チチカカ湖巡り1日目、ウロス島〜アマンタニ島へ
チチカカ湖巡りをどうするかは、昨日、列車でプーノの街に着くまで決めていなかった。現地で何か島巡りツアーに入ればいいよね、ってことで。ハイシーズンでもないしね、何とかなるでしょうと。
で、なんとかなりましたよ。
昨日ホテルへ向かうために乗ったタクシーの運転手さんが、なじみの旅行会社主催の島巡りツアーを紹介してくれてね。選択肢を3つ挙げてくれました。
1.ウロス島日帰りツアー(半日コース)
2.ウロス島とタキーレ島の2島巡りツアー(1日コース)
3.ウロス島、アマンタニ島、タキーレ島の3島巡りツアー(1泊2日)
せっかくだから、3.の1泊2日を選択。明日はホテルロビーに7:45集合であること、この運転手さんではなくツアーのドライバーさんが迎えに来ること、何かあったときのための電話連絡先を確認し、ハイ、明日のツアー予約完了!なんてラクチンなのかしら。値段も相場どおり、一人30ドル(6歳は無料、でも宿の食事代は気持ち払ってね、ということで)。
そして、すばらしい朝日の中目覚め…
私の頭痛も、一晩寝たことでかなりスッキリ♪
湖沿いのレストランで朝食をとり、少しばかりのパンをおやつ用に拝借し(笑)、一泊分の荷物を各自のリュックに入れその他はホテルフロントに預け、チェックアウト手続き。
迎えの車は時間通りに来て、さすが!観光立国ペルー!!と、このあたりの時間の正確さにも感動…。
昨夜の雨はどこへやら。朝はスッキリとした青空で、私たちは本当に天候に恵まれているなぁ。
港まで10分程度のドライブ。島巡りに向かうモーターボートが何艘も停泊していて、観光客やら地元の人やらで結構にぎやかな港です。
私たちの船には、ペルーはリマからのお客さんが10名ほど、プエルトリコからの一人旅の女性、フランスからの一人旅の男性、そして日本人4人が乗船。ガイドのおじさんは英語も話す地元出身の方。割と国内旅行で来るペルー人も多いんだね。
まずは有名なウロス島へ。
ウロスとは、湖に生えているしっかりした背の高いアシの一種のこと。この草を使って、なんと浮き島を作って、その上に人が住んでいるのだ。島の土台から家から船まで、全部ウロスで出来ている…。すごい島なのであります。プーノから30分程度で到着するので、時間がない人でも、ウロス島観光だけは必ずするはず。
島は大小さまざまでいくつもあり(確か130くらいあると言ってたな)、船ごとに違う島へ上陸します。私たちが着いたのは、小さな会議室程度の大きさの島に、わずか5家族が暮らすという…ミニミニ島。中には学校や病院がある大きい島もあるというから、私たちのは極小なんだろうなぁ。
まずはガイドさんから島の概要の説明を受け、島のリーダーだという男性の話を聞き、フリータイム。と言ってもそれほど見るところもないので(なんせ実際人が生活している空間だからね、じろじろ踏み込むのもね)、主に、家ごとに店開きしている民芸品を品定めするといった感じ。どこも同じようなものを売っていて、値段も同じだから、誰から買うべきか悩む…。
リーダーさんは英語も話すので、島の暮らしについて質問してみた。一体、この環境で、どうやって結婚相手を見つけるわけ?とか(笑)
どうやら、各島合同の若者パーティがあるらしく、そこで出会うことが多かったり、学校時代の知り合いだったりするみたいですよ。そういえば島には18歳のママさんが赤ちゃんを抱いてたなぁ。だんなさんは湖に漁に出ているんだって。
ここまで来たのはモーターボートだけど、島ではウロス製の船に乗り換えて、周囲をぐるりと一回りする経験もさせてもらいました。ウロスの船は意外と頑丈で、とても草とは思えないつくりだったわ。
最後に世界各国の歌を各国語でなぜか歌ってくれた女性たち。日本語の歌もあってね、確か、チューリップ。一体、いつ誰が教えたのかしらねぇ…。彼女たちもよく覚えました。
続いては、モーターボートで2時間の船の旅…
はっきり言って、遠いよ!
チチカカ湖、どんだけ広いの!!!
でもまぁ、家族全員、酔い止めを飲んでいたので問題なく船旅をクリア。波もほとんどなく、実に穏やかな湖だったしね。
さて、今夜の宿泊地となるアマンタニ島へ到着です。今度は草じゃなくて、普通の島です。割と大きい感じ。高台があって、斜面に家がポツポツと建っている、のどかな農村と言う風情…。
ここで村のお母さんお父さんに迎えられ、ガイドさんによって、宿泊先を割り振られました。どのグループがどのお母さんの家に行くか…。まぁ誰でもいいんですけど…。と指名を待ってたら、私たちだけお母さんじゃなくてお父さんを割り振られました。にこやかな小柄のお父さん。早速、彼の後について家に向かいます。どうやら一番近くの家らしい。助かる〜
地球の歩き方によると、
「島には電気がなく、出来れば防寒着や寝袋を持参のこと」と言うことだったので、ほとんどテント暮らしと思えばいいのね…とかなり覚悟して行ったんだけど。ところがどっこい。通された部屋は実に素晴らしいじゃないの!
こぢんまりとした6畳間くらいの個室に、シングルベッド2台、ダブルベッド1台があって、ちゃんと暖かい毛布まであるよ!しかも裸電球だけど、ちゃんと電気つくし!!!すっごいちゃんとした客室仕様なんですけど!
部屋からの眺めもレイクビューで素晴らしい。いいのかしら、こんなにいいお部屋で…って、ちょっと申し訳なくなるくらい。
ここのお宅には13歳の息子さんとそのお姉さんがいて、ちょうど学校から帰ってきたばかりの息子さん(ヨンくんと言う名前。韓国系じゃないよ)がコイやアレックスと遊んでくれました。
サッカーボールを目ざとく見つけたコイは、一緒にボールけりを楽しみましたよ。それにしても高地でのサッカーはさすがのコイもあっという間に息が上がって大変だったみたい。
まもなく食堂に呼ばれ、遅めのランチをいただきました。ここが穴ぐらみたいに狭い空間でね。お母さんが奥のかまどで料理をしてくれていました。暑いだろうな、あそこ。だって、直火での調理だもん。
メニューは、キヌア入りの野菜スープと、ご飯の目玉焼きのせ。シンプルな塩味で、しみじみとやさしく美味しい味でした。ボリュームも十分。お腹いっぱいになりましたよ。
これも家によってもちろん内容が違うんだろうけど、ここのおうちのご飯は本当に十分で、やはり歩き方には「食事が足りないことがあるのでパンなどの食べ物をプーノから持参するとよい」的な記述があるけれど、私たちには全くそのような準備は不要でした!
っと、ほどなくして、山登りの時間がやって来た。そうなの、このツアーには、山に上って夕日を眺めようというアトラクションがあったのだ…。30分近く歩くので、希望者だけどうぞ、ということだったんだけど、なんと希望したのは我々家族とフランス人の青年のみ!おいおい…いいのかい、皆さん。しかも、途中からガイド氏は同行せず。まぁ1本道だから迷うことはないんだけど、なんだかとってもフリーダムなツアーですこと。
山へは、ちゃんと道になったところを歩くので、そう大変ではないんだけど、なんせ標高4000m超えですからね。一歩一歩、ゆっくり歩かないとすぐに息が苦しくなる…。高地って本当に大変。
途中、現地のおじさんたちの一段とすれ違ったり…
こんなところにまで現れる毛糸作品の屋台を眺めたり…
まぁいろいろと楽しめる道中ではあります。
それでも子供たちも泣き言も言わず、元気に頂上に到着!確かにここからの眺めは素晴らしい。頑張って上ってよかった〜
頂上にはびっくりするくらいたくさんの人がいて。どこからこんなに集まったの?って感じ。島にはいくつかの集落があり、私たちのグループ以外は、違うルートを使って上る、別の集落から来たみたい。それにしても、立派な観光名所になっているんだなぁ、ここ。
夕日は確かに絶品でした。夕日好きにはたまりません♪
ちなみにこの頂上にも小さな遺跡(儀式用の場所らしい)があって、聖なる山とされているようです。3回遺跡の周りを回るとご利益があるとのことだったので、フランス人のアドリアンと5人でぐるぐるしました。
山から下りて、夕食(またキヌアのスープと副菜)をいただいて、さあ今度はダンスナイトですってよ。なんだか意外と忙しいアマンタニツアー…
民族衣装を各家庭で着せてもらい、村の集会所みたいなところに三々五々、グループのメンバーが集まって来ます。
小さなステージでは村の青年による楽器の生演奏が入り、それに合わせてみんなで踊るんだけども、青年の中の一人が、我が家のヨンくんだったのには驚き!上手にギターを弾いてましたよ。やるなぁ。
ダンスは、ちょっとハードめのフォークダンスって感じで、ぐるぐる回ったりするんだけど、なんせ高地なもんで…。すぐに疲れちゃう〜
そんな中、ビール飲みながら元気に踊り続けている他のメンバーたちって一体…。どういう体力してるんだろう…。
楽しいけど、疲れるダンスナイト。私としては、刺繍がとっても可愛いこの島の民族衣装を着られたことが一番嬉しかったかな♪
厚手のフエルトで出来たスカートに、白ベースにカラフルな花の刺繍のブラウス、そしてやっぱりフエルトのマントはとても重くて(苦笑)暖かかった〜
かれこれ1時半ほどみんなと過ごし、真っ暗な夜道を、懐中電灯で照らしながら帰宅しました。この時見上げた夜空がもうね、星がすごすぎ。今まで見た夜空の中で、間違いなくナンバーワンの星の数だね。風連も負けましたね、あれは。いつまでも寝転がってみていたいような、見事な星空だったなぁ。あの星空を見られただけでも、はるばるここまで来た甲斐があるって言えるくらいに、すごかった…