大行列の人気バルで居酒屋気分、いい気分♪
買い物袋を両手に抱えた女二人を乗せたタクシーは、急ぎ足で目的地へ向かう…。
が、その目的地、タクシーが入れない小道にあるという。うーーーん…。とりあえず近くまで行って車を停めてもらい、歩く歩く。
地図もなく歩く(笑)
かなり人気のバルらしいので、すぐにわかるだろうという考えが甘かった。そのあたり、ゴシック地区というらしいんだけど、小道が入り組んでいてややわかりにくい。サルヴァドールの歴史地区みたいなものだ。飲食店もいろいろあって、う〜ん、どこだかよくわからないよ。通りの名前はわかっていたので、幾度となく人に尋ねて(通行人はたいてい観光客なのでアウト、なので商店の店員さんをつかまえて聞く)、なんとかたどりついたら…
ものすごい行列が!
すごい。ここまで人気の店だったとは!!!
今ってシーズンオフじゃないのか?夏休みでも冬休みでもないのに?
(写真は帰り際に撮った、行列なしバージョンの入り口の様子。入り口も中もとてもこぢんまりとしているのだ)
で、我が夫と子供たちはこの列のどこにいるのか…と目を凝らすと、すでにカウンターに鎮座しておった。そう、ここってば、カウンターだけ15席程度の小さな小さなバルだったんですわ。そして私たちは遅れて来て…どどどうしましょう…列の最後にやっぱり並ばなきゃダメよね?と思ったら、お店の人が手招き。なんと列の最前列に呼んでくれた。どうやらダンナが事情を説明していてくれたらしく、連れが来たら近くに席を用意しましょうということになっていたのだった。スバラシイ!普通、ありえないよね。これほどの行列店、普通は全員が揃うまで入れてくれないでしょう。スペイン素晴らしいぞ!!!
と、最前列に入ったはいいけど、彼らの近くの席がそう簡単に空くわけがない。だいぶ離れたところの二人連れが帰ったりすると、他のペアがそこに座ることになる。なので、やっぱりかれこれ30分近くは最前列で待ったのだけれども。
そうしてやっとありついたお料理の数々は…んもう、美味しすぎ!
ビールも冷えてて最高!!!
ここ、なんとメニュー表なるものは存在しない。誰かが食べている皿を指差して同じものを注文するとか、料理名を告げてみるとか。なかなかにサバイバル。私の場合は、「バルセロナ グルメ おすすめレストラン・バル」というわかりやすい名前のバルセロナ食べ歩きサイトの該当ページ(ありがたいことにオススメ料理の写真入り)を印刷して持参していたので、素直にそれを広げて見せて注文(笑)これがもう大当たりでね〜。
サイト管理人様には本当に感謝です〜。この場を借りて心からお礼を申し上げます!
例によって、写真より食い気♪の今日この頃なため、気合の入らない適当料理写真で失礼しまーす。
まずは、シーフードの盛り合わせ炒めみたいなの。これはダンナたちが先に適当に注文していたものらしい。けど、すごくいい味付け。
あとはオススメに従い、トルティージャ(ポテト入りオムレツ)。これはどこで食べても本当に美味しいなぁ。
鮮魚ケースからダンナが選んで調理してもらったと言う、白身魚のグリル? これも美味しい。身に厚みがあってジューシーだ。シーフードが美味しい街はいいよねぇ。
トータルで軽く10品は食べただろうか。一皿を大人3人でシェアしていろいろ食べたから、ずいぶんいろんな味を楽しめましたよ。そしてもちろん子供たちの口にもバッチリ合うお味。スペインの料理は全般的に薄味というか適正な塩加減と言うか、そこんとこがすごくいい。本当に何を食べても美味しいんだよなぁ。
背後に並ぶ順番待ちの人たちの視線とヨダレを感じつつ(笑)、マイペースに飲み、食べ、気づいたらデザートのクレームカタランまでたどり着いていました。これがまた、レモンが効いた爽やかなカスタードクリームにこんがりカリッとカラメルソース…絶品。
特徴ある風貌とダミ声が素敵なオーナーシェフのおじさんもいい味出してます。ご自身が描いたというイラスト(すごく上手!)が何枚も店内に飾られていて楽しい。いい味といいオーナー、これは人気が出て当然でしょうねぇ。
あ、お店の名前書くの忘れてました。Cal Pep:カル・ペップです。開店直前に並んで一番乗りを目指すのがベストでしょうね。ずいぶん日本人のお客さんも多かったですよ〜。
すっかり夜も更けた頃、ようやく帰途へ。歴史地区とは言え、夜遅くてもあまり危険な香りが漂っていないのは、この店のように多くの人で賑わうお店が多いからかなぁ。メインストリートまで出たらすぐにタクシーを拾えたので、らくらくと宿まで帰りこの日は終了〜。ユリカとは別の宿だったのでここでお別れ。彼女のおかげで本当に楽しいバルセロナショッピング&グルメを満喫できました。旅に付き合ってくれたユリカには本当に感謝!今度はパリで再会したいね〜♪(いつの日にか…)