~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

ポルトガル語でスペイン語を習う


ふとしたきっかけで、某全国チェーン(ブラジルのね)の語学学校にて、スペイン語のレッスンに通い始めた。某サッカーチームのスポンサーにもなっているような大手チェーンですがね。



3月からスタートしたコースで、週2回、1時間ずつのレッスン。



本当はイタリア語かドイツ語が良かったのだけれど、ちょうどいい時間帯に開講しているレッスンがスペイン語しかなかったのだ。ま、いいか、と言う感じで、なぜかスペイン語



始めてからかれこれ2か月が経つけど、このレッスン、実は結構気に入っている。



先生はチリ人の若い男性。赤ちゃんが生まれたばかりの新米パパさん。当たりがソフトな感じで、いい人だ。ユーモアもある。



生徒は私を含めて6人。50代の母と30代の娘コンビ。南部(ポルトアレグリ)出身の30代男性。バイーアの田舎出身で、今はルームシェアで二人暮らしをしていると言う20代の女性二人組。



このメンバーがなかなか楽しくて、だからこそ私はレッスンを楽しめていると思う。
語学のレッスンで、メンバーってとっても大事♪



さて、ブラジル人にとってスペイン語なんて簡単でしょ?と思うよね。
ポルトガル語スペイン語って、ほとんど同じでしょ?というイメージだよね?



でも、実は、案外そうでもないんだな、これが…。



私以外のブラジル人生徒たちに、私はどんどん置いて行かれるだろう…と心配していたんだけど、それが案外そうでもないんだな…。
ブラジル人も、一からスペイン語を学ぶとなると、案外大変なのだな…。



南部出身の彼は大変聡明な人で、覚えも早く、これこそがポルトガル語話者のスペイン語習得だな〜 うらやましいぞ〜 と思うような学習ぶりなのだが。



ルームシェアの女の子二人組の一人は、おしゃべりタイプで、イタリアに住んだこともあるといい、とにかく積極的に話す。発音もいい。彼女を見ていても、ああ、ラテン語つながりっていいよね〜 うらやましいぞ〜 と思う。



でも、二人組のもう一人は、ええ?どうして?この活用ポル語と一緒じゃん?! と思うようなところでも、なぜかつまづいてしまう。
しゃべる時も、ほとんどポル語になってる…。
ヤル気、ある?きみ?? と言いたいくらい、常にポル語になってる…。



母娘コンビは、学習者として、まずまず平均的な感じと思われる。が、発音するときにどうしてもポル語読みになってしまう。スペイン語とポル語の発音の規則、絶対的に違うところが多々あるんだけれどもねぇ…。



と、仲間の学習ぶりを、ついつい先生目線で見てしまう私。



そう、このクラスに入ったのは、「ブラジル人に外国語を教える時、先生はどんなふうに教えるのだろうか」ということに興味があったから、というのも理由の一つだから。



でも、ま、同じラテン語系列のスペイン語を教えるのと、日本語を教えるのとでは、もう全然世界が違いますけどね…。



ということで、学校指定のテキストと問題集(ものすごくシンプルで、シンプルすぎてあまり良くないと思う。だって余白が多すぎて紙がもったいない!)を使いながらレッスンは進むのだけれども、まぁ進度の早いこと早いこと!


文字(アルファベット)を教えなくていいというのは、すごいメリットだよなぁ、とか。
動詞の活用という概念をすでに持っている人に、新たな言語の似たような動詞の活用を教えるのは、ラクだよなぁ、とか。



本線の「スペイン語を学ぶ」ということより、なんかそういう方面のことばかり考えております。ははは。



さてこのレッスンでは、3か月のコース中に、中間試験と期末試験があるのね。
で、先日、中間試験があったわけ。筆記試験ね、いわゆる。



私は試験日を1週間遅いものと認識していたので、次週だt思っていたら「はい今日は試験です」と来てビックリ。
どうしよう、全然試験対策してないよー(涙)



そんな状態で受けた試験だけど、昨日結果をもらったら、84点も取れてた。ほっ。



ヒアリングは、地図を見ながら道案内の説明を聞き、行きついた場所にしるしをつけると言うもの。
他には、マンションを購入するに当たり、どの部屋に何を置くか、どんな装飾にするかを、インテリアコーディネーターと話し合う…という問題。知っている限りの文法と語彙を駆使して、とにかく会話を成立させるように書く…
などなど…



この試験結果プラス、普段のレッスン中のヒアリング力、会話力も評価されて中間得点が出されるんだけれども、すごいと思うのが、全員がいる前で個々の得点を公表し、さらにここに対する評価もコメントしちゃうんですよ、先生がっ!



日本なら、一人ひとり呼び出して、個別に評定を渡すよねぇ?だって人に聞かれたら恥ずかしいしさ。
でもここってば、すごくオープン…



だから私はほかの人の評価も聞くし、自分に対する評価はほかの人に聞かれちゃう。まぁアットホームといえばアットホームで、別に気にならないけれども。なんか、日本にはない感覚だよね?!



先生から私への評価は、まぁ想像していた通り。
「ポル語も外国語であるcalorinaは、スペイン語は3つ目の言語なのによく頑張っている。その点を高く評価したい」ですって♪
日本人なのに、ブラジル人にまじってポル語によるスペイン語レッスンによくついてきていますね、ということだ。
私が先生でも同じ評価をするだろうな(笑)



他の人に対する評価も聞いたけど、妥当な内容で、よく先生は見ていらっしゃる。
評価に対して反論する生徒もいたりして、そういうのって日本ではありえないよな〜と思ったり(笑)



いろんな意味で、とても楽しく、さまざまなことを勉強させてもらってます。はい。



授業は基本はスペイン語だけど、まだわからない言葉も多いので、先生はポル語で説明することも多いのね。そして生徒もポル語で質問をする。
その中には、私の知らない単語や表現も出てくるんだけど、聞けばちゃんと教えてくれる。



クラスメートたちは、外国語を習いに来るくらいのブラジル人だから、教養が高く、ポル語もしっかりしていて、語彙も豊富。だから、私が知らない単語についても、平易な単語でうまく言い換えてくれる。


こうしてポル語の語彙も増えるし♪



新しい言葉や表現が、自分の中で定着するかどうかは別として(苦笑)



ゆるく楽しくスペイン語を続けていこうと思います。