~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

3歳からブラジルで育った日本人が5年生になって帰国したら(本編)


さて、そんなこんなで、最終学歴は「アメスク4年生完了」というコイ。
日本に帰国したのは6月の末でした。



さぁ日本。学校の選択肢は、いろいろありますね。ここ横浜は都会ですから♪
私が生まれ育った北海道の田舎町とは、時代も環境もなにもかもが違います。もう全然感覚が違います。だから、コイっていうより私が一番戸惑う感じ。学校選びうんぬんに関しては。



と、選択肢はいろいろありますが(それこそインターナショナルスクールとか、小中高一貫校とか)、我が家としては、コイのキャラクター的にも現在小5ということを鑑みても、私立と言う選択肢はいまのところないかな〜、という判断。
っていうか、日本の義務教育はマジで素晴らしいですから。ブラジルでいろんな学校を経験してきた私が、心から言えます。日本の義務教育は素晴らしい。普通の公立小に通っていれば、十分に日本人としての基礎教育が受けられますから。(ブラジルの公立小とはわけが違います)



そんなこんなで、1学期の後半で日本の小学5年生に編入したコイ。
5年生ともなると、ブラジルだとか、海外生活経験者だとかに興味があるお年頃。逆に言えば、そのことが悪目立ちして、仲間づくりに苦労するのかも…と多少は心配しましたよ、ええ。一応。



でもありがたいことに、クラスメートに恵まれ、担任の先生にも恵まれ、コイは気持ちよく日本の小学生ライフのスタートを切ることが出来ました。
毎日が楽しいと。学校に行くのが楽しいと言ってくれる…
アレックスもそうだけど、本当にそのことは親にとって何よりもありがたいことです。そんな気持ちに二人をさせてくれている学校と周りの仲間たちに、いくら感謝しても足りないわ〜。


困った点は、給食に苦手な食べ物が頻出すること…
その食べ物とは、カレーとバナナ…
そんな子どもの好きなものの代名詞を嫌いになるコイが悪いんじゃ!(笑)
それでも周りが食べていると、かつ、他に食べるものがないと、仕方なく食べるしかないのですねぇ。ははは。



さて学校生活への馴染み方は、わりかしスピーディでした。
と言うのも、これまで毎年、ダンナの母校の小学校とか、私の地元の小学校に、夏の一時期だけ体験入学で通わせてもらっていましたからね。
上履きの習慣も給食当番もある程度わかっています。まぁそれぞれの学校ごとの掟はいろいろありますが(たとえば休み時間にグランドでサッカーしてはいけない、とか…)。



ここまで読むと、コイの小5ライフは順風満帆のようですが。
はい。肝心のお勉強面ですよ。
みなさん一番気になる、日本の小5なりの学力が、ブラジルでずーっと教育を受けてきた子にどれだけついているのか、という点ですね。



これはですね…
正直、結構すごいよ(笑)



小テストとかで、100点満点の5点とか10点とか20点とか、平気で取って来ましたよ。100点満点ですよ!
まるでドラえもんののびたの答案用紙状態ですよ…。今まで私、見たことない…。



漢字の小テストもね、やっぱり出来てません。
一応、出題範囲の漢字を練習していくんですけど、それでも100点満点で20点とかでした。



まぁね。無理のない話です。
算数あたりは世界共通だろう、なんとか大丈夫だろうと思ったら。
テストに出てきたのは、分度器やら三角定規やらコンパスを駆使して解く図形問題…。
そう言われてみれば、アメスク時代、それらの小道具を使ってるの見たことなかったぞ〜。
聞くと、やはり、アメスクでは使ったことないと。そんな図形なんて知らないと。
そりゃ、解けないよねぇ。



国語はやはり漢字がネックだけど、問題文の読解力もときどき怪しくなっています。それはアレックスもそうなんだけど、簡単な問題文なんだけど、きちっと100%意味を理解できてない。いわゆるひっかけ問題的なものになってくると、見事にひっかかってます。



そして小5の理科、社会のテストも厳しかったです。そりゃそうです、日本の地図記号なんて見たことないし、理科の実験だって経験してない…
むしろ、そういうテストで0点取らないほうがすごい!と思うよ…なぜ20点も取れたのだ?(笑)



そんなこんなで、やはり、いきなりの小5は正直厳しいです。アレックスの1年生のお勉強とは違います。コイ、お気の毒…



でもね、コイのいいところは、悪い点を取ったとき「ヤバイ!」と心から思って、努力しようとするところ。
たとえば漢字の書き取り。ブラジルでは私がいくらガミガミ言ってもやろうとしないし、やったとしても半泣きで。本当に大嫌いだったのよ、漢字の書き取りが。それがね、日本に帰国して学校に通い始めてから、なんと、自らすすんで書き取り練習をノートにするようになったのよ!ビバ!



あるときは、夜じゅうに終わりきらないから、明日の朝早起きしてやる!と宣言して眠り、私より早く起床して本当にノートに漢字を書いていたり…
「ママ。今日の漢字テストは100点間違いないから!自信あるから!」と帰宅早々宣言してみたり…



とにかく、並々ならぬやる気と努力で、漢字力アップに励んでいるんですよ〜
すごい快挙、でしょ?
結果もちゃんとついてきていて、当初20点だった漢字テストが、今日はついに100点でしたよ。過去数回を見ると、20点→60点→90点→100点と順調に伸びてきている。素晴らしいですね〜
っていうか、仲間の存在って本当に大きいね。だって、一人じゃ絶対こんなにやらないもん。クラスメートとの切磋琢磨が、大きなモチベーションになっているに違いありません。



・・・と、今のところ漢字だけは本当に頑張ってます。(定着しているかどうかはまた別問題なのだけれど)
算数も今は図形が終わって、体積を求める計算などをしているので、なんとかついていけているみたい。理科・社会も、新しい単元についてはついていっているみたい。



問題は、これまでの学習範囲をどうやって改めてカバーするか、なんですよねぇ。特に理科・社会。
どの程度やっておくべきなのか…
中学に入ったときに困らない程度の理科・社会知識を持っていないとまずいよねぇ…でもそれってどのあたりの知識なんだろう…
たとえばもともと実験に興味があるとか、歴史が大好きとか、そういう子なら苦労しないんですけど。コイはね〜。サッカー以外、はっきりいって興味ナシ、みたいな子ですから…



と、まぁ、課題はたくさんあります。
が、今のところ、順調に適応できてるんじゃないでしょうか。
さきほども漢字の書き取りをやらせてみたら、1か月ほど前に練習した文字の7割くらいは書けていました。おそるべし子供の記憶力!
私が思う以上に、漢字の定着率が高かったので驚きました。



思うに、子どもに対する期待値が高いほど、ダメだったときのガックリ度が高くなるので(笑)
あまり期待せず、ありのままのコイで、日々、邁進していってくれたまえ… という気分の今日この頃です。