぇ…サッカー場のヒマワリの種はオッケーなのか?ちなみにポル語でヒマワリはジラソウ、スペイン語でもジラソル。同じですね。



20時キックオフで、スタジアムを出たのが22時ごろ。


ソシオおじさん(サッカー観戦スタイルの基本、持ち物はスーパーのレジ袋に!を実践していてステキでした♪)とお別れし、人の流れに付いて歩いていったら、Maria Cristina:マリア・クリスチーナという地下鉄駅に出ました。ブラジルでの試合観戦後のやや危うげな雰囲気は全然なく、とても健全な感じ。あくまで印象ですけどね。そういえばバルサの応援もバレンシアの応援も意外におとなしかったなぁ。やっぱりブラジルサッカーのあの応援っぷり、野次の飛ばしっぷりはちょっと他とは違うのかも…と思ったわ。Torcida Jovem(サントスの応援団)とかGaviões da Fiel(コリンチャンスの応援団)とか書かれた超特大応援旗なんて、今回一度も見ることがなかったものねぇ。旗はこの程度でしたからねぇ。


なお、スタジアム最寄りのマリア・クリスチーナ駅近くに、バルサの元会長?が経営する大型高級ホテルがあり、選手も宿泊するそうですよ。ホントは泊まりたかったけど(なんせ試合後すぐにホテルに戻れると言うロケーションが素晴らしい)、なんせ低予算なもので…断念っ。家族4人で泊まれる部屋がなかったの。消防法だか何だか法の決まりで、一室に4人はNGなんですってよー。むぅ。

3軒目の正直でありついたムール貝


さて地下鉄に乗り、目指すところは本日のディナーの候補、地下鉄Fontana:フォンタナ駅から徒歩3分という日本人シェフのスペイン料理店。ネットでとても評判がいいのでぜひ食べたかったんだけど、すでにラストオーダーが終わっていて(涙)かなり残念。でも23時になってたしね、もう遅いよね…。
でもかなり残念。せっかくここまで来たのに〜。(中心部からやや離れているのよ)
行ける方はぜひ行ってみていただきたいです。Shojiroというお店です。



もう疲れ果てていたので、そこからタクシーを拾って宿近くの第二候補の店へ。すると今度は店の外まで待ち人があふれ…腹ペコの私たちがそこに加わるほどの気力はなく、泣く泣くここも断念(翌日、リベンジに成功しましたがね)。


結局、第3の候補(って、そこまでリストアップしてるのか、私!)である宿のお隣のムール貝の店、La Muscleria:ラ・ムスクレリアへ。と、ここは割と遅くまでやっているらしく、笑顔で迎えてもらえました。ホッ。



この時点でもはや深夜0時近かったのだけれど、時差の関係で、子供たちもまだ眠くないんだなぁ。ブラジルはマイナス5時間、なので0時でもまだ身体は夜の7時ということで。バリバリ起きて、遅めのディナーを楽しみましたとさ。


店内の雰囲気も、ほどよくカジュアル、だけど小ぎれいで気持ちいい、すごく好きな感じ。



ムール貝、あまり期待してなかったんだけど(好んで食べるほど好きな食材ではないので…)、これが激ウマ!疲れて空腹だったことも手伝ってか、心に染み入る美味しさだったなぁ。ムール貝を蒸し煮したものなんだけど、味のバリエーションが豊富で(シードル酒蒸しとかガーリック蒸しとかタルタルソース味とか)、メニュー見ても迷う迷う。結局、ウエイターくんにオススメを示してもらい、それに従いましたが、これが大成功でした。



デザートもしっかり食べ… 甘さほどほどで美味しいティラミスに大満足。


みんな大喜びのバルセロナ初日ディナー。3軒目の正直♪ココロもお腹も満腹で、隣の我が宿へ戻ってバタンキュー…長い一日だったねぇ。