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日曜、カンポグランジのカマロッチ・フォルチに参加

前日の土曜日、イヴェッチのブロッコに参加し、かれこれ5時間以上歩き踊り、か〜な〜り足が痛くなっていたのですが…
家に帰ってもまだ深夜0時。午前様が常識(?)なカルナヴァルにおいては、早い帰宅時間です。
熱いシャワーを浴びたらずいぶん疲れが取れ、気持ち良く眠りに着くことが出来ました。



で、日曜日。
お昼頃から、昨日とは違うルートのカンポ・グランジにあるカマロッチ(桟敷席)に家族そろって出かけることにしていました。
カマロッチは12時オープンなんだけど、同じ場所で10時半から子どもブロッコが登場するのね。で、アレックスが大好きな二人組のピエロ「Patati Patata(パタチーパタター)」が登場するらしいのね。
当初、日曜日は子どもたちはお留守番してもらう予定だった。お手伝いさんに見てもらってね。
でも、パタチーパタター見たい!と言うアレックスと、パランゴレーやイヴェッチを見たい!というコイの希望にこたえ、子連れで行くことにしたのだ。
幸い、行こうと思っていたCamarote Forte(カマロッチ・フォルチ)は、子供料金もあり、子連れOKであった。



10時半からピエロたちが登場するという予定になっていたけど、まぁどうせ遅れるだろうと、11時過ぎに家を出発した。
カンポグランジまでの道路はスムーズ。まだ早い時間帯だからね、会場付近もガラガラだよ。



そしてスタート地点付近を目指す。

途中、何やら漢字が書かれたトリオを発見!なんじゃこりゃ?!
そういえば昨日のバッハで、漢字デザインのチャイナ服みたいな衣装を来た男性たちを見かけたな…さては、毎年女装して出演するグループ「Muquirantes」だな。
今年はどうやらゲイシャがテーマらしい。っていうかあの格好、どう見てもゲイシャというより中国娘なんですけど…


やっぱりピエログループの出発は遅れに遅れていて、10時半どころか、正午近くになってようやく出発していた。でもちょうど良かったね、スタート地点を見ることが出来たから♪


アレックス大喜びでトリオの上を見上げる。そうかそうか、そんなに好きだったのか。
連れて来た甲斐があったというものだ。
本当はこのブロッコ(Algod〓o Doce・アルゴダォンドースィ、綿あめの意味)に親子で参加すれば良かったのだけれど、この子どもブロッコはね、土日連続出場なの。一日券がないのね。私たち今年は土曜にイヴェッチに出たから、さすがに一日に2パレードは厳しいよね…ってことで。
でも、中に入らなくても、十分楽しめたよ。


次にやって来たのは、レシフェのカルナヴァルを彷彿とさせる、巨大人形軍団。政治家やスター、時の人などなどをかたどった人形たちが練り歩きます。
子どもたちが反応したのはやはりサッカー選手。ロナウジーニョロナウドがいましたよ。



ここまで路上で見学し、いよいよカマロッチに入ります。
…と、入り口が見当たらない。
カンポ・グランジ広場の角、マスコミエリアの正面にあるはずなんだけど… そこは今年はアルキバンカーダになっていた。サルヴァドール市が提供する、激安の桟敷席だ。通常のカマロッチが安くても1万円は超えるのに対し、ここはなんと千円からという激安ぶり。
では私たちのカマロッチはどこに…?
さんざん探して、ようやく見つけたのは、広場のかなり先にある要塞のところだった。そうか、名前がフォルチ、要塞だもんねぇ。
しかしここは街路樹が多くて、あまりよく見えない…うーむ。



来た時間が早かったので、最前列のいい位置をキープ出来た。ここでしばし、イヴェッチの到着を待つ。
今日の一番の目的もやっぱりイヴェッチ♪
なんたってイヴェッチファンクラブ日本支部のメンバーだもん。
今日はしっかり応援旗も用意しましたよ。ふと思い付いてね。そういえば昨日のイヴェッチブロッコで、「マナウスから来ましたイヴェッチファンです」と書いた段ボールを持って参加していた人たちがいて。
パレード中、ホテルやカマロッチの人たちが掲げている看板が、結構、路上からも目に入ることに気付いて。
そうだ、明日は私も何か書いて持って行こうと。



即席で書いたのがこれ。一応、日本の国旗風に。




昨日同様トマチに続き(なぜかいつもトマチがイヴェッチの先にいるね)、予定より1時間半ほど遅れて、イヴェッチが近づいて来ました…。今日の衣装はパステルカラーで可愛いね♪



そしてそして…



イヴェッチは、私たちの文字にしっかり気付いてくれましたよっ!
日本人に対する挨拶モードとして定番(?)の、「両手を合わせて深々とおじぎ」をしてくれました!



さらに、
「Valeu! F〓 Clube do Jap〓o!」(日本のファンクラブ、いいよっ!)と発言してくれたんですよっ!!!
ファンとしてこの上ない喜び…。



この応援旗は結構目立ってたみたいで、ブロッコの群衆の皆さんからもずいぶん注目していただきました。特に日本人の方々が気付いてくれてね(そりゃ日本語だもの♪)。
こちらに笑顔で手を振ってくれましたよ〜。



日系の男性が一人、群衆の中にいたんだけれども、周りの非日系のお仲間に「おお、同士がいるぞ!」とかなんとか言われたか知らないけど、私たちの前に来ると彼を肩車してアピールしてました。笑える…



もう、イヴェッチに確認してもらえただけで、今日ここに来た甲斐があるってものです。はい。
感無量です。
だってさ、イヴェッチって本当に人気者なのよ。あのサントスのネイマールだって、カルナヴァルで誰を見たい?ってインタビューされて「イヴェッチ」って答えてるんだよ。(って、あまり関係ないかね)


ところで毎年、その年の人気ソングにまつわる仮装をしてパレードに参加する人が結構いるのですが、今年はもう断然スーパーマンワンダーウーマンですね。去年はロボマウにちなんで赤ずきんちゃんスタイルが多かったのですが、今年はどこに行っても星マークのはちまきとマントの女性です。イヴェッチブロッコにも、ほら、いるいる!




さて、この後、次々に人気アーティストが登場する…のですが。
一つ来た後、次が来るまでのインターバル(待ち時間)が長すぎ〜。



公的なプログラムでは、30分置きに次々に来ることになっているけど、そもそもの開始時間がプログラムより軽く1時間2時間遅れているから、とにかく長く感じるのです。
まぁそれでもいろいろと楽しみましたが。



イヴェッチの次にやって来たのが…


グァラナー・アンタルチカの巨大風船。トリオが来る前に、必ずと言っていいほど、スポンサー名の入った巨大風船軍団がやって来ます。
グァラナーの看板娘と言えば、クラウジア・レイチ。可愛かったです。


続いてこの可愛いお尻は…



Cheiro de Amorのボーカリスト、Aline Rosa(アリーニ・ホーザ)。彼女、とても可愛くて、歌も良かった。このブロッコは男性が多い感じがしたけど、アリーニがこれだけ可愛いからわかる気がしますね。


ところでこのコースは、昨日のバッハ・オンジーナよりもカマロッチが少なく、逆に公共エリアが多いのです。要するにお金を払わずに公道から観覧する人が多いのですが…
かなり特等席だよね?という位置にずーっと陣取ってた女の子や…



通りを見下ろす大木に上り、余裕で群衆を眺める男の子たち…




通りには授乳しながら観覧中のお母さんも!



観光客が多い(と思われる)バッハ・オンジーナコースに比べ、こちらの方が断然、地元民率が高そうです。その分、治安もよろしくないのですが。
警官がこんな風に、常にパレードコースを歩いて警備しております。



そういえば目の前で、ブロッコのロープ持ち兄さん軍団と、通りのビール売り兄さん軍団がなぜかケンカになり、ビールの缶を投げ合い、なんだか大変なことになったのですが…


すぐさまどこからか警官隊がやって来て、黒い棍棒で兄さんたちをなぐり… 兄さんたちは後ろ手にされて御用となりました。
ケンカするのもNGなんだ…。結構厳しい取り締まりですねぇ。


さて続いて登場したのはPSIRICO(ピシリコ)。お馬鹿系パゴージバンドの代表格ですね。
ここはとにかくブロッコ参加者数が多い!
イヴェッチの倍くらいはいるんじゃないだろうか?常にぎゅうぎゅう詰め…。


で、毎年このバンドのトリオには、セクシー系お姉さんが乗っているんですね。今年も、これはもしかして裸に絵を描いただけですか?という状態のきれいどころが数人、笑顔を振りまいていましたが…
さすがピシリコ。




そして今年も大人気のParangole(パランゴレー)がやって来ました。ここもピシリコに負けず劣らずの大群衆!
今年のヒット曲、チビラビロン♪は、一度聞いたら誰もが覚えてしまう簡単かつ楽しいメロディー。踊りも簡単。去年はヘボレーションで一段旋風を巻き起こしたパランゴレーですが、今年もかなりの人気でしたよ。
ボーカルの肉体美に、女の子たちの黄色い声援が止みません…。



この時点ですでに夜の8時近くになっていて、子どもたちも私ももうグッタリ。
途中、食事エリアに行って手巻き寿司や焼きそばを食べたりして休憩したとは言え、正午に着いて夜の7時までずっとほとんど立ちっぱなし。そりゃ疲れます。
(ところで手巻きや焼きそばはとても美味しかった。なんたって、サルヴァドールで数少ない「日本人」が経営するレストラン、スキヤキの提供ですから)




この数グループ後に、コイが最も楽しみにしているバンド、Leva Noiz(レーヴァ・ノイス)がやって来ることになっていたんだけど、これからあと2時間も待てないよ…という状態。
彼らのヒット曲は、おそらく今年のカルナヴァルソングに選ばれるであろうほど他のアーティストにも歌われている、スーパーマン
Liga da Justi〓a(リーガ・ダ・ジュスティッサ)というんだけどね。これを、オリジナルの歌手による生歌で聞いてみたかったわけよ、コイは。
でもさすがにもう待てない…。
ま、イヴェッチもクラウジア・レイチも、トマチも、みんなこの曲を歌ってくれたからいいか、ということにして、会場を後にしました。うう、惜しい。
Youtubeネイマールが踊っている映像をご覧いただき、雰囲気をつかんでいただきましょうかね。


そんなわけで、楽しかったけど疲れ果てた日曜のカルナヴァル。
なんせ、待ち時間がね…。
待つだけのことが、こんなに疲れるものとは。
こんなに待つのが付かれるなら、カマロッチよりブロッコに入った方が楽しいね!というのが、今年の私たちの意見。
でもブロッコには子どもは入れないしね〜。なかなかベストの観覧方法ってのはないものです。



では今年のカルナヴァルを経験してのまとめを箇条書きで。



・ブロッコなら、プログラム登場順の早いものに入ろう。例えばトマチ、イヴェッチ、クラウジア・レイチなどなど。遅くなればなるほど、スタート時間が予定より遅れる傾向が強いから。スタート地点で待つのも辛いよ〜
・ブロッコなら、イヴェッチの海沿いコース(Dodo、バッハ・オンジーナと呼ぶ)がお勧め。スタートが3時4時なので暑さのピークを過ぎており、次第に日が沈み、涼しくなっていく。海風も気持ち良い。
・って、去年のブログでは、「ブロッコならカンポ・グランジの火曜のイヴェッチ」と公言していたのにね。
・いや、もちろん火曜のイヴェッチもいいんだけど、暑いよ!
・そして火曜の方が参加料が高いよ!
・イヴェッチファンなら、本当は両方出たいところ…。



・カマロッチなら、断然、スタート地点に近いところを選びたい。
・そうしないと、かなり夜遅くなっちゃうよ。
・たとえば午後4時に出発したイヴェッチの海沿いコース。終点のカマロッチ・オットン(最大規模)に到着するのは約5時間後の午後9時です。
・ということは、午後7時に出発する予定のチンバラーダになると、まず遅れること1時間、プラス到着まで5時間かかるので、オットンの人が見られるのは深夜0時になっちゃうよ。
・では午後11時半出発予定のコルテージョアフロになると、一体何時になっちゃうの??ということ。かなりの忍耐が必要です。



・子連れOKのカマロッチは、2011年の場合、バッハ・オンジーナの「オットン」と「Vila Folia(ヴィラ・フォリア)」そして我が家が参加したカンポ・グランジの「フォルチ」。


・コース沿いに窓があるホテルを予約して、部屋から見るのが本当は一番ラク。しかし、高いよ〜
・たとえばカンポ・グランジにあるHotel Campo Grande、思いっきりコース沿いで最高なのだが(来年はそこに泊まりたいと思うくらいだが)、値段を調べてビックリ。4人まで宿泊OKで、6泊朝食付きで約20万円!!!
・でも今計算してみたら、4人で頭割して1泊に換算すれば、一人1泊8333円ですってよ。悪くないかもよ?
・来年もし泊まる方がいたら、お願い、私たちも部屋に入れて下さい(笑)カマロッチ代払いますから(爆)



・ズバリ、おすすめのブロッコは、土曜と日曜・火曜のイヴェッチ。出発時間がいずれも早い。
・なにせ参加者数が少ないので動きやすく、踊りやすい。そしてイヴェッチのエンターテイメント性は最高!
・って、自分がファンだから強烈にオススメしている次第ですが…



・見るからに疲れそうなブロッコは、ピシリコやパランゴレー。
・なぜなら、人気もそうだけど、参加料が安い(イヴェッチの4分の1程度、5000円〜)なので、参加者が異様に多くて終始満員電車状態。あれはキツイと思う。
・でも若ければ大丈夫かも。


・出発時間が早いトマチもおすすめ。女の子に人気があるから、女性参加者が多いよ。



・女性ボーカルが好きならCheiro de Amor(シェイロジアモール)、Araketu(アラケトゥ)。お値段もそこそこ。
・男性ボーカルが好きならJammil(ジャミウ)、Banda Eva(エヴァ)、Timbalada(チンバラーダ)などが定番でしょうか。



・Daniela Mercury(ダニエラメルクリ)も大好きなんだけど、出発時間が遅いのがネック。歌もいいし、踊りのパフォーマンスもいいしで、素晴らしいのだけれど。
・日本人パーカッショニストのシマケンさんが毎年出演されているCortejo Afro(コルテージョ・アフロ)もすごく見たいんだけど、なんせ、出発時間が遅すぎるのがネック…
・なので、今年はシマケンさんのお姿を拝見できませんでした。残念っ!


今年のカルナヴァル、いつもより時期が遅くて3月に入ってしまったけれど、そのせいか、毎年恒例の「夜の雨」にあたる日がなかった。確か、一日も雨に降られなかったんじゃないかな?


さて来年2012年のサルヴァドールのカルナヴァルは、2月16日〜2月22日のようですよ。ギネスにも認定された、「世界最大のストリートにおけるお祭り」に、来年こそ参加してみませんか?!