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原爆の図を見たことがありますか?丸木美術館に圧倒された話と、アメリカ人詩人が作った紙芝居「ちっちゃい こえ」

今日は終戦記念日ですね。

 

実はまだ、広島の原爆ドームに行ったことがありません。私の高校の修学旅行は京都までで、広島には行ってないんです。

 

戦争の体験談をしてくれた元近衛兵の祖父は、数年前に他界し、アッツ島やらアリューシャン列島やら、ノモンハンといった地名を聞くこともめっきり減りました。祖父が生きていた時は、残念ながら私自身があまり戦争体験談に興味がなく、どこか聞き流していた感がありました…じいちゃん、ごめん。

 

こうして時が流れ、戦争の記憶、原爆の記憶は薄れていくのね…

と、思いきや!

 

先日、たまたま次男の用事で埼玉の嵐山町に行った時、丸木美術館を見つけたので立ち寄って来たんです。

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まさかそこにあるとは知らず、カーナビの地図内に「丸木美術館」が出てきて。丸木ってあの原爆関連の絵の丸木いりさんの?

原爆って、もうすぐ終戦記念日だよね…

これも何かの縁だね、うん、行こう!

 

と、計画性ゼロの、本当にたまたまの流れで入ってみた美術館。

 

いやぁ、すごかったです。

圧倒されました。

写真でも、体験談でも、映像でもない。絵画の持つ圧倒的なパワーがもう。すごくて。言葉を失いましたね…

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こういう伝え方もあるのだと。

語り部がいなくなっても。

この絵がある限り、あの凄まじい原爆の結果が、ここにあるのだと。

 

私が原爆の図を知ったのは、たぶん、学生時代の何かの教科書だろうけれど、本の中からも放たれる強烈な絵のパワーは今も覚えていて。だからこそ、今またここに、丸木の文字に、吸い寄せられて来たのだと。

 

もう一つ、素晴らしいものを知りました。

それは、今年5月に完成したばかりと言う紙芝居「ちっちゃい こえ」。

 

なんと、アメリカ人詩人のアーサーさんが、この原爆の図をもとに作った創作紙芝居なのであります。

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原爆の図には、おびただしい数の人が、生き物が、いろんな姿で表情で描かれているのだけれど、その1部を切り取り、ストーリーを付けて、紙芝居となったそうです。かかった期間は7年!

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サイボウが関係するストーリーにもなっていて、これは、幼稚園児にも原爆の怖さや影響が理解出来る内容だと思いました。すごいです、これ。

 

これを朗読して、動画にして、アップして。たくさんの人に見てもらいたいと心底思いました。もう少しで紙芝居、買うところだった…

自分の朗読力に自信がないので、今回は買いませんでしたが(^^)

いや、そもそも著作権的にNGですよね…

 

ともあれ。

 

原爆の体験を持つ日本という国が出来ること、発信出来るメッセージは、まだまだあるなと感じました。風化なんてさせるもんですか。