はじめに:子連れマチュピチュ旅行を決めたのは
マチュピチュ。
日本人旅行者に、いや、世界中の旅行者から絶大な人気を誇る、素晴らしき世界遺産であり、神秘なるインカ帝国の都市である…。
でも、そこを訪れる旅行者のイメージって、身軽なバックパッカーか、時間と資金に余裕がある熟年層という感じじゃありません?
子連れで行くにはふさわしくない旅行先という感じじゃありません?
でも、サンパウロから日本人駐在員家族が子連れで行ったというケースは、私の周りにもいくつもあって。というか、小学生以上の子供がいる友達家族は、ほとんど行ったんじゃないかな、マチュピチュ。
その理由は、ズバリ、地の利。
日本からだと、ブラジル並みに時間がかかるペルーだけど、ブラジル、特にサンパウロからだと、わずか5時間のフライト(しかもリマまで直行便)で着いちゃうんだから。近いもんです。
マチュピチュのあるクスコへは、首都リマから飛行機を乗り換えて1時間半ほど飛ばなければならないけど、それでも、朝サンパウロを出たら、午後にはクスコにもう到着。遅めのランチをクスコで取ることが出来ちゃうんですから!
そんなわけで、我が家もいつかはマチュピチュ…ブラジルにいる間に、ぜひマチュピチュには行っておかないと…と思っていました。
でも、ブラジル駐在丸6年経つ今の今まで行かずにいたのは、ほかならぬアレックスの存在。彼がいついかなる状況でも自力歩行できるようにならなければ、標高4千メートル近い高地を旅行するなんて無理!と思っていました…。だから少しでもアレックスが大きくなってからマチュピチュに行こう。そう心に決めていた我が家であります。
さてそんなアレックス、まさにマチュピチュ訪問日に6歳の誕生日を迎えたわけですが、うん、さすが6歳!常に自力歩行で、途中で眠くなっても励ましの声に支えられて自力歩行で!頑張ることが出来ました。
逆に言うと、やっぱり、マチュピチュ、最低でも6歳くらいになっていないと、子連れ旅行は厳しいかも…。
大人だってギリギリの体力でヒィヒィ言いながら歩く高地です。自分がヒィヒィ言ってるのに、まさか体重20キロ超をおぶって歩くなんて…それはまさに自爆行為。(実は一瞬、標高4000メートルでダンナがアレックスを抱っこして歩いたら、そりゃもう大変だった。心臓バクバク、カメの歩み以下の歩行速度。でもゴメン、私も苦しいから悪いけど抱っこを変わってあげられない!ってな状態がありました…)
そう。
今回の旅は、リゾートでのほほんと過ごす旅とは180度違う、常に体調(高山病、腰痛、風邪などなど)を気遣いながら、かつ、遺跡のぼりや山歩きでのケガにも気をつけなければならない、非常に緊張感のある旅でありました。そして、想像の着かない世界に足を踏み入れるような、常にどきどきワクワクするような、今までにないような旅でありました。
と、緊張感とか書いちゃうと、
「ひええ、そんな気遣いの多い旅なんてヤダ!そんな旅、楽しめなさそうでヤダ!」と思われるかも知れませんなぁ。
でも、だからこそ、旅の達成感・充実感はすごく大きくてね。結果的に、ペルー、最高!!!と心から言える素晴らしい旅になりましたよ。今、家族みんなで行くことが出来て本当に良かった。ペルーからいろんなものを教えてもらいました。私たち家族の素晴らしい宝物になりました、今回のペルー旅行…