諏訪内晶子(バイオリン)&ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)が奏でるベートーヴェン♪ デュオ・リサイタル@東京オペラシティ鑑賞レポート
久しぶりの更新になっちゃいました。
ブログって、書きグセがつくと、もう毎日書かずにはいられなくなるのだけれど、
書かないクセがつくと全然書かなくなっちゃいますね…。
ここも、なんと今年に入ってから一回も更新していなかった…。
ブログは、自分の備忘録としてとても重要でもあるので、忘れないうちに書かないとね。書きグセまたつけていきたいと思います♪
ということで、2020年2月14日(金)バレンタインデーの日に(って全然それは関係ないのですが)聴いてきた素晴らしいデュオ・リサイタルについてレポートします。
タイトルは、
「諏訪内晶子&ニコラ・アンゲリッシュ デュオ・リサイタル」
新宿から京王新線で一つ目の初台駅直結、とても便利で美しいホール「東京オペラシティ」にて開催されました。これのチケットは会社の福利厚生の一環でお得にお安く購入できたのでとてもラッキー。このルートで取れる席はたいていS席で、しかも1階席のセンターという良席なので毎回とてもワクワクして席を探すのです♪
今回は1階23列の10番台。それほど前の方ではないので、表情や手元を見るためにオペラグラスを使ったけれど、センターなのでばっちり演奏者の姿・手元が見えます!
19時開演で、バイオリンの諏訪内さんとピアノのニコラさんが登場。
諏訪内さんはとにかくお美しいですな…。ブルーのドレスが高貴な感じでとても素敵。音楽を聴きに来ているはずなのに、その麗しいお姿にうっとり。天は二物を与えまくりやがりましたね、もう!(ちなみに諏訪内さんは私と同い年、しかも誕生日はほとんど1か月違い)
そしてピアノのニコラ・アンゲリッシュさんは、たまたまダンナと同い年の、アメリカ人ピアニスト。え、ほんとうに50歳?もっと貫禄あるよね?という風情で、頼もしい雰囲気が漂っています…。
演目はというと、オール・ベートーヴェンプログラム。だからこそ聞きに行くことにしたわけですが。第九以降、私のベートーヴェン熱は冷めやらないまま、コンサートのちらしにベートーヴェンの名を見ると飛びついている次第でして。
~オール・ベートーヴェン・プログラム~
ヴァイオリン・ソナタ 第5番「春」Op.24 へ長調
ヴァイオリン・ソナタ 第7番 Op.30-2 ハ短調
ヴァイオリン・ソナタ 第9番 Op.47 イ長調「クロイツェル」
この3作品を演奏してくれました。
いやはや、ステージは二人だけの世界です。なんともシンプルです。一台のスタインウェイピアノと、バイオリンと。しばらくクラシックコンサートと言えばフルオーケストラばかり続けて見ていた私としては、なんかちょっと寂しく感じるデュオ編成。
ですが!
デュオ良いですね~。ひとつひとつの音がきらめくって言うのでしょうか。音が立ってるというのでしょうか。ひとりの演奏者のダイレクトな気持ちが、鼓動が、ひとつの楽器に音として伝わるっていう感じ???
だからこそ聞いている側も、なんだか緊張もしてしまうのですが…
百戦錬磨のプロを前に緊張しながら聴くってのもなんなんですけど(笑) 二人だけだからね、なんともドキドキしますよね。
そして当たり前ですけど、恐ろしいほどに息が合っている。ピタっと音が決まる心地よさは、オーケストラにもあるけど、デュオも素晴らしいものがありますね。のばす音、止める音。二人の呼吸がぴったり…さすがです。
ちなみに、聞いたことがあったのは、1曲目のヴァイオリンソナタ第5番の春だけです。でも、やっぱりベートーヴェンの曲はどれもいい。だから、2曲目も3曲目も、知らない曲だったけれど全然飽きずに、むしろ、次はどう展開されるんだろうってワクワクしながら聞き進めました。それにしても難しそうな部分がたくさんあったなぁ。ピアノもあんなによく手が回るなぁ…って。オペラグラスでガン見しましたがね、難しいのにやすやすと指を動かしているニコラさん、柔らかいタッチで素晴らしい演奏でした。
諏訪内さんのバイオリンももちろん最高でした。なんでも、1700年代のストラディヴァリウス「ドルフィン」という名のバイオリンを使っておられるとのことで、それはやはり他のヴァイオリンとは鳴り方や出来る表現が全然違うんですって。ドルフィン鳴らすのには体力がいるんですって!(ドルフィンについての諏訪内さんインタビューちらしが配布されたので、それを読みました。)
2曲終わって20分間の休憩に入り、最後の曲が終わったのは21時20分ごろ。思ったより遅くなったなぁ…と思っていたら、アンコール曲が始まりました。曲名控えるの忘れたけど、シューマンのバイオリン協奏曲だったようです。夜を締めくくるのにふさわしい、静かながらも華のある名曲でした…
やはり音楽はライブが一番!
それはクラシックでもロックでも歌謡曲でもカラオケでも♪
私はやっぱり、プレイヤーの顔が見えて、緊張感含めた空気感まで楽しめる、ライブ会場にいる時間がとても幸せだなぁと思いました。