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6月中旬、新緑の秋田・青森を巡る2泊3日の旅。レンタカーで秋田駒ケ岳から十和田湖、奥入瀬、蔦温泉へ

6月中旬、新緑の秋田・青森を巡る2泊3日の旅。

前半は快晴の秋田駒ケ岳を満喫しました。

 

calorina.hatenablog.com

 

後半は、秋田駒ケ岳からレンタカーで北上し、青森の十和田湖のほとりを走り、宿泊地である蔦温泉へと向かい、奥入瀬渓流を散策するというルートです。

 

この時期のドライブは、もう、とにかく新緑がすてき♪

残念ながら雨模様なのだけれども、雨だって緑は綺麗です。木漏れ日がキラキラ…が見られないのはすこぶる残念ではございますが。

 

移動は夕方だったので、途中の奥入瀬渓流はスルーして明日まとめて散策しよう…

と思ったけれど、やっぱりちょっと見てみたい!と思い、一番有名な(?!)銚子大滝というところの近くに路駐して滝まで降りてみた。

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奥入瀬渓流って、なんだかとっても秘境なイメージあったけれど、なんとまぁ、公道のすぐ脇に川が流れていてそれが奥入瀬渓流なのね。見どころスポットがいくつもあるから、数キロの道のりを散策して見て歩くのが基本だけど、スポット一か所だけだったら、こんな風に最寄りの路肩に車を停めて川辺に降りていくことも可能なのね!

(注:晴れの新緑、紅葉など、ピークシーズンは路駐などは無理だそうです。今回は雨の夕方、日没後のほぼ人がいない時間帯だったので可能とも言えます)

 

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うわ…

思ったより迫力満点のすごい滝じゃないですか!

奥入瀬渓流って、もっとこう、しっとりゆったりとおとなしいイメージでしたよ。あのシルキーな水の流れの写真の印象が強いから。この、ごうごうと流れる大滝の様子には心底びっくりです。水の流れをこんなに間近で見られるっていうのがまたすごい。ミニミニ・イグアスの滝みたいな感覚で、いつまでも眺めていられる…

 

 

でも日が暮れてきたので引き上げることにした。

一眼レフで写真を撮っても、いくらなんでも暗いわ…。

 

奥入瀬渓流から蔦温泉旅館までは車で15分くらいかな。意外と近いのね。このあたりの土地勘は全然ないのだけれど、仙台単身赴任中の夫が一度レンタカーで4月にここを訪れて下見してくれていたから、安心して回ることが出来た。いくらネットが普及してグーグルマップで事前に調べることが出来ても、こういう観光地って、土地勘がないと時々厳しいことがありますよね…。

 

 

宿には、少し遅くなります、と電話を入れておいたのだけれど、気持ちよく迎え入れてくれた。ここは駐車場から玄関が妙に遠くてやや大変…特に雨だとね。ずいぶんと広いスペースが玄関前に広がっているんですよね。ちょっと独特ですね。

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温かいお茶を入れていただき、ホッと一息つきながらチェックインの手続きをする。このお宿、すごく歴史があって、建物も古い。そしてとても人気があり、お値段もひとり2万円近い(2食付き)。だからやすやすとは泊まれないんだけれど、今回は私はJR券とセットのプラン(別記事で詳しく書きますね)で申し込んだから、ずいぶんお得だったと思う。そのプランは私一人分の、一室一名だったのだけれど、別途宿に電話して、「同室に夫を2食付き価格で泊めていただきたい」旨お願いしたら、当日実費を宿に支払う形でOKですよと。助かります。

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歴史ある階段をすこしキシキシ言わせながら2階に上り、部屋に入る。今回は、リニューアルされた「本館」ではなく、昔ながらの「西館」の和室なので、もう普通の和室。でも小さな奥の間があって、広さは十分だし、寝るだけだから平気です。ただ、トイレがないのが残念というか不便。なんせ、トイレがお友達モードの日が、私にはまだ時々訪れるから。今回はそれがないことを祈るのみ。

 

もう7時近かったので、到着してすぐに夕食かな…と思いきや、女将さんの粋な計らい。「お疲れでしょうから、軽くひとっぷろ浴びてからにしましょうか、30分後で大丈夫ですかね?」とのお言葉。ありがたや…。

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さて蔦温泉と言えば、もう、お湯がちょっと他とは違うんですね。自然自噴泉。

なんと、源泉のすぐ上に湯船がある。「源泉かけ流し」ではなく、「源泉 湧き 流し」なんですって!

 

どういうことかと言うと、多くの温泉は、源泉をパイプで引いてきて宿の湯船にお湯を張る。けど、ここはパイプなどいらないの。湧いているその上に湯船を乗っけて、底板の隙間からお湯が湧きだすことで湯が満たされるという仕組み。なんかすごくないですか?

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どういうことかな、というのは入ってみたらよくわかりました。広い湯舟はオール木造で、お湯は無色透明。そして床の板はほどよく隙間が開いていて、ときどき、ぽこん・ぽこんとあぶくが下から立ち上るの。これは確かに、源泉から湧いてきているってことですね~

 

熱めの源泉(45.4度)なので、水が出る蛇口が湯船にありました。蔦の森の湧き水が出るんだそうです。お風呂の場所によって湯温が結構違うかも。それにしても実にシンプルですがすがしいお風呂です。お風呂のバリエーションはないんです。(水風呂はあったかな)

だからこそ、じっくり泉質を味わえる感じがします♪

肌あたりの柔らかい、なめらかなお湯でした。

 

泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)

宿のウェブサイトより引用)

 

晩ご飯は食事処で、部屋ごとのテーブルでいただきます。

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素朴なお料理ながらも、地元・十和田産の虹鱒のお造りとか、名物のせんべい汁が出て来て嬉しい。

 

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f:id:calorina:20190707172029j:image地元のではないけれどグラスワインもあったので、白を一杯いただきました。こういう山間の温泉宿でも、それなりのグラスワインが提供されるということは、ワイン好きには本当にありがたいです。私はお酒はグラス1、2杯までと決めているので、どうせ飲むなら、ビールでも日本酒でもなくて、好きなワインを飲みたいのです。だから、ワインがあると嬉しいのです♪(ワインがないなら、水で済ませることも多くなりました)

 

食後、寝る前にもう一度お風呂に行きました。「久安の湯」と「泉響の湯」の2種類あって、「久安の湯」は時間帯で男女入れ替え制になっています。両方入ってみたけど、そんなに大きな違いはないので、もし時間が会わずに久安に入れなくても、そんなに嘆くことはなさそうですよ。

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ただ、「泉響の湯」の中に掲げられている桂月作の短歌はとっても素敵なので、一度は見ておきたいかも。

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蔦温泉は「平安から続く千年の秘湯」がキャッチフレーズで、建物自体も古い木造建築をベースにして今もその名残を残している歴史ある宿。だけど、脱衣場などをしっかりリニューアルし、しかも雰囲気を壊すことなくいい感じに木目でオシャレに作っているから、本当に使いやすく、何より清潔感満点で気持ちいことこの上なしです。ただ古いだけの温泉は、ときに、ちょっと汚いかも…とどうしても思えちゃうことがあるけれど、ここはもう、誰が来ても気持ちよく入れるお風呂ですね。人気のワケがわかるってものです。

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そしてこれまた素晴らしいのが「御休憩所 あずま処 楓の間」。

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よくお風呂上りに給水機があったり、マッサージチェアが置いてあったりするエリアがありますが、ここはそれのゴージャス版。入ってみると、まず目の前に広がる大きなガラス窓、そして広がる緑の庭が美しすぎます…

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その庭に面してひとり掛けのチェアがずらりと並んでいます。湯上りにここで庭を眺めながら身体を休めるなんて最高!麦茶と蔦の森の天然水が自由に飲めるようになっているのも嬉しいですね。いやぁ、本当に広くて贅沢な空間です。本当にお風呂の奥にあるから、知らずに帰ってしまうお客さんも多そうだな。もっとPRすればいいのに!


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朝食は「やさしい朝食」と名付けられたバイキング。これがまたとっても良いです。新鮮な野菜たっぷりで充実の品揃え。コーヒーもあるし。デザートも充実。特に、透明なまんじゅうにカスタードクリームが包まれたお菓子がとても美味しかった~。実は朝風呂に時間をかけすぎてしまい、バイキング終了まであまり食事時間が取れず、大慌てで食べたのでした。ここはじっくり時間をかけて過ごしたかったです…。反省。



こうして朝食を楽しみ、朝9時過ぎてチェックアウトとしました。もっとお天気が良ければ、朝食は一番早い時間帯にとり、もっと早くに蔦沼と奥入瀬散策に出かけるんですがね。思いっきり雨なんですよね。なのでゆっくりしちゃいました。

 

同じころ、大型バスで次の場所に移動する団体様がいました。バスのお腹にはたくさんの三脚が積まれていました!そうか、撮影ツアーの皆さんだったのね。昨日は雨はまだそこまで強くなかったから、いい写真、撮れたかなぁ?

 

というかここ、大型バスが入ってくる宿なんですね。規模としてはそんなに大きくない山の中の宿なのに、すごい人気だなぁ。だから玄関前がとても広かったんですね!

 

そして、温泉もさることながら、宿から散策路が始まっている名所「蔦沼」を訪れる人も相当多いため、駐車場も広いし大型バス用スペースもあるのだ!ということを、この後知るのでした…。