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三日目、フランスとオランダの2国あり、セント・マーチン島


クルーズ中、二つ目の島はSt.Martin。日本語で書くときはセント・マーチンと表記していることが多いようだけれど、ここは、島の南半分がオランダ領、北半分がフランス領の二つに分かれていて、それぞれ名前がSt.Maarten、St.Martinとなっております。
セント・マールテン、サン・マルタン、と発音するのかな。
小さな島に、二つの国があり、しかもこの島には話題性のある素敵なスポットが満載!
間違いなく忙しい一日になるぞ〜、と覚悟を決めての下船です。



港にはすでに4隻もの大型客船が…。
昨日のセント・クロイには私たちの船しかいなかったのに、ここは合計4隻も!
当然、港も大賑わい。それぞれの船から、続々と人が降りてくる。想像したらすごい人数になる。各船、3千人規模の乗客がいて、かけることの5隻。ってことは、全員が下船したら、1万5千人が島へ…
まぁ、そんなことはありえないんだけれども、どうしても故郷・風連の人口と比較しては、いちいちびびっている私(笑)



この日は島に到着早々、レンタカーを借りた。これは事前予約はせず、いきなり、現場で!
まぁ人も多いけど、サービスも豊富。レンタカーのカウンターはいくつもあり、並ぶこともなく、すぐに貸し出し手続きとなったよ。
しかしこれがまた、ありえないくらい適当な貸し出し方法…
だってね、免許の有無すら確認しないのよ!
国際免許も、自国の免許も。なーんにも。
いいのかい…。
お金さえ払ってくれれば、いいのかい…。



良く考えればオソロシイ状態なのだけれども(適当ドライバーが街にあふれているってこと!)、まぁそうも言っていられない。ここに滞在するのは午後5時まで、私たちには時間がないのだ!
ってことで、韓国車KIAのセダン(オートマだった♪)を借りて、さっそく島めぐりへ繰り出した。





まず向かったのは、オランダ側にあるMaho Bay(マホ・ベイ)。ここは、知る人ぞ知る、世界的有名スポットなのだ。
すぐ近くにある島の国際空港、プリンセス・ジュリアナ空港に隣接しているビーチで、飛行機が、砂浜すれすれに飛んで来て着陸するんですって!
航空ファンにはたまらない場所、とされています。


私たちはそこまで航空ファンではないけれど(笑)、飛行機見るの好きだし、せっかくこの島に来たんだから…と、行ってみることに。
途中、見晴らしの良い高台から、ヨットが並ぶSimpson Bay(シンプソン・ベイ)を見下ろしてみる。
美しい眺め。


そしてしばしドライブし、空港を抜け、マホベイへ。
到着したのは午前10時頃だったのだけれど、すでにカメラを構えた人々が…。
っと、それ以前に、ここのビーチ、かなりきれいなんですけど!
飛行機うんぬんを抜きにしても、この海の色、かなりイケてます。子どもたち、さっそく海遊びに突入〜(そのつもりではなかったのだが)

さて、私は。
ビーチの先の方にカフェがあって、そこに飛行機到着の時間帯が書かれたボードがあるということだったので行ってみた。
すると、サーフボード型の可愛い黒板に、びっしりとチョークで時刻表が書かれていた。すごい!


11時過ぎに一つ大型機が来そうなのを除いては、あとは午後2時から4時くらいが多いみたい。うーん、まだまだ先だなぁ。
今日は他にも行きたいところが山のようにあるので、残念ながら、ここで飛行機待ちをしている暇はないのだ…。
午後、船に戻る前に、もし時間があったらもう一回寄ってみようということにして、マホ・ベイを後にする。



そして島の西側をぐるりとドライブし、フランス領に入り、ずっと北上。
看板がオランダ語からフランス語に切り替わり、家の雰囲気もオシャレで可愛くなり、ああ、ここはおフランス〜♪と実感。街を歩く人の様子はそんなに変わらないんだけどね。



次なる目的地は、これまた有名なBaie Orientale。これはフランス語だけど、オリエントビーチと言った方がわかりやすいかも。
なぜ有名かというと、ここは、一糸まとわぬ自然の姿で海水浴OK!の、いわゆるヌーディストビーチなのだ…。
私たち、全然ヌードで泳ぐ気ないんだけどね、せっかくこの島にそういうところがあるのなら行ってみないと!ってことで。



コンドミニオのようなところを抜けると現れるオリエントビーチ。白い砂浜が長く続く、美しいビーチ…
実はここ全体がヌーディストではないんだよね。
ビーチの一部、ずっと右の方にいったところにおもむろに看板が現れ、
「ここから先はヌーディスト用、写真撮影厳禁よ」との表記が書かれているのですわ。


どうやら、自分がヌードにならなくても、写真さえ撮影しなければそのエリアに入っていいということらしいので、少し歩いてみることにした。
そういう観光客もたくさん見受けられた。



さて…
ほう…
確かに全裸で日光浴している人がおりますな…。
泳いでいる人ももちろんおります…。



パッと見たところ、年齢層は結構高く、アラカン世代のおじさん、おばさんが中心のような。
間違っても、ナイスバディの美女や、筋肉ムキムキのイケメンが全裸で…っていう光景ではなく(笑)
本当に、ナチュラリストな方々が、思い思いに過ごしているという風情でありました。
子どもたち、というかコイの反応は。
「おかしなクルトゥーラ(文化)だねぇ。まぁクルトゥーラだから仕方ないか」と、クールと言えばクールな反応。
アレックスは、いろいろ、じーっと見ていたけど。幼いっていいわねぇ(笑)



ここはさらっと過ごして、また車で移動。もうランチタイムを過ぎていたので、おなかもぺこぺこ。



ランチは、フランス側きってのグルメ村と称される、Grand Case(グラン・カセ)、グランドケースと呼ばれるレストラン村へ。
小さな通りの両側に、何軒ものレストランが連なる場所だそうで、食いしん坊には見逃せないスポット。
狭い道を入っていくと、あるある、フランス語で書かれた看板を掲げた小さなお店が…
事前に一応有名どころを調べておいたんだけど、ランチタイムは営業していないところも多く。
狙っていたお店は、開いてはいたけど雰囲気がもうそれはそれはおフランス〜なマダムな感じで。さきほどのビーチでクロックスを忘れてきて裸足状態のコイを連れて入れるような雰囲気では全くなく(苦笑)


ということで、海が見える適当なレストラン(そこそこカジュアルな感じ)に入ることにした。
名前はL'escapade。赤いひさしが可愛い。
カジュアルなのはメニューの感じやギャルソンの雰囲気であって、テーブルセッティングとか食器なんかは結構しっかりしていたんだけどね。


ここで食べたものはすべて美味しかった…
オニオングラタンスープを筆頭に、うん、これはフレンチテイストだわ♪と思えるお味。そこにエビや魚などといったシーフード系のカリブテイストも加わって、なんとも味わい深いランチタイムとなりました。
満足満足。
ワインもフランス産のがたくさんあって感激〜。グラスワインしか飲まなかったけど、グラスワインなのにすごく美味しく感じましたよ。さすが、おフランス


もちろんデザートも繊細なデコレーションで、美味しい。ブラジルではなかなか食べられないお味に素直に感動です。


目の前に広がる海の色がまた最高で。
この島、海のレベルかなり高いと思われます。はい。


さて続いては、一路、クルーズ船乗り場へ…と言いたいところだけれど、まだ少し時間があったので、欲張ってもう一か所。
そう、午前中にちらっと立ち寄った飛行機ウォッチングスポット、マホビーチへ!
午後のジャンボジェットのラッシュアワーは過ぎてしまっていたけれど、うまくいけば最後の一機くらい見れるかな…とダメもとで。



朝とはまた少し風情が違う、日の光をがっちり受けた水面。ギラギラしてます。
そしてまだまだたくさんいますよ、カメラを構えた飛行機小僧の皆さんが。



ほどなくして、遠くにキラキラ光る点が見えてきて…
おお、来た来た!!



カメラは一つしかないから、もう、どこをどういう角度で狙おうか。困る困る。
子どもたちを入れて撮りたいしね〜
ということで、こんな感じに撮影。良くみると飛行機、そんなに大きくないわね…。

いや単に撮影アングルの問題かな?
でも、まさに頭上をかすめるように通過していったよ。迫力満点。
看板に書いてあるような「気流によって吹き飛ばされる恐れがあります」…という状況にまでは至らなかったけれども。場所にもよるのかな。


あ〜あ、行っちゃった…
と、振り向いて海を背に撮影したのがこれ。ほんと、砂浜と道路一本挟んで着陸用滑走路だよ。近いな。


もう少し粘りたかったけど、帰り道の渋滞が怖くて、一機だけ見送ってまたすぐ車に戻ったのでありました。
渋滞はまぁまぁで、船の出航時間には十分間に合うタイミングでレンタカーを返却。本当はお買い物もちょっとしたかったけど、それほどまでの時間はなく。すぐに船へと戻りました。

それにしても盛り沢山な一日でした。
これだけ巡っても、まだまだ巡り足りない。そんな印象のセントマーチン島。今度はもっとゆっくりと、滞在型で楽しみたい島ですねぇ。
フランス側のスーパーマーケットで、フランス系の食材やらワインやらを物色したいなぁと思ってたんだけど、そんな時間まったくナシだったから。
海よし、食べ物よし、飛行機よし。クルーズ船のメッカになりうるだけの魅力にあふれた島でしたよ。
(事実、この島だけに滞在するツアーが、ブラジル発着でも催行されていますからね。人気なのね)