~私の好きなもの、好きなこと、興味のあることをあれこれと綴るブログです~

今年のインターフェスはプエルトリコで


長男コイが通うアメスクで、今年も恒例の「インターナショナル・フェスティバル」が行われました。



ま、一言で言うと、お遊戯会+各国の食べ物祭り…といった感じのイベントなのですがね。



小学3年4年5年にもなって「お遊戯会」と呼ぶのも悲しいけど、事実、出し物のレベル的にはどう見てもお遊戯なんだよなぁ。



さて、フェスティバルは金曜の夜の6時半開始。
その日は子供たちは半日授業。なのでいったん帰宅して、6時ごろ再び登校するという形になるのです。
午後は屋台の準備などが行われるということで。



その屋台の準備は誰がするかと言うと、各学年より選出された「装飾担当」のお母さんたち。どういう飾りをつけようか、どのように配置しようかなどなどは、そのお母さんたちに一任されている。



フェスティバル1か月前に、親を集めての作戦会議が行われたんですよ。その時に、先生から今年のテーマの説明があり、装飾担当を誰にしようか、料理はどうしようか、衣装はどうしようか…などなどを話し合ったわけですが。



その時決まったのは、
「各家庭で何でもいいから1品、プエルトリコの料理を作って当日持参する」ということ。作り方については、後日、メールで送ります、ということ。



衣装は縫製屋さんに頼み、女の子の髪飾りは誰それさんが調達すること。男の子の衣装は、来られるお母さんが学校に来て、作成の手伝いをすること。



装飾担当は○○さんほか4名で決定。



この中で私がかかわるのは、料理作りだけだなぁ。何作ろうかなぁ〜
…と、めんどくさいという気持ちが半分ありつつも、料理作りは楽しみにしていたのよね。
それにしても、各家庭が1品ずつ、何でもいいから…って。そんなんで、ほんとに大丈夫なのかね?
そもそも、量はどのくらい作ればいいのかね?
みんながみんな、大量に作ってきたら、当日全部さばけないんじゃ?
少なすぎたら、それはそれで困るのでは???



と、一家庭一品料理に関しては、大丈夫かいな???という思いがみんなの中に残ったと思われ…。



フェスティバル1週間前になって、いきなり、リーダー格のお母さんから生徒全員にお知らせの紙が回ってきた。
「料理は一括して学食の厨房に作ってもらうようお願いするので、つきましては、一家庭1000円ずつ出資下さい」との内容。



はー?
一家庭一品じゃなくなったのかい?突然に???
学食の厨房に…ということで、いいのかい???
なんだかなぁ。それならそれで、最初の会議でそういう提案をすればいいのに。と思わなくもないけれど。
そういうことなら、わかりましたよ。ということで1000円を出資し、当日、自分で料理する必要はなくなってしまったというわけ。



と、なんだか愚痴めいてしまいましたが…



本題。
当日。



各学年ごとに披露される各国の踊りは、まぁお遊戯ではあるけれども、それぞれ凝った衣装は見ているだけで楽しくて。
小さい学年は、もう、そこにいるだけで可愛くて!



ドイツを演じたクラスなんて、もう、ブラジル南部かヨーロッパか、って感じの子どもたち。可愛いのなんのって。


トルコは、女の子のベリーダンスがセクシーで素敵。腰クネクネの振り付け、さすがブラジルですねぇ。


アメリカを演じたのは、小学部最高学年の5年生たち。シルクハット使いが素敵です。コーラスラインの曲に合わせてのダンスでした。


でも一番会場をどよめかせたのは、我が3年生クラスのプエルトリコカリブ海に浮かぶこの島は、アメリカ自治領なんですって。でも言語も文化もスペインを色濃く残し、踊りもややスペイン系の伝統ダンスを披露。

女の子たちのドレスが華やかで、お化粧もバッチリで、とても色っぽいの〜。日本人の3年生には出せない雰囲気よね?



男の子と言うと、これがなんと… 仮面をかぶっての登場。


誰が誰だかわからないではないか!!!



かろうじて、履いていた靴と髪の毛の色で、どれがコイなのかを把握することは、出来た。でもなぁ。顔は見えない、そして輪になって女の子を中心にして取り囲むスタイルだったので、終始、背中しか写せないとは〜


でも、華やかで、賑やかで、盛り上がりました。良かった良かった。



約1時間で出し物タイムが終わり、続いてはグラウンドに設営された各国屋台にて舌鼓。これが私はかなり楽しみなのだ(食いしん坊)。



しかし…
毎年のことだけれども、椅子とテーブルが少なくてねぇ。家族親戚一族でやって来て、早々と席取りをしている団体を除いては、なかなかテーブルにありつけないのだ。で、私たちも結局、立ち食い状態…とほほ…



それでもしっかりいただきましたよ〜
アンゴラのシーフードライス(?)。
ドイツのソーセージとキャベツ、豚の丸焼き。
フランスのクロワッサン、牛の赤ワイン煮、ホットチョコレート
アメリカのチョコチップクッキー。
そして我がプエルトリコからは、チキン入りライスと、ピカジーリョと言うひき肉料理。
どれもとっても美味しかった!
ちなみに、食事代は無料。各学年ごとに親がそれぞれ出資して、食材を用意したりするんだけどね。数年前は食券制だった気がするけど、今年はタダだったなぁ。不思議。



そしてビールが飲めないのは辛いのだ…。
学校行事ですからね。ビールの販売はなし。飲み物は炭酸飲料か水のみを生徒会が販売しているわけです。そりゃ、ビールはさすがに、ダメだよね。



そうこうしているうちに、屋台販売担当を交代する時間に。
私も何か手伝わないと!というとこで、交代制の売り子を志願したのです。20時半から30分間の担当。私のほかにあと2人が来るはず。
はず…。



って、2人とも全然来ないし!
どーなってるんじゃ???



結局、前の時間帯の担当ママが引き続き一緒に売り子をしてくれたんだけれども(だから一人ぼっちではなかった)…
どうして会場に来ているのに、自分の担当時間になっても現れないのかしらー?!
もう、ブラジル人ママ、適当すぎる…(涙)




そして9時が過ぎ、みんなぼちぼち帰り始め、そろそろ店じまいなんだけど、誰も店じまいの手順を知らない。
まだ食品はたくさん余っているんだよねぇ。装飾品はどうしたらいいのかなぁ。あ、学食から借りた備品なんかもあるけど、誰にいつ返却するんだろう…



と、まぁ、わけのわからない運営にやや苦労をしつつも、なんとか私の任務は完遂。良し良し。
みんなに「たくさん働いたんだから、もう帰っていいよ〜」と背中を押され、帰ることにした次第。その後、屋台がどうなったかは、知る由もないのだけれどね。



こんな感じのイベントです。
日本の「しっかり準備、ぬかりなく」「責任を持って自分の担当を」という感覚に慣れているとね、ほんとに、ここってなんてアバウトなんだろう…と思わされます。これはもう、何年たっても。



アバウトなのに、なんとかやり終えてしまうのもブラジル。それはそれで、ある意味、すごいことですよね。
子どもの頃から、アバウト運営に慣れ親しんでいるんだなぁ。