~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

GW後半 快晴の鍋割山で最高の鍋焼きうどんを食す登山

f:id:calorina:20180511151506j:plain

ゴールデンウィーク後半、子どもの日の5/5はどこからどう見ても快晴!晴れたら山に行こうね、山頂で鍋焼きうどん食べようね、とGW前半からこの時を楽しみにしていた我が家です。天気予報見て嬉しくなり、実際に晴れて嬉しくなるのは、子供の遠足と同じね。最近、自分が主体的に関わるイベントで、天気が重要なものってなかなかないから、この気分だけでも新鮮。

 

朝4時半に張り切って目覚ましかけ、まずは登山中に食べる行動食、と呼ばれるものを準備。って言うか、普通のおかかおにぎりですけどね。あとは沖縄土産で頂いた黒糖ミントと、アーモンドチョコと。普段は甘いものを食べないようにしているので、この時ばかりは!と持ち出しました。登山中は、ほんの一口の甘いものにどれだけエネルギーをもらえるか…。行動食大事!

 

出発予定を30分過ぎ、5時半にようやくスタート。ハンドルを握るのはダンナ、私は助手席でスマホにて神奈川県警に登山届を提出します。後部座席では早々に次男が寝息を立てます。体力温存しておいておくれ。

 

東名で大井松田まで行ったけど、さすがに朝早いからか渋滞はゼロ。途中、富士山も綺麗に見えて、テンション上がります。

 

コンビニで塩分チャージの飴を買い、お手洗いを借りて、登山口方面へ。目指すは鍋割山(なべわりやま)。事前に調べたところ、表丹沢県民の森というところの駐車場が一番近いらしい。駐車台数は少ないけど、無理なら大倉まで戻ってもいね、ととりあえず向かうことに。

 

これがまた細い道で。まあ、山ですからこんなものでしょうが、対向車が来たらどうしましょうレベル。みくるべ病院まではなんとか、その先は本当に狭くてドキドキのドライブでした。

 

行き止まりが駐車場になっていて、案の定いっぱいだったけれど、付近の林道沿いに車を停めている人も多く。なんとかスペースもあるので、私たちも停めることに。山の中だから駐禁の看板もないし、民家もないし、まあそれほど迷惑にはならないか、という判断です。

 

身支度して、歩き始めたのが7時過ぎ。ぼちぼち登山客がやって来ます。でも連なって歩くほどではなく、とても快適な歩き始めです。

f:id:calorina:20180511150846j:plain

ベストコンディションともいえるこの日ですが、一つだけ懸案事項が…

それは、この時期から秋ごろまで丹沢エリアに出没するという「ヤマビル」です。ヒルです。黒いナメクジみたいな、あの。血を吸う嫌な奴なんですって。怖いなぁ。

靴下の上からも来るらしいから本当に怖いのだけれど、なんと山道の途中に、ヒル用の塩が設置されていてビックリ!本当にヒル、いるんだ…

しかし塩はすでに出払っていて、私たちは持ち歩くことはできなかったよ。とほほ。

 

f:id:calorina:20180511150906j:plain

 

しばらくは平坦な西山林道を歩き、途中、えらく綺麗な水の小川をいくつか渡り、非常に爽やかに前進。二股という場所に来ると、ペットボトルに入った水が大量に置いてあるスポットに出くわします。この水は、山頂の鍋割山荘で使う貴重な水道水だそうで、リュックに入る方は担いで上って運んでね、というもの。プチボランティアですな。私はなるべく小さいボトル、と言っても1.5か2リットルしかないのだけれど、なんとか1本入りました。ずしっと重くなったザックを背負い、また歩き始めます。

 

f:id:calorina:20180511151222j:plain

 

f:id:calorina:20180511151246j:plain

…と、ここからがなかなかにハード。これまでの平坦道とは裏腹に、結構な上りです。そりゃそうです、山登りですもの。このくらいはね…

でも結構ひたすら同じ感じの上りなの。開けた空間があまり出てこないというか。2時間近く上り続けた頃にはおなかもすいてきた…

(登りがつらくておなかもすいてて、そういえばザ・登山!という登りの様子の写真が一枚もないよ…)

 

と、いい感じの木があったので、腰かけておにぎりをかじる。すると瞬時にエネルギーチャージ完了。体ってわかりやすいわね。また元気にスタートです。

 

そろそろ頂上かな?って頃に、左手に少し開けたスペースが見えました。行ってみると、目の前に立派な富士山が!!!

f:id:calorina:20180511151647j:plain

青空に映える、青い富士。頭に白い雪を抱き、まぁ、美しいことよ…。新緑の雰囲気も手伝って、非常にさわやかな富士山の姿を拝むことができました。これまで、富士山が見えるという山に3回ほど上ったけれど(大山に2回、金時山に1回)、残念なことに富士山、見えなかったのよね、悪天候で。そんなわけで、山登りで富士山がこんなにきれいに見えたのは初めてかも~と、しばし感動したのでありました。

f:id:calorina:20180511151745j:plain

そこから少し上ると、濃いピンクのヤマツツジがきれいに咲いているところがあり、ああ春の登山はいいね~とうれしい気分になりました。奇しくも私の帽子とシンクロしたピンクでね♪自分も山の一部になったような気分になったりして。ふふ。

 

さらに10分ちょっとでしょうか、いやもうちょっとかかったかなぁ。ついに鍋割山の頂上(1272m)です。ついに鍋焼きうどんです!時計は目標の10時を少し過ぎていましたが、約3時間の上りタイムはまあ平均でしょう。

 

山頂では、「鍋割山荘」という山小屋が宿泊と食事を提供しているようです。すでに5,6人が外に列を作っていたので並ぼうとしたら、先人に「ザック持って入ったら怒られるからそこに置いて、まずは店内で名前を記入してから並ぶんだよ」と声をかけられました。ふむふむ。そういうルールがあるのね。そういえばその後も、知らずにザックを背負ったまま入店し、店員さんに注意されておりました。

f:id:calorina:20180511151923j:plain



名前を書く場所が、店内の料理受け渡し場というか、奥深いところにあるので、うどんを受け取った人とぶつからないように留意しつつ、狭い店内に入り込みます。苗字をカタカナで書き、注文数を書き入れて、今度はどんぶりを下げに来る人にぶつからないように気を付けて外に出て並びます…

 

うどんづくりはものすごいペースで次々に行われており、カセットコンロが厨房内のみならず、厨房外にも7~8個並べられ、ぐつぐつぐつぐつと小鍋が煮えていきます。結構すごい光景。若いお兄さんが何人も関わっています。外国人のお兄さんも頑張ってます!

 

そんな具合なので、思ったほど待ち時間は長く感じられずに、すぐに自分たちの番が来ました。嬉しい。そもそも鍋焼きうどん自体、いつぶりだろう?確かサンパウロの日本料理店で食べたのが最後かもー?っていうレベルの久々なのですが、それもあって、もう期待は最高潮に。

f:id:calorina:20180511152007j:plain

外にテーブルがいくつかあるけれど、連休ですもの、大賑わい。そこには空きスペースはなく、緑地に腰をおろして食べることにしました。でもそれがまた良いのです。眼下に広がる相模湾、街並みを見下ろし、遠くに富士山を眺めながらの山頂ランチ!しかも出来立てアツアツの鍋焼きうどん!最高ですな~~~

 

そして味がなかなかなのです。山の上とは思えない、美味しさがあります。たぶん、このシチュエーションが美味しさ割り増ししているのかも知れないけれど(笑)でも、とにかくおいしい。少し甘めのおつゆは、しっかりだしも効いてて。麺もゆですぎず固すぎず、好きな感じで。大満足!

f:id:calorina:20180511152230j:plain

おなか一杯になったところで、また富士山と写真を撮り、深呼吸して山頂を満喫。30分ほど過ごしたでしょうか。普通、山頂は標高があるから寒いものだけれど、太陽もちょうどてっぺん近くなってきていて風もあまりないので、ポカポカ暖かかったです。本当に気持ちのいい登山です。

f:id:calorina:20180511152156j:plain

名残惜しいけれどぼちぼち下りましょう…と、来た道を戻ります。すると、まぁ、次々に登ってくる人・人・人!私たちが上った時間帯とは比べ物にならないくらい、たくさんの登山客が連なって登ってきます。逆に、下りる人はほとんどいない感じ。まだ時間も早いので、多くの人は、隣の塔ノ岳へ縦走したり、違うルートで下りたりするのでしょうな。

f:id:calorina:20180511153106j:plain

さて下りこそ油断できません。膝を痛めるのはいつも下りですから…。そして下りは滑りやすいし。気を付けていても、何度かひやっとするものです。今回は特につまずいたり転んだりすることはなかったけれど、下りは本当に気を使います…

f:id:calorina:20180511151337j:plain

 



そして私たちも、途中から来た道とは違うルートで下りてみることにしました。「後沢乗越(うしろざわのっこし、と読むらしい)」という分岐ポイントで、行きの「二股」ではなく、「栗の木洞」方面を目指すことにしました。地図で見ると、どっちに行っても距離は変わらなさそうだし、せっかくだから違う道も歩いてみたいよね、ってことで。

 

そしたら!

え!?下りじゃないの?上ってるよ、この道…

 

このままいくと、ひたすら下りのはずなのに、こっちのルートは上り。どういうこと?と思うも、引き返すのもなんだか悔しいし。仕方ない、頑張ろう。方向的には間違いないし、明るい道だし。

 

ということで、ぶぅぶぅ言う次男を尻目に、とにかく前進あるのみ。

いやいや、あとから標高が入った地図を見ると、栗の木洞は200mも標高が高かったよ…。そして栗の木洞の先にあるのは「櫟山(くぬぎやま)」というスポット。山、って名前だよねそういえば…そりゃ上りだよね…。

f:id:calorina:20180511152413j:plain



下り下りと思っていたのに思わぬ登りで、結構しんどかったのですが、景色は素晴らしくて。上ったルートとはまた違う、開けた森林の合間を歩いたり。きれいな白樺の道もあり。旦那いわく、白神山地のような木々の風景が見られたり。登山道の両脇に生える木々が全然違うところがあったり。

f:id:calorina:20180511152516j:plain

 

変化に富む、楽しいルートではありました。でも、正直、いつになったら下りになるの…ってつらくなった時間帯はあったけれど(笑)

f:id:calorina:20180511152547j:plain

 

どうやら「芝生の広場」を目指せば駐車場に戻れそうだ、ということで標識に従って進むも、あと60分とか書いてあり、嘘でしょ…と心折れそうにもなりました。で、実は、60分は嘘でした(笑)普通に進めば45分でした。なので皆さんも看板のコースタイム表示には負けず、頑張って!

 

そしてたどり着いた芝生の広場は、どどーんと広い芝生スペースがあるというよりは、斜面にいくつかの広場が点在しているような感じ。ピクニックとかにいいのかな。桜もきれいなのかも知れないな。今は普通の緑地って感じで、人っ子ひとりいませんでしたが。ちなみに、この下山コースで出会ったのはわずか3人でありました。連休なのに人がいない行楽地があるなんて!山歩き素敵!

f:id:calorina:20180511152744j:plain

そんなこんなで、来た道を戻っていたら1時間ちょっとだったと思われる下りルートが、思わぬ山登りになってしまい、ちょっと時間がかかってしまいました。でも、ゴールしたのが14時。まだ14時!早起きして行動した日は、一日が長くて良い良い♪

 

帰り道に日帰り温泉に寄るのはお約束。秦野近辺にはいくつか温泉施設があります。本当は鶴巻温泉の和風旅館の日帰り入浴なんかが素敵だけれど、今回はお手軽に、「秦野天然温泉さざんか」という温泉にしました。

 

まぁ普通の街ナカにあるような大きな温泉施設で、あまり風情はないけれど、露天風呂の柵の向こうに丹沢の山々が見えてとても気持ちがいい。神奈川県もここまでくると、本当に素朴でのんびりしていて、山が身近で。いいなぁと思う。

 

温泉は無色透明でやや消毒臭がするなぁという感じの、よくある大型日帰り施設な感じで特筆すべきところもないのですが、大きな湯舟はそれだけで疲労回復効果あるよね。ちょうどこどもの日なので、立派なしょうぶの葉を入れたしょうぶ湯が楽しめたのも良かった。残念なのは、ドライヤーが3つしかなくて、いずれもロングヘアーのおばさまが長時間独占していたこと…。もう順番待ち状態でしたよ、ほとんど。仕方ないけれども、もう少しなんとかならないかしら。あの規模で3つは少ないと思うなぁ。

 

帰りは渋滞を覚悟していたけれど(なにせGW最終日の一日前)、意外にもスムーズでびっくり。東名は使わず、246など下道で帰ったのだけれど、家まで2時間半くらいで着きました。今日の移動効率はすこぶる良かった。理想的ですね。

 

そして一日のシメは(まだあるのさ!)、最寄り駅のおしゃれ居酒屋で家族ディナー。実はこの日、旦那の誕生日ということもあり、昼間は別行動していた長男も一緒にソトメシすることになったのです。初めて行ったお店だったけれど、新しくて雰囲気も良く、焼き鳥がとても美味しい居酒屋さんでした。グラスワインのラインナップがもう少し良ければ最高なんだけどなぁ…。(とはワイン飲みのぼやき。ビールなどはばっちりおいしいから問題なし!)

 

ほろ酔いで20分ほど歩いて帰宅し、今日はよく歩いたなぁと思ってiPhoneのヘルスケア見たら、今日は16.8キロ歩き、歩数は25624歩で、上がった階数は211階でした!

 

ぐっすり眠って翌朝起きたら、体全体が筋肉痛な感じだったのは、山登りは意外と全身運動ってことでしょうかね?

それでも、翌日を棒に振るほどの痛みでは全くなく、いい感じの疲れ具合で済みました。

 

今年はじめての登山が、最高の登山になって良かった…。

ありがとう鍋割山♪

 

f:id:calorina:20180511153318j:plain