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女子旅inバルセロナ

フランス在住の友人ユリカ(仮名)が始発の飛行機でパリからバルセロナにひとっ飛びでやって来てくれた。1時間ちょっとのフライトだそうで、ヨーロッパは近いなぁと実感させられる。しかもお金の両替なしでOK、EU圏内って便利だねぇ。


私たちのホテルのロビーで待ち合わせ、ということにしていたのだけれど、私たちのホテルって…いわゆるホテルをイメージしてはダメで、アパートホテルだったんだよね。最初の宿から今朝移って来たばかりのGramdom Suitesというところは、部屋はもう最高!2DKのマンションで、リビングは広いし大型液晶テレビだし、ベッドルームは2室あるし、なんたって洗濯機も冷蔵庫もキッチンもあるのよ〜。しかも設備がどれもすごく新しくて気持ちいい。英語も通じるし、Wi-Fiも無料で言うことなし。

ロケーションもいいし、最高♪なんだけど、アパートホテルだからねぇ、ロビーなんてものはないのよ〜。


幸い、ホテルの目の前に小さなカフェというかバールがあって、通りにテーブルとイスが置かれていたので、そこでコーヒーを飲みながらしばし待つ。ここで食べたサンドイッチ(肉の塊からナイフでそぎ落としフランスパンに挟む大胆なサンド)が思わずすごく美味しくてびっくり。コイがおかわりをリクエストするほどに。バルセロナはこういう普通のなんてことないカフェでもすごく美味しいから素晴らしい!




海外旅行に来ると携帯を持っていないから、待ち合わせも原始的になってしまう。ユリカの飛行機が遅れたりキャンセルになったらどうしましょう…今日は会えないかも…などと少々不安になりつつも、待つ。で、ちゃんと予定通りにユリカは現れたのだけれど!



終始サッカー馬鹿さんチームのリードで進んでいた今回の旅。だけど今日ばかりはワタクシ、ユリカと二人で女子旅を満喫させてもらいますわよ。ふふふ。
ということで、男チームとはお別れし、女子二人旅のスタート。


バルセロナの空は今日も真っ青。気持ちがいい。サルバドールに負けないほどに青い。日差しもギラギラで相当強い。なんか、いいなぁ、秋なのにこの感じ!




まずはどこか素敵なレストランでランチ♪
お目当てのお店は、初日の夜に行って残念ながら振られてしまった日本人シェフで好評の創作スペイン料理店SHOJIROさんへ。お休みは月曜夜、日祝という情報を見たので、月曜ランチはOKでしょ、ってことで張り切って行ってみた。
すると…
シャッターが閉まっていた(涙)
ま、そんなこともあるさね。ここはスペイン。



気を取り直して候補2軒目。地下鉄Diagonal:ディアゴナルから徒歩数分の、シーフードが美味しいというおしゃれなお店、Peixampre:ペイシャンプレへ。お腹ぺこぺこになりながらなんとかたどり着く。
すると…
またもシャッターが(涙)



ええと、言っときますけど、これら2軒、地球の歩き方を見て選んだんじゃないんですからね。地球の歩き方なら、ま、すでに情報が古くてランチ閉店してても納得できる(笑)過去に確かザルツブルグで同じような経験をしたから。歩き方を頼りに、連続2軒くらいレストランが閉店してて途方に暮れた覚えがあるんだよねぇ。
でも今回はネットと2009年の本から得た情報なんですよぅ。そんなに古くないはず。
バルセロナランチ、月曜日は要注意ですな。



そして3軒目の正直で、なんとか第3の候補にたどりつく。有名なシェフ(Mart〓n Berasategui氏)が展開するレストラン数軒のうちの1店である。本当はお向かいの本店(?)、より格調高いところに行ってみたかったんだけど(ほらなんせ子供たちが同伴じゃないし)、やはり月曜ランチはお休み…。
ちなみにその本店と言うのはLASARTE:ラサルテというお店です。



でも、お向かいの店もすっごく良かった!Loidiロイディという名前で、赤と黒の外観がとても目立つお店。ぜひ泊まりたいと思っていたホテル、Condes de Barcelonaの1階にあるお店だ。このホテル、場所がいいだけじゃなくてレストランも最高なんだなぁ。次は絶対(予算が許せば)ここだな。



お料理は2種類のコースから選ぶんだけど、39ユーロの、安いほうにしてみた。もう一つの高いほう(47ユーロ)は、デグスタサォンコースということで、いろんな味を楽しめるというもの。で、ボリュームもものすごい様子。なのでここは女子会だし(笑)ボリューム控えめで。
とは言え、前菜、魚、お肉、それにデザートを選択できるの。十分ボリューム満点でしょう。



前菜はかぼちゃとにんじんのスープ。まろやかで甘くてとてもやさしい味…



魚はCod(バカリャウ)を選択。これは少々塩抜きが甘いようで…塩辛すぎましたわ。身はとても柔らかくてジューシーで良かったんですけどね。たぶん、ブラジル人の(塩辛い味付けに慣れた)口にはばっちりだと思う。
ところで本当に美味しいバカリャウ料理に出会えるチャンスって本当に少ないなぁ。こんなに素敵なレストランでもこうなんですから。ただ食べ慣れていないだけかも知れないけど…でも。
サーモンにしておけば良かったかも。



肉はビーフを。これがもう、やわらかくてジューシーで。焼き加減ばっちり。こういう繊細なミディアムを食べたいのよ!
ほどよく脂が乗っていて、う〜ん、ブラジルのビーフとはやはり一味違う…。



デザートは…ええとなんだっけ。あまり記憶にないんだけど、普通にすごく美味しかった気がします。アイスの味がオリジナルでとても良かった。




こうしてゆっくり語りながら美味しい料理をいただくひとときが大好き。サルヴァドールじゃほとんど実現不可能なことだからねぇ(笑)
こういう系統の素敵レストランで食事って、そういえば夏の恵比寿のロブションランチ以来かも。その時もユリカと一緒でね。なんか私たち、近い将来、ヨーロッパで再会してランチしてるかもね!なんてその時話してたんだよね。それがこんなに早く実現するなんてっ。
はるばる駆けつけてくれたユリカに大感謝よ。




さてお腹いっぱいになったところでお買い物♪
カサ・ミラのあたりのパッセイジ・ダ・グラシアからカタルーニャ駅までの通りは、有名ブランド店やらZARAやらMANGOやらがひしめきあう一大ショッピングストリート。銀座みたいな感じかな。ウインドーショッピングだけでもかなり楽しめる。
ユリカも私も買い物ヤル気満々。なんたってZARAはブラジルより日本よりフランスよりも断然安いんですってよ!ブラジルのZARAは決して安いブランドではないからねぇ。



…とは言っても、当然ですが、これから冬に向かうスペイン。品揃えは完全に秋冬モード…
ええと、この先、夏がやってくるサルヴァドールで活用できる服はあるのでしょうか…。いや、ない。



多少はベーシックなTシャツやシャツなんかがあったりしたけど、でも、やっぱり、ここまできたら冬服が欲しくなりますよ誰だって!
ということで、旅行用と割り切って、Massimo Duttiにてニットのジャケットを1枚。これはすぐに大活躍。買ってから旅行中毎日着てます。なんせ、アディダスの白いフリースしか上着系を持ってきてなかったからねぇ。
あとは薄手の長袖カットソーとか、夏には1枚でも着られそうな重ね着用ワンピースなどを…。
いろいろ買ってもお会計1万円ちょっとだなんて嬉しすぎる!



子供たちのためのダウンジャケットも1枚29ユーロだったので、やはりZARAで購入。同じく、買った翌日から大活躍。アレックスはコイのお下がりがあるからいいけど、コイは新規購入しないと冬のコートはないからね。そしてサルバドールで買うと、たいしたことないデザインのが軽く5000円超えたりして。なのでやっぱりスペインのザラは優秀なのだ。



スペインに来たらやっぱりカンペールの靴も見逃せません。ということでカンペール路面店に。ここでもやはり冬靴ばかりが目に付き…サルバドールに帰ったら絶対履けないな、というデザインが多い。けど、可愛い…
ロングブーツ、柔らかくてヒールがなくてすごく履きやすいのがあったんだけど、うーん、ロングブーツは…ありえない、サルバドールでは…
で、泣く泣く断念。
代わりにショートブーツを。モコモコが付いててとても温かい。これもやはりサルバドールではありえないんだけど、履きやすいし、なんたって1万円ちょっとでカンペールが買えるなんて日本のセールでも難しいこと。で、買っちゃった。そしてやはり買ったその場で履いて帰り、その後も毎日大活躍!!
これ。

[カンペール] CAMPER PEU CAMI 4627671 11 (ブラック/38)

[カンペール] CAMPER PEU CAMI 4627671 11 (ブラック/38)



いろいろ見てたら、もう日が暮れていて…。
1軒店に入って外に出るたび、外が暗くなっていっている…
本当はボケリア市場(いろんな食材満載の魅力的な市場)にも行くつもりだったんだけど、全然時間が足りないし!
でもEl Corte Ingles:エルコルテイングレス(デパート)の地下にある食品売り場で生ハムを買うのだけは忘れてはならない!!!
で、カタルーニャ広場前のエルコルテへ。一目散に地下へ。
すると生ハム売り場が混んでてびっくり。なんと、銀行みたいに番号札を取るシステムであったよ!
生ハム狙いの観光客のみならず、普通のハムを量り売りで買う人も並ぶわけで、そりゃあ混むよね。店員さん二人しかいないし。



しばし付近をうろうろ見ながら、軽く20分ほどは待っただろうか。やっと私たちの番に。
ずらりと並ぶイベリコ豚たちの中から、最高級という、1キロ129ユーロ(1万5千円近く!)もする5J(シンコ・ホッタス)を買う。オーダーが入るたび、ご丁寧にナイフでいちいち薄くカットしてくれるのね。そりゃ時間かかるわな…
そして悲しいことに、真空加工はしてくれないのね、ここってば。3〜4日で食べればOKということだけど、じゃあブラジルに戻る頃にはダメになってるじゃん!
でも買っちゃったじゃん!
旅の途中でかじることにしますよ…とほほ…
ちなみに、市内には真空加工してくれる専門店も存在するようです。時間があれば寄りたかった〜。


これにて楽しいショッピングタイム、時間切れ。本日、バルセロナのホームスタジアム、カンプ・ノウの見学ツアーに行っている男子チームと、晩御飯スポットで待ち合わせしているので、そこまでタクシーで向かうことに。だって両手にはザラの紙袋たち…ダウンやらニットジャケットやらが入ってるからもうかさ張るのなんのって。

大行列の人気バルで居酒屋気分、いい気分♪


買い物袋を両手に抱えた女二人を乗せたタクシーは、急ぎ足で目的地へ向かう…。
が、その目的地、タクシーが入れない小道にあるという。うーーーん…。とりあえず近くまで行って車を停めてもらい、歩く歩く。
地図もなく歩く(笑)


かなり人気のバルらしいので、すぐにわかるだろうという考えが甘かった。そのあたり、ゴシック地区というらしいんだけど、小道が入り組んでいてややわかりにくい。サルヴァドールの歴史地区みたいなものだ。飲食店もいろいろあって、う〜ん、どこだかよくわからないよ。通りの名前はわかっていたので、幾度となく人に尋ねて(通行人はたいてい観光客なのでアウト、なので商店の店員さんをつかまえて聞く)、なんとかたどりついたら…


ものすごい行列が!



すごい。ここまで人気の店だったとは!!!
今ってシーズンオフじゃないのか?夏休みでも冬休みでもないのに?
(写真は帰り際に撮った、行列なしバージョンの入り口の様子。入り口も中もとてもこぢんまりとしているのだ)




で、我が夫と子供たちはこの列のどこにいるのか…と目を凝らすと、すでにカウンターに鎮座しておった。そう、ここってば、カウンターだけ15席程度の小さな小さなバルだったんですわ。そして私たちは遅れて来て…どどどうしましょう…列の最後にやっぱり並ばなきゃダメよね?と思ったら、お店の人が手招き。なんと列の最前列に呼んでくれた。どうやらダンナが事情を説明していてくれたらしく、連れが来たら近くに席を用意しましょうということになっていたのだった。スバラシイ!普通、ありえないよね。これほどの行列店、普通は全員が揃うまで入れてくれないでしょう。スペイン素晴らしいぞ!!!

と、最前列に入ったはいいけど、彼らの近くの席がそう簡単に空くわけがない。だいぶ離れたところの二人連れが帰ったりすると、他のペアがそこに座ることになる。なので、やっぱりかれこれ30分近くは最前列で待ったのだけれども。



そうしてやっとありついたお料理の数々は…んもう、美味しすぎ!
ビールも冷えてて最高!!!
ここ、なんとメニュー表なるものは存在しない。誰かが食べている皿を指差して同じものを注文するとか、料理名を告げてみるとか。なかなかにサバイバル。私の場合は、「バルセロナ グルメ おすすめレストラン・バル」というわかりやすい名前のバルセロナ食べ歩きサイトの該当ページ(ありがたいことにオススメ料理の写真入り)を印刷して持参していたので、素直にそれを広げて見せて注文(笑)これがもう大当たりでね〜。
サイト管理人様には本当に感謝です〜。この場を借りて心からお礼を申し上げます!


例によって、写真より食い気♪の今日この頃なため、気合の入らない適当料理写真で失礼しまーす。

まずは、シーフードの盛り合わせ炒めみたいなの。これはダンナたちが先に適当に注文していたものらしい。けど、すごくいい味付け。



あとはオススメに従い、トルティージャ(ポテト入りオムレツ)。これはどこで食べても本当に美味しいなぁ。


ひよこ豆ホタルイカの炒め煮。


マグロのタルタル。


鮮魚ケースからダンナが選んで調理してもらったと言う、白身魚のグリル? これも美味しい。身に厚みがあってジューシーだ。シーフードが美味しい街はいいよねぇ。

トータルで軽く10品は食べただろうか。一皿を大人3人でシェアしていろいろ食べたから、ずいぶんいろんな味を楽しめましたよ。そしてもちろん子供たちの口にもバッチリ合うお味。スペインの料理は全般的に薄味というか適正な塩加減と言うか、そこんとこがすごくいい。本当に何を食べても美味しいんだよなぁ。


背後に並ぶ順番待ちの人たちの視線とヨダレを感じつつ(笑)、マイペースに飲み、食べ、気づいたらデザートのクレームカタランまでたどり着いていました。これがまた、レモンが効いた爽やかなカスタードクリームにこんがりカリッとカラメルソース…絶品。



特徴ある風貌とダミ声が素敵なオーナーシェフのおじさんもいい味出してます。ご自身が描いたというイラスト(すごく上手!)が何枚も店内に飾られていて楽しい。いい味といいオーナー、これは人気が出て当然でしょうねぇ。



あ、お店の名前書くの忘れてました。Cal Pep:カル・ペップです。開店直前に並んで一番乗りを目指すのがベストでしょうね。ずいぶん日本人のお客さんも多かったですよ〜。




すっかり夜も更けた頃、ようやく帰途へ。歴史地区とは言え、夜遅くてもあまり危険な香りが漂っていないのは、この店のように多くの人で賑わうお店が多いからかなぁ。メインストリートまで出たらすぐにタクシーを拾えたので、らくらくと宿まで帰りこの日は終了〜。ユリカとは別の宿だったのでここでお別れ。彼女のおかげで本当に楽しいバルセロナショッピング&グルメを満喫できました。旅に付き合ってくれたユリカには本当に感謝!今度はパリで再会したいね〜♪(いつの日にか…)