1泊でプライア・ド・フォルチへ - 人生楽しく、かろやかに～Só se vive uma vez～

パスコア連休の前半、実は日本から友達の友達が5歳の息子さんと二人旅でサルヴァドールを訪れることになっておりました。ちょうど私たちも連休だし、みんなでプライア・ド・フォルチに1泊旅行ということにしよう！！と、張り切って宿を予約し、楽しみにその日を心待ちにしていたのです…が。

お友達の旅行日程が少しばかり前後することになってしまい、お友達親子はプライア・ド・フォルチには行けないことに…。ううう、とても残念！
我が家だけ行くことにしようか、どうしようか。
まぁ日帰りでも行けるところだし、私たちだけで泊りに行くのは贅沢かなぁ。
でも今からキャンセルしたら、キャンセル料がもったいないか…

などなど、いろいろ考えたけれど、まぁ子供たちも楽しみにしていたし、お友達からも「ぜひ家族だけで行ってきて！」と背中を押されたので、初のプライア・ド・フォルチ1泊旅行が実現したのであります。

で、結果的に、行って良かった！
1泊して本当に良かった！
…です。はい。本当に！！！

我が家からだと、混んでいても車で最大2時間みておけば行ける近場リゾート。

実は出発する日の朝、大雨で…
雨期だからしょうがないんだけど、うーーーーん。この雨の中、車を出すのも嫌な感じ…というくらいの雨で。
本当は午前中早くから出て、お昼にビーチでビール…と思ってたんだけど、少し雨がおさまるのを待ってから出かけることにしました。で、10時過ぎに出発。

着いたのは正午近く。雨はまだ降ったり止んだり。うーん。
チェックインは2時からだけど、とりあえず荷物を入れさせてもらい、車を止めさせてもらおうと、宿へ行ってみた。そしたらもう部屋に入れると。ラッキー♪

今回のお宿は、数あるポウサーダの中から、ほぼ唯一、連休中の1泊のみの宿泊を許してくれた貴重な宿「Porto do Sol」。ブラジルって、連休中はこぞって「3泊4日のみ受け付け」みたいな状態になるのよね、この手のポウサーダって。

そこをなんとか1泊でお願い…、と電話口で交渉し、ＯＫしてくれたのがこの宿だけでした。ありがたや〜。
まぁ、部屋はとてもシンプルで、施設内アクセスはかなりイマイチな宿だったけれど（なんせ、母屋と宿泊棟が離れていて、しかも雨の中を数分歩かなければいけない…）、ロケーションは十分満足のできるものだったし、朝食も悪くなかったし。

初日は結局、雨の中、遅めのランチをとり、少しショッピングを楽しみ、部屋にこもって子どもたちとゲーム（おでかけブロックスというのを持ってきて、親の方が大ハマリ！）…
そう、ほぼずっと雨が止まなかったんだよね。
ビーチになんて行く気が全然起きない状態だったのよ。
この時は、ああ、やっぱり来なければよかったかも…とちょっと思った。

でもそんな思いも、ランチに利用したレストランが最高に美味しかったので帳消し！

前、サルヴァドール在住だった友達が「プライアドフォルチに来るたびに必ず入るイタリアンがあって、超美味しいの♪」と言っていたレストラン、に、違いない！
しばらく改装工事していたみたいで、ずっとクローズドされてたんだよね。私たちもしばらくプライアドフォルチに来てなかったし。来ても、お客様と一緒のことが多かったから、レストランはいつもバイーア料理を求めていた…

そこそこカジュアルな雰囲気ながら、出てくる料理はどれもこれも本格的でとても美味しいイタリアン。
サルバドール市内のどのイタリアンレストランよりも美味しいかも…。
サンパウロやリオになら、このくらいのイタリアンは普通にあるかも知れないけど、ここバイーアでこれだけの味はちょっとお目にかかれませんぜ。

旅において、食は大変重要なポイントである我が家にとって、もう初日のランチだけで大満足…♪
あ、お店の名前は、Taverna Paradiso。メインストリートの入り口に近い方にあります。

さて翌日。
朝日を見ようと早起きしたのに、朝日は雲の中…（涙）
付近をジョギングしようと部屋を出たら、いきなり大ぶりの雨〜

そんな感じで、ああ、今日も一日ゲーム大会か…
ランチだけを楽しみに過ごすしかないか…と思っていたら。
時折顔出す青空！
よしっ、今のうちに海へ！！！

と、思ったら、また大雨…
こうやって、何度か出鼻をくじかれ。もう、嫌になっちゃう。

それでもなんとなく空が明るさをキープしそうだったので、いざ、ビーチへと向かってみた。
すると、ちょうど引き潮真っ最中。目の前には、雨期の海とは思えない、きれいなきれいな天然プールが広がっていました。

さすが連休中。基本的にはシーズンオフなのに、結構人が出ていて、華やいでいました。うん、ビーチはこうじゃなくちゃね。

ここの良いところは、ひたすら遠浅なので、小さい子供でも安心して遊べるという点。引き潮時は、小さな潮だまりがいくつも点在している感じで、波が全く来ないので、流される心配もなし。

アレックスは、可愛い3歳くらいの女の子と仲良く磯遊び…
コイは水泳用の水中メガネで、パパと一緒にもう少し沖の方までいって、水にもぐって魚を見ながら泳ぐ。
思い思いに楽しめる、プライア・ド・フォルチのビーチなのです。
そして私は…基本的に、荷物番。あまり海に入るのは好きではないからちょうどいいんだけど、ここのビーチだけは別。やっぱり小魚がきれいで可愛いので、海中を覗くのは欠かせない。だからときどきパパと交代し、もちろん魚に会いに行きましたよ。ああ、ダイビングしたくなるなぁ。

かれこれ1時間ほど遊んだだろうか。
沖の方から暗い雲が迫ってくるようになり…
来た！雨だ〜〜〜

大急ぎで荷物をまとめ、宿に向かって走って戻る。ギリギリセーフで、土砂降りに当たらずに戻れてよかったよ。
これだから雨期はドキドキするわ…。

でも、少しの間だったけど、ビーチを満喫出来て本当に大満足！やっぱり来て良かったね〜。

荷物をまとめてチェックアウトして、さて2日目のランチはどこにしよう…。
っと、歩き始めたら、すぐ近くに素敵な雰囲気の宿がありました。そういえばこの宿の名前、私の日本語の生徒さんがいつも利用すると言っていた宿だわ。せっかくなので見学させてもらうことにした。

これがまたいい感じで…。何より、説明してくれたクリチバ出身のオーナーがとてもいい人。さらにここは、犬の宿泊もＯＫなんですってよ！今度必ず泊りに来ます！！と約束しましたよ、もちろん。
宿の名前はTatuapara。場所も良くて、オススメです。

そしてランチは、そのオーナーがオススメしてくれたリゾット専門店へ。あるんですねぇ、リゾットの専門店なんて。
ちなみに我が家はかなりのリゾット好きです。イタリアンレストランでは、パスタより先にリゾットメニューに目が行きます。(特にダンナ）
なので、オススメの店がリゾットのお店でとても幸せな気分に…

しかもその店は、冷えたジョッキ生ビールが美味しいTerra Brasilというバイーア料理レストランと同系列だと言う。ならばビールも美味しいはず。これは素晴らしい！

リゾットの種類は迷ってしまうほど豊富で。2つだけ選ぶのに、ずいぶん時間がかかってしまいました。一つは肉の入ったリゾット、もう一つは確かエビのトマトソース。どちらも可愛いルクルーゼ風の器に入ってきて、女心をがっちりつかんでくれましたよ。味はもちろん、素敵ポウサーダのオーナーが推薦するだけあります。文句なしの美味しさ。

そんなこんなで、初の1泊プライアドフォルチ旅行は、半分以上が美味しい記憶で埋められ…（笑）
それなら泊まらずとも良かったのでは、という気もしないでもないけれど、いやいややっぱり夜にゆっくりできると言うのは全然違いますな。

この村は、夜のそぞろ歩きがまた楽しいからね。あちこちで生演奏のオープンエアなレストランがあって。センスのいいリゾート服やサンダル、小物などを売るお店がいくつも並んでいて。何より、のんびりとリラックスして歩ける雰囲気が、もうサルバドール市内とは全然違う。ペロウリーニョの夜の怪しげな雰囲気に疲れたら、ここで1泊してゆっくりするのがいい、と心から思います…。